ジェール - ショプロン線

ジェール - ショプロン線ハンガリー語: Győr–Sopron-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄鉄道線の名称である。路線番号は8

ジェール - ショプロン線
基本情報
通称 ラープ線
現況 営業中
ハンガリー
所在地 ジェール・モション・ショプロン県
起点 ジェール駅
終点 ショプロン駅
駅数 17駅
路線番号 8
開業 1876年1月2日
運営者 GySEV株式会社
路線諸元
路線距離 84.3 km
軌間 1435 mm (標準軌)
電化区間 全区間
電化方式 25 kV / 50 Hz (交流)
架空電車線方式
最大勾配 7.1 ‰
最高速度 120 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
ABZg+l
BH線GC線GV線
BHF
0.0 ジェール
ABZgr
BH線 ヘジェシュハロム方面
hKRZWae
ラーバ川
BHF
9.0 イケーニ
HST
13.6 ラーバパトナ
BHF
16.6 エネセ
BHF
22.1 コーニ
eHST
24.1 旧バジョーグソバート
eHST
28.2 旧ドェル
ABZg+lr
HS線P-Cs線
BHF
30.6 チョルナ
ABZgl
ヘジェシュハロム - ソンバトヘイ線 ポルパツ方面
HST
34.7 ファラード
BHF
37.0 ラーバタマーシ
HST
40.2 ザールフォェルド
HST
42.0 ヴェスケーニ
BHF
45.9 カプヴァール
eABZgl
Tőzeggyár方面
hKRZWae
レープツェ川
HST
50.5 ヴィトニェード・セルマヨル
DST
54.8 フェルトェーエンドレード
BHF
58 ペトェーハーザ
eABZg+l
旧ノイジードル湖線
BHF
60.3 フェルトェーセントミクローシュ
ABZgr
ノイジードル湖線 モェンヒホーフ方面
eHST
63.6 旧へジュコェー
BHF
67.1 ピンニェ
eHST
71.5 旧ナジュツェンク=ヒデグシェーグ
ABZg+l
Barátság方面
BHF
73.7 フェルトェーボズ
eHST
77.2 旧バルフ=フュルドェ
ABZgl
ABZg+l
ショプロン - ソンバトヘイ線 ソンバトヘイ方面
BHF
84.3 ショプロン
ABZgl
SE線WNS-S線

歴史

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フォン・エアランガー男爵 (Viktor Alexander von Erlanger, 1840~1894) はフランツ・ヨーゼフ1世にジェール - ノイフェルト・アン・デア・ライター区間の鉄道敷設権を丁寧に要請した。1872年10月15日鉄道建設が最終的に許可されて、鉄道建設は1875年から始まった。しかし財政的な難点のため工事はゆっくり進行され、エアランガーは1875年2月にブダペストで会社を株式会社に転換した。グスタフ・ベルガーの監督で軌道はより早く建設され、1876年1月2日ジェール - ショプロン区間が開通できた。1879年10月この路線はエーベンフルトまで延伸された。鉄道運営権は90年間有効なこととなって、許可期間は続いて延長されていた[1]

第二次世界大戦の終戦後ハンガリー社会主義政権が樹立されたが、運営機関であるGySEV株式会社は民間企業として残った。1959年から貨物の輸送量が増加して、1970年代からこの路線にもディーゼル機関車が走行している。1987年5月31日に電気エネルギー供給設備がこの路線に設置された[2]

運行形態

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特急、普通について説明する[3]

特急「インターシティ(IC)」

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下記2つの系統に分かれる。

  • ブダペスト - ジェール - ショプロン
    2時間に1本の運行。ジェール以東は1号線に直通する。ショプロンで、オーストリア国鉄524号線のヴィーナー・ノイシュタト方面と接続する。
    2022,23年度は、日曜日限定で東行1本のみ、快速(IR)の種別で運行していた。
  • ブダペスト - ジェール - チョルナ - ソンバトヘイ
    2時間に1本の運行。ジェール以東は1号線に、チョルナ以南は16号線に直通する。

普通

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  • ザラエゲルセグ → チョルナ → ジェール 【夏季を除く休日運行】
    片道一日1本の運行。チョルナ以西は16号線から直通する。停車駅は特急と同じ。
    2019年末に運行を開始した。
  • フェルテー・ターイヴォナト号: ノイジードル・アム・ゼー - フェルテーセントミクローシュ - ショプロン 【春・夏の土曜・休日運行】
    季節限定で、一日2往復の運行。セントミクローシュ以東は9号線に直通する。フェルテーボズを通過する。
    2024年度に運行を開始した。
  • ジェール - ショプロン
    2時間に1本の運行。午後以降は本数が増え、1-2時間に1本の運行となる。なお、ピンニェ、フェルテーボズは、約半数が停車する。

駅一覧

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以下では、ハンガリー国鉄8号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • IC:特急
    • Sz:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:一部通過
    • 印:一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ IC Sz 接続路線 所在地
8 ジェール駅 - 0.0

1号線(ミュンヘン方面、ブダペスト方面)
10号線(カポシュヴァール方面)、11号線(ヴェスプレーム方面)

ジェール・モション・ショプロン県 ジェール郡
イクレーニ駅 9.0 9.0  
ラーバパトナ駅 4.6 13.6  
エネセ駅 3.0 16.6  
コーニ駅 5.5 22.1   チョルナ郡
バージョグソヴァート駅(休止中)   (24.1)  
デル駅(休止中)   (28.2)  
チョルナ駅 8.5 30.6 14号線(パーパ方面)、16号線(ソンバトヘイ方面)
ファラード駅 4.1 34.7  
ラーバタマーシ駅 2.3 37.0  
サールフェルド駅 3.2 40.2   カプヴァール郡
ヴェスケーニ駅 1.8 42.0  
カプヴァール駅 3.9 45.9  
ヴィトニェード・チェルマヨル駅 4.6 50.5  
ペテーハーザ駅 7.5 58.0   ショプロン郡
フェルテーセントミクローシュ駅 2.3 60.3 9号線(ウィーン方面)
ピンニェ駅 6.8 67.1  
フェルテーボズ駅 6.6 73.7  
ヴァルフフュルデー駅(休止中)   (77.2)  
ショプロン駅 10.5 84.2

15号線(セントゴトハールド方面)
オーストリア国鉄
  512号線(ウィーン方面、ドイチュクロイツ方面)
  524号線(ノイシュタト方面)

参考文献

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脚注・出典

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  1. ^ Manfred Wehdorn (Hrsg.): Baudenkmäler der Technik und Industrie in Österreich. Band 1: Manfred Wehdorn, Ute Georgeacopol-Winischhofer: Wien, Niederösterreich, Burgenland. Böhlau, Wien u. a. 1984, ISBN 3-205-07202-2, S. 294.
  2. ^ KFV (Hrsg.): Sicherheitsinspektionen bei Eisenbahnkreuzungen entlang der grenzüberschreitenden Bahnlinien im Burgenland und in Westungarn. SiEBaBWe. Kompendium. Kuratorium für Verkehrssicherheit, Wien 2014, ISBN 978-3-7070-0120-4, S. 19.
  3. ^ 2015-2016. évi vasúti menetrend

外部リンク

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