ショーン・マクベイSean McVay, 1986年1月24日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州デイトン出身の元アメリカンフットボール選手であり、現在は指導者。NFLロサンゼルス・ラムズでヘッドコーチを務めている。NFL史上最年少(33歳)でスーパーボウルに進出し、同じく史上最年少(36歳)でスーパーボウル制覇を成し遂げたヘッドコーチである。

ショーン・マクベイ
Sean McVay
refer to caption
2019年のマクベイ
ロサンゼルス・ラムズ
ヘッドコーチ
生年月日 (1986-01-24) 1986年1月24日(38歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州デイトン
経歴
高校 マリスト・スクール英語版
大学 マイアミ大学
所属歴
コーチ歴
2008 タンパベイ・バッカニアーズ (アシスタントWRコーチ)
2009 フロリダ・タスカーズ英語版 (WRコーチ)
2010-2016 ワシントン・レッドスキンズ (TEコーチ、オフェンシブコーディネーター)
2017- ロサンゼルス・ラムズ (ヘッドコーチ)
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(コーチとして)
2021
その他受賞・記録(コーチとして)
ヘッドコーチとしての通算成績
(2023年終了時点)
レギュラーシーズン 70–45 (.609)
ポストシーズン 7–4 (.636)
通算成績 77–49 (.611)
Player stats at PFR
Coaching stats at PFR

経歴

編集

現役時代

編集

マイアミ大学ワイドレシーバーとして3年間プレーしたが目立った活躍はできず、卒業後に現役を引退した。

コーチ時代

編集

引退直後の2008年にタンパベイ・バッカニアーズのアシスタントコーチに就任した[1]

2009年にUFL英語版フロリダ・タスカーズ英語版のコーチに就任した[2]

2010年にワシントン・レッドスキンズのアシスタントTEコーチに就任し、翌年にTEコーチに昇格した[3]

2014年にはオフェンシブコーディネーターに昇格した[4]

2017年にロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチに就任した[5]。NFLにおける30歳でのヘッドコーチ就任は2007年のレーン・キフィン英語版(31歳)以来、史上最年少であった[6]

就任1年目となる2017年シーズンは11勝5敗でNFC西地区優勝を果たし、NFL最優秀コーチ賞を受賞した[7]。しかし、プレーオフではワイルドカード・ラウンドでアトランタ・ファルコンズに敗れた[8]

2018年シーズンは13勝3敗で地区連覇を果たした。プレーオフでも勝ち上がり、ヘッドコーチとして史上最年少(33歳)でスーパーボウルに進出したが、ニューイングランド・ペイトリオッツにスーパーボウル史上最もロースコアとなる13-3で敗れた[9]

2019年シーズンはスーパーボウル敗者の呪い(スーパーボウルで敗れたチームは翌シーズンに低迷するというジンクス)にかかって9勝7敗と成績を落とし、プレーオフ出場を逃した[10]

2020年シーズンは10勝6敗で地区2位となり、2年ぶりにプレーオフに出場。ワイルドカード・ラウンドでシアトル・シーホークスに勝利したが、ディビジョナル・ラウンドで第1シードのグリーンベイ・パッカーズに敗れた[11][12]

2021年シーズン開幕前にエースQBジャレッド・ゴフに見切りをつけ、デトロイト・ライオンズとのトレードで新たなQBマシュー・スタッフォードを獲得した[13]。シーズンでは12勝5敗で3年ぶりとなる地区優勝を果たした。プレーオフでも勝ち上がって3年ぶりにスーパーボウルに進出し、シンシナティ・ベンガルズに23-20で勝利。NFL史上最年少(36歳)でスーパーボウル制覇を成し遂げたヘッドコーチとなった[14]

家族

編集

妻のベロニカはウクライナ出身の元モデルで、レッドスキンズのコーチ時代に出会った。2019年にフランスでプロポーズして婚約し、スーパーボウル制覇後の2022年に結婚式を挙げている[15][16]

祖父のジョン・マクベイ英語版も元NFLコーチで、ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ、サンフランシスコ・49ersのエグゼクティブなどを務めた[17]

脚注

編集
  1. ^ Rams coach Sean McVay has come long way from lone season in Tampa” (英語). Tampa Bay Times. 2022年11月27日閲覧。
  2. ^ Rams' Sean McVay: Portrait of an up-and-coming coach” (英語). Los Angeles Times (2017年1月13日). 2022年11月27日閲覧。
  3. ^ “Mike Shanahan’s 2013 Redskins staff has produced as many NFL head coaches as wins” (英語). Washington Post. ISSN 0190-8286. https://www.washingtonpost.com/sports/2019/01/08/mike-shanahans-redskins-staff-has-produced-many-nfl-head-coaches-wins/ 2022年11月27日閲覧。 
  4. ^ Florio, Mike (2014年1月15日). “Sean McVay becomes offensive coordinator in Washington” (英語). ProFootballTalk. 2022年11月27日閲覧。
  5. ^ Connley, Courtney. “Los Angeles Rams' Sean McVay is the youngest NFL head coach to lead a team to the Super Bowl” (英語). CNBC. 2022年11月27日閲覧。
  6. ^ Twitter (2017年1月12日). “Rams have a new leading man in Coach Sean McVay” (英語). Los Angeles Times. 2022年11月27日閲覧。
  7. ^ Rams' Sean McVay named NFL Coach of the Year” (英語). NFL.com. 2022年11月27日閲覧。
  8. ^ Wild Card - Atlanta Falcons at Los Angeles Rams - January 6th, 2018” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年11月27日閲覧。
  9. ^ How the Patriots' defense stymied Sean McVay in Super Bowl LIII” (英語). ESPN.com (2019年2月4日). 2022年11月27日閲覧。
  10. ^ 2019 Los Angeles Rams Rosters, Stats, Schedule, Team Draftees, Injury Reports” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年11月27日閲覧。
  11. ^ Wild Card - Los Angeles Rams at Seattle Seahawks - January 9th, 2021” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年11月27日閲覧。
  12. ^ Sherman, Rodger (2021年1月18日). “The Winners and Losers of the NFL Divisional Round” (英語). The Ringer. 2022年11月27日閲覧。
  13. ^ Lions to trade Matthew Stafford to Rams in blockbuster deal involving Jared Goff, picks” (英語). NFL.com. 2022年11月27日閲覧。
  14. ^ Middlehurst-Schwartz, Michael. “Sean McVay becomes youngest NFL coach to win Super Bowl as Rams beat Bengals” (英語). USA TODAY. 2022年11月27日閲覧。
  15. ^ Los Angeles Rams Coach Sean McVay Engaged to Model Girlfriend Veronika Khomyn” (英語). finance.yahoo.com. 2022年11月27日閲覧。
  16. ^ Archive, View Author (2022年6月5日). “Rams coach Sean McVay marries longtime fiancée Veronika Khomyn” (英語). New York Post. 2022年11月27日閲覧。
  17. ^ John McVay Record, Statistics, and Category Ranks” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年11月27日閲覧。

外部リンク

編集