シンガポールドル
シンガポール・ドルはシンガポール共和国の通貨。ブルネイ・ドルと等価に固定されており、ブルネイ国内でも流通・使用されている。
シンガポールドル | |
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新加坡元 Dolar Singapura சிங்கப்பூர் வெள்ளி | |
ISO 4217 コード | SGD |
金融管理局 | シンガポール金融管理局 |
ウェブサイト | www |
使用 国・地域 | シンガポール ブルネイ |
インフレ率 | 2.3% |
情報源 | The World Factbook, 2021. |
ペッグしている 通貨 | ブルネイ・ドルと等価 |
補助単位 | |
1/100 | cent |
通貨記号 | S$ |
通称 | Sing |
硬貨 | |
広く流通 | 5, 10, 20, 50 cents, $1 |
流通は稀 | 1 cent (現在は発行されていない) |
紙幣 | |
広く流通 | $2, $5, $10, $50 |
流通は稀 | $1, $20, $100, $500, $1000, $10 000 |
硬貨鋳造 | シンガポール造幣局 |
ウェブサイト | www |
シンガポール・ドルの通貨記号はS$.であり、補助単位はドルの100分の1のシンガポール・セント(単位記号 S¢)である。
ISO4217の通貨コードはSGDである。日本での通称は、星ドル(せいドル、シンガポールの中国語における旧称「星加坡」に由来)ともいうが、一般的ではない。
当初の為替レートは、8.57シンガポール・ドル = 1スターリング・ポンドであった。
硬貨
編集硬貨は1、5、10、20、50セント硬貨と1ドル硬貨がある。2009年現在、1セント硬貨は回収が開始されており[1]、市価での最小単位は5セントになりつつある。
2013年6月25日から新硬貨(第3世代)の流通が開始された[2]。
新硬貨のデザインは以下の通り[3]。
第1世代・第2世代の旧硬貨も、1セント硬貨も含めて現在有効である。
歴代の硬貨の材質は次の表の通り。
第1世代(1967) | 第2世代(1985) | 第3世代(2013) | |
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1ドル | 白銅 | アルミニウム青銅 | バイメタル貨(外周黄銅メッキ、内側ニッケルメッキ) |
50セント | 白銅 | 白銅 | ニッケルメッキ鋼鉄 |
20セント | 白銅 | 白銅 | ニッケルメッキ鋼鉄 |
10セント | 白銅 | 白銅 | ニッケルメッキ鋼鉄 |
5セント | 白銅、白銅メッキ鋼鉄 | アルミニウム青銅 | 黄銅メッキ鋼鉄 |
1セント | 青銅→銅メッキ鋼鉄 | 銅メッキ亜鉛 | (小額すぎるため製造中止) |
紙幣
編集ポートレイトシリーズ(4世代)
編集紙幣は2、5、10、50、100ドルが発行されている。かつては1,000、10,000ドルも発行されていた。
- 10,000ドル紙幣 - 10,000シンガポールドル紙幣は『世界最高額の紙幣』であるが、一般には流通していない。発行は2014年に中止されている[4](流通済みの紙幣は使用できる)。ちなみに現在発行中で世界最高額の紙幣は1,000スイス・フラン紙幣である。
- 1,000ドル紙幣 - 1,000シンガポールドル紙幣は2021年1月1日をもって発行を中止(流通済みの紙幣は使用できる)[5]。
- 10ドル・5ドル・2ドル紙幣 - 10ドル紙幣は2004年5月からポリマー紙幣(プラスチック)製紙幣が発行されている。また、5ドル、2ドル紙幣についても同様にポリマー製紙幣が発行されている。このため、多湿で雨が多い気候でも、比較的保存状態が良いことで知られる。
各紙幣共にデザインテーマがあり、全紙幣の表面にはシンガポール初代大統領ユソフ・ビン・イサークの肖像が印刷されている。
4世代目紙幣図案 (1999–2011現在) [1] | |||||||||
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画像 | 価値 | 大きさ | 主な色 | 描写 | 発行 | 状況 | 素材 | ||
表 | 裏 | 表 | 裏 | ||||||
$2 | $2 | $2 | 126 × 63 mm | 紫 | ユソフ・ビン・イサーク(初代大統領) | 教育 | 1999年9月9日 | 流通 | 紙 |
$2 | $2 | 2006年1月12日 | ポリマー | ||||||
$5 | $5 | $5 | 133 × 66 mm | 緑 | ユソフ・ビン・イサーク | ガーデンシティ | 1999年9月9日 | 紙 | |
$5 | $5 | 2007年5月18日 | ポリマー | ||||||
$10 | $10 | $10 | 141 × 69 mm | 赤 | ユソフ・ビン・イサーク | スポーツ | 1999年9月9日 | 紙 | |
$10 | $10 | 2004年5月4日 | ポリマー | ||||||
$50 | $50 | $50 | 156 × 74 mm | 青 | ユソフ・ビン・イサーク | 芸術 | 1999年9月9日 | 紙 | |
$100 | $100 | $100 | 162 × 77 mm | オレンジ | ユソフ・ビン・イサーク | 青年達 | 紙 | ||
$1000 | $1000 | $1,000 | 170 × 83 mm | ピンク | ユソフ・ビン・イサーク | 政府 | 紙 | ||
$10000 | $10000 | $10,000 | 180 × 90 mm | 金 | ユソフ・ビン・イサーク | 経済 | 紙 |
記念紙幣
編集初めての記念紙幣は1990年7月24日にシンガポール独立25年を記念して発行されたものだった。
1999年12月8日には2000年(ミレニアム)を記念して500万枚の記念2ドル札が発行された。これはポートレイトシリーズの2ドル札とよく似ており、通常シリアルナンバーのある場所にMillennium 2000のロゴが入れられた[6]。
2007年7月27日にはブルネイ・ドルとの相互利用開始40年を記念して記念20ドル札が発行された。また、同時にブルネイでも同様の記念20ドル紙幣が発行されている。[7]
2015年8月にはシンガポールの建国50周年を記念して、リー・クアンユー初代首相の絵も入った紙幣が印刷された。
記念紙幣 [2] | ||||||||
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画像 | 価値 | 大きさ | 主な色 | 描写 | 発行 | 素材 | ||
表 | 裏 | 表 | 裏 | |||||
$20 | $20 | $20 | 145 × 69 mm | 黄色・茶色 | ユソフ・ビン・イサーク “Dendrobium Puan Noor Aishah”(蘭) |
シンガポール(金融街付近)とブルネイのランドマーク 紙面にはこう書かれている "BRUNEI DARUSSALAM ∙ SINGAPORE" "CURRENCY INTERCHANGEABILITY AGREEMENT 1967 - 2007" |
2007年7月27日 | ポリマー |
旧紙幣について
編集現在では旧紙幣に当たる3世代目の紙幣(船シリーズ。額面は1、2、5、10、50、100、500、1000、10000ドル)も法的には有効である。
現在のSGDの為替レート | |
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Google Finance: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
Yahoo! Finance: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
Yahoo! ファイナンス: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
XE: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
OANDA: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
脚注
編集- ^ シンガポール日本人会 シンガポールの貨幣コイン編
- ^ シンガポールナビ 6/25から新硬貨の流通開始へ
- ^ Singapore's Third Series Coins
- ^ “新1万円札は使われるのか”. ARC WATCHING 2019年6月号. 2020年11月4日閲覧。
- ^ “1000Sドル札の発行中止、資金洗浄防止策で”. NNA (2020年11月4日). 2020年11月4日閲覧。
- ^ Frequently Asked Questions, シンガポール金融管理局. Retrieved 19 February 2008.
- ^ "Commemorating the 40th Anniversary the Currency Interchangeability Agreement" (Press release). Monetary Authority of Singapore. 27 June 2007. 2010年4月22日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集先代 マラヤ及びイギリス領ボルネオ・ドル 理由:独立 比率:等価 |
シンガポール, ブルネイの通貨 1967年 – 共用:ブルネイ・ドル |
次代 現在 |