ジェンダーレス
ジェンダーレスとは、従来の女性観(レディース)にも男性観(メンズ)というジェンダー(社会性別)にとらわれない衣類・商品・表現を意味する 和製英語である。混同されやすいユニセックス(男女両用[1])の場合、男女兼用で身体性別の差を問わずに着られるシルエットをしている[2][3][4]。ジェンダーレスは社会性別の性差のない、またはなくそうとする考え方も意味する[5][6]。
概要
編集生物学的な「性」をセックス(Sex)というのに対し、社会的・文化的な「性」をジェンダー(Gender)という[7]が、その「ジェンダー」に「レス」(-less)が付いた言葉であり、社会的・文化的性差のないモノ。または、「ジェンダーをなくそうとする考え方」を意味する[6]。
男性がスカートなどレディースのファッションをしたり、女性がメンズ向けのズボンを履いたりするなど、身体性と一致しない、ジェンダーにとらわれないファッションを「ジェンダーレスファッション」という[8]。
そして、ジェンダー(社会性別)という概念を認めていないために、ノンバイナリー(Xジェンダー、男性にも女性にも適合しない性自認)と称したいとも思わない人はアジェンダー(Agender)と呼ばれる[9][10]。
主に特定のファッションなどが「ジェンダーレス」として日本のサブカルチャーとなっており、日本独自の用語となっている[11]。
関連項目
編集脚注
編集- ^ “英語「unisex」の意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書”. ejje.weblio.jp. 2022年9月16日閲覧。
- ^ “「ジェンダーレスファッション」がコロナ禍で人気の理由とは”. ダイヤモンド・オンライン (2021年11月23日). 2022年9月16日閲覧。
- ^ “性別関係なく、個性を自由に表現する「ユニセクッス」なコスメたち(FRaU編集部)”. FRaU | 講談社. 2022年9月16日閲覧。
- ^ “下着もジェンダーレス!男女どちらも着られるニュータイプランジェリー”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年9月16日閲覧。
- ^ “ジェンダーレスとは?〜ジェンダーレス男子・女子を紹介!〜”. LGBTメディア|レインボーライフ. 2020年6月25日閲覧。
- ^ a b “ジェンダーレスとは?【「男子だから」「女子だから」じゃない!】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」”. jobrainbow.jp. 2020年6月25日閲覧。
- ^ “第70回 性差:ジェンダーとセックスの違い - 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)”. 内閣府ホームページ. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “ジェンダーレスとは?恋愛対象は?”. KOIMEMO(コイメモ). 2020年6月25日閲覧。
- ^ ELLE (2016年2月26日). “あなたも意識すべき"agender(エイジェンダー)" が世界を動かす”. ELLE. 2022年9月16日閲覧。
- ^ “知っておくべき新ジェンダー。「ノンバイナリー」は何を意味する?|ウーマンエキサイト”. ウーマンエキサイト. 2022年9月16日閲覧。
- ^ “Exploring Japan's 'genderless' subculture”. CNN (2018年1月17日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典,デジタル大辞泉, 精選版. “アンドロジナスとは”. コトバンク. 2022年9月16日閲覧。