ジプロフィリン(Diprophylline)またはダイフィリン(Dyphylline)[1]キサンチン誘導体の一つであり、気管支拡張作用および血管拡張作用を有する。気管支喘息等の呼吸器疾患心原性呼吸困難英語版気管支炎の治療に使われる。アデノシン受容体阻害薬ならびにホスホジエステラーゼ阻害薬として作用する[2][3]

ジプロフィリン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Lufyllin
Drugs.com 患者向け情報(英語)
Consumer Drug Information
MedlinePlus a682494
胎児危険度分類
  • US: C
法的規制
データベースID
CAS番号
479-18-5 チェック
ATCコード R03DA01 (WHO)
PubChem CID: 3182
IUPHAR/BPS英語版 7070
DrugBank DB00651en:Template:drugbankcite
ChemSpider 3070 チェック
UNII 263T0E9RR9 チェック
KEGG D00691 en:Template:keggcite
ChEBI CHEBI:4728en:Template:ebicite
ChEMBL CHEMBL1752en:Template:ebicite
別名 7-(2,3-dihydroxy-propyl)theophylline
化学的データ
化学式C10H14N4O4
分子量254.24 g/mol
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効能・効果

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日本で単剤で承認されている効能・効果は、「気管支喘息」、「喘息性(様)気管支炎」、「鬱血性心不全」である[4]。重大な副作用として、ショック(頻度不明)が起こることがある。

ジフェンヒドラミンとの合剤は、動揺病またはメニエール症候群の治療薬として用いられる[5][1]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b トラベルミン注 添付文書” (2008年11月). 2015年10月7日閲覧。
  2. ^ Schwabe U, Ukena D, Lohse MJ (September 1985). “Xanthine derivatives as antagonists at A1 and A2 adenosine receptors”. Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacology 330 (3): 212–21. doi:10.1007/bf00572436. PMID 2997628. 
  3. ^ Iancu L, Shneur A, Cohen H (1979). “Trials with xanthine derivatives in systemic treatment of psoriasis”. Dermatologica 159 (1): 55–61. doi:10.1159/000250562. PMID 225216. 
  4. ^ ジプロフィリン注300mg 添付文書” (2008年12月). 2016年7月1日閲覧。
  5. ^ トラベルミン配合錠 添付文書” (2015年6月). 2016年7月1日閲覧。