ジェルメーヌ・クルル
ジェルメーヌ・クルル(Germaine Krull, 1897年11月29日 - 1985年7月31日)は、ドイツ出身の女性写真家。主として第二次世界大戦前に、ドイツ、オランダ、フランスなどで活動した。
略歴
編集ドイツ帝国ポーゼン管区ヴィルダ(現在のポーランド・ポズナンヴィルダ地区)にて、ドイツ人の両親の間に生まれた。ドイツで写真を始め、オランダを経由して、パリに至る。
1927年、パリにて、写真集『Métal』を、フロラン・フェル (Florent Fels) のテキストにより刊行した。この作品集は、機械や近代的建造物(橋、エッフェル塔など)を対象とした作品集で、新即物主義に影響を受けつつ、徹底した機械の美学を写真により表現した、その時期を代表する記念碑的な作品集である。1930年代の日本の写真雑誌『光畫』にもその作品の一部が紹介され、堀野正雄らに、強い影響を与えたと考えられる。
なお、クルルは「機械」ばかりを撮影していたわけではなく、都市写真や人物写真も残している。
1985年7月31日、ヴェツラールで死去。87歳没。
日本語の主要文献
編集外部リンク
編集- Germaine Krull - Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía (ソフィア王妃芸術センター)
- GERMAINE KRULL - Art Institute of Chicago (シカゴ美術館)
- Works of Germaine Krull - The Nelson-Atkins Museum of Art (ネルソン・アトキンス美術館)
- Germaine Krull - The Museum of Modern Art, New York (ニューヨーク近代美術館)
- Germaine Krull - National Gallery of Art (ナショナル・ギャラリー)
- Germaine Krull - Internet Movie Database (インターネット・ムービー・データベース IMDb)
- Kim SICHEL, Germaine Krull. Photographer of modernity (cat. exp.), Cambridge (Mass.), The MIT Press, l999, ISBN 0-262-19401-5, ISBN 978-0-262-19401-3