ジョージ・エイブラハム・グリアソン
アイルランドの言語学者、公務員(1851-1941)
サー・ジョージ・エイブラハム・グリアソン(Sir George Abraham Grierson、1851年1月7日 – 1941年3月9日)は、アイルランドの言語学者で、インド高等文官。1898年から1928年にかけて行われたインド言語調査の指揮者として、364の言語・方言の情報を収集した。
サー・ジョージ・エイブラハム・グリアソン | |
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生誕 |
1851年1月7日 アイルランド ダブリン県 |
死没 |
1941年3月9日(90歳没) イギリス サリー (イングランド) |
職業 | 言語学 |
著名な実績 | 言語学(インド)・インド学・文学 |
生涯
編集1851年、ダブリン県グレナギャリーで生まれた。父と祖父(ジョージ・グリアソン)はダブリンの有名な印刷・出版業者であった。
カンバーランドのセント・ビーズ学校で、ついでダブリン大学トリニティ・カレッジで数学を学んだ。1871年にインド高等文官の資格を非常に優秀な成績で得た。またダブリンでの2年間の準備期間中にサンスクリットとヒンドゥスターニー語でトリニティ・カレッジの賞を得た[1]。
1873年にインドのベンガル州に到着し、ビハールのバンキプールに配属された。後にパトナの長官、ビハール州のアヘン機関に就任した。1898年には新しく設立されたインド言語調査の指揮者に任命され、「ヨーロッパの図書を調べたり学者に相談する便宜のため」イングランドに引っ越した[2]。グリアソンがインド高等文官を退職した1903年までに、大部分のデータ収集が完了していた。グリアソンは残りの30年をかけて、収集された膨大な量の資料を編集した[1]。
1941年、イングランドのサリー州キャンバーリーで没した。インドの文学賞である「グリアソン博士賞」はその功績をたたえ、グリアソンの名を冠している。
研究内容・業績
編集受賞・栄典
編集著作
編集- Bihar Peasant Life. Calcutta: The Bengali Secretariat Press. (1885)
- Seven Grammars of the Dialects and Subdialects of the Bihari Language. The Bengal Secretariat Press. (1883–87) (8冊)
- The Pisaca languages of north-western India. The Royal asiatic Society, London. (1906)
- Linguistic Survey of India (11巻19冊)
- A Dictionary of the Kashmiri Language. Calcutta: Asiatic Society of Bengal. (1932)
- Ishkashmi, Zebaki and Yazghulami. An Account of Three Eranian Dialects. London: Royal Asiatic Society. (1920)
- Sir George Grierson; Dr. Lionel D. Barnett Litt. D., M. R. A. S. (1920). Lallā-Vākyāni. London: The Royal Asiatic Society
- Sir George Abraham Grierson, ed (1923). The Lay of Alha: A Saga of Rajput Chivalry as Sung by Minstrels of Northern India. Oxford University Press, Humphrey Milford
- “Gleanings from the Bhakta-Mala”. Journal of the Royal Asiatic Society: 607-644. (1909).
- “Gleanings from the Bhakta-Mala”. Journal of the Royal Asiatic Society: 269-306. (1910a).
- “Gleanings from the Bhakta-Mala”. Journal of the Royal Asiatic Society: 87-109. (1910b).
出典
編集- ^ a b McGuire, James; Quinn, James (2009). Dictionary of Irish Biography. 3. Dublin: Royal Irish Academy-Cambridge University Press. ISBN 9780521633314
- ^ Thomas and Turner (1941) p.3
- ^ Thomas and Turner (1941) p.11
- ^ Thomas and Turner (1941) p.18
- ^ R.C. Ganjoo (2001年8月11日). “The Lost Scholars of Kashmir”. The Tribune. 2015年4月27日閲覧。
参考文献
編集- Thomas, F.W; Turner, R.L (1941). George Abraham Grierson 1851-1941. London: Humphrey Milford Amen House, E.C