ジャコウソウ属
ジャコウソウ属(ジャコウソウぞく、学名:Chelonopsis、和名漢字表記:麝香草[2]属)はシソ科の属の一つ。
ジャコウソウ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Chelonopsis Miq., 1865[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ジャコウソウ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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特徴
編集直立する草本で、茎の基部は木質化する。葉は対生し、縁には鋸歯がある。花は葉腋から生じ、大型で、2-10花の仮輪をつくる。萼は鐘形でほぼ等間隔に5裂し、10脈があり、花後、果時には大きく球状にふくらみ、細かい網状の脈が目立つ。花冠は太い筒状の唇形で、上唇は短く、下唇は3裂して中央裂片は他の2片より大きい。雄蕊は4個で、うち下側の2個が長く発達し、葯室の先端が翼状になる[3]。
分布
編集種
編集日本に分布する種
編集- タニジャコウソウ Chelonopsis longipes Makino - 日本固有種。本州の関東地方南部以西、四国、九州に分布する[2][3][5]。
- ジャコウソウ Chelonopsis moschata Miq. - 日本固有種。北海道、本州、四国、九州に分布する[2][3][5]。
- アシタカジャコウソウ Chelonopsis yagiharana Hisauti et Matsuno - 日本固有種。本州の中部地方、四国の愛媛県に分布する[6]。
中国大陸に分布する種
編集- Chelonopsis abbreviata C.Y.Wu & H.W.Li
- Chelonopsis bracteata W.W.Sm.
- Chelonopsis cashmerica (Mukerjee) Hedge
- Chelonopsis chekiangensis C.Y.Wu
- Chelonopsis forrestii Anthony
- Chelonopsis giraldii Diels
- Chelonopsis lichiangensis W.W.Sm.
- Chelonopsis mollissima C.Y.Wu
- Chelonopsis odontochila Diels
- Chelonopsis rosea W.W.Sm.
- Chelonopsis siccanea W.W.Sm.
- Chelonopsis souliei (Bonati) Merr.
ギャラリー
編集脚注
編集- ^ Chelonopsis Tropicos
- ^ a b c 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.424
- ^ a b c 『日本の野生植物 草本III合弁花類』p.72, p.89
- ^ Chelonopsis The Plant List.
- ^ a b c 『新牧野日本植物圖鑑』pp.642-643
- ^ レッドデータブックあいち2009
参考文献
編集- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社
- 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
- 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
- レッドデータブックあいち2009
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- Chelonopsis The Plant List.