ザ・バーント・オレンジ・ヘレシー
『ザ・バーント・オレンジ・ヘレシー』(原題:The Burnt Orange Heresy)は2019年に公開されたアメリカ合衆国・イタリア合作のスリラー映画である。監督はジュゼッペ・カポトンディ、主演はクレス・バングが務めた。本作はチャールズ・ウィルフォードが1971年に発表した小説『炎に消えた名画』を原作としている。
ザ・バーント・オレンジ・ヘレシー(日本語タイトル未定) | |
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The Burnt Orange Heresy | |
監督 | ジュゼッペ・カポトンディ |
脚本 | スコット・スミス |
原作 | チャールズ・ウィルフォード『炎に消えた名画』(扶桑社) |
製作 |
ウィリアム・ホーバーグ デヴィッド・ランカスター デヴィッド・ザンダー |
製作総指揮 |
シエナ・アクィリーニ ダンテ・アリオラ アラステア・バーリンガム マルコ・コーエン ファブリツィオ・ドンヴィート ベネデット・アビブ ジョナサン・ローラン アレッサンドロ・マスケローニ ヴァイシャーリー・ミストリー ダニエル・カンポス・パヴォンチェッリ ゲイリー・ラスキン ジョン・シフマン ピーター・タッチ オーガスト・ザンダー エイシャー・ウォルシュ ステファニー・ウィルコックス |
出演者 |
クレス・バング エリザベス・デビッキ ミック・ジャガー ドナルド・サザーランド |
音楽 | クレイグ・アームストロング |
撮影 | ダヴィド・ウンガロ |
編集 | グイド・ノタリ |
製作会社 |
インディアナ・プロダクション ランブル・フィルムズ ワンダフル・フィルムズ MJZ ハンウェイ・フィルムズ インジーニアス・メディア |
配給 | ソニー・ピクチャーズ クラシックス |
公開 | 2020年3月6日 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イタリア |
言語 | 英語 |
興行収入 | $39,848[1] |
概略
編集気鋭の批評家、ジェームズ・フィゲラスは恋人(ベレニス)の紹介で絵画コレクターのジョセフと会うことになった。ジョセフは長らく隠遁生活を続けている伝説の画家、ジェロームのパトロンであった。ジョセフは「ジェロームの代表作を盗み出してくれるなら、君を彼に引き合わせよう」とジェームズに申し出てきた。常識で考えれば即座に断るべき案件だったが、並外れた野心家であるジェームズは「自分の名を世に轟かせる好機が到来した」と喜び、その条件を呑むことにした。
ジェームズ、ベレニス、ジョセフの思惑が交錯する中、事態はとんでもない方向へと転がっていく。
キャスト
編集- クレス・バング - ジェームズ・フィゲラス
- エリザベス・デビッキ - ベレニス・ホリス
- ミック・ジャガー - ジョセフ・キャシディ
- ドナルド・サザーランド - ジェローム・デブニー
- ロザリンド・ハルステッド - イヴェリナ・マクリ
- アレッサンドロ・ファブリッツィ - ロドルフォ
製作
編集2018年2月15日、エリザベス・デビッキとクリストファー・ウォーケンが本作に出演するとの報道があった[2]。4月24日、クレス・バングの出演が決まったと報じられた[3]。9月、ミック・ジャガーがキャスト入りすると共に、降板することになったウォーケンの代役としてドナルド・サザーランドが起用された[4][5]。
撮影・音楽
編集2018年9月下旬、本作の主要撮影がイタリアのコモ湖周辺で始まった[6]。2019年9月22日、クレイグ・アームストロングが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[7]。2020年3月6日、本作のサウンドトラックが発売された[8]。
公開・興行収入
編集2019年9月7日、本作は第76回ヴェネツィア国際映画祭のクロージング作品としてプレミア上映された[9]。11日、第44回トロント国際映画祭で本作の上映が行われた[10]。16日、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが本作の全米配給権を購入したと報じられた[11]。2020年1月24日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。3月6日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に1万6163ドル(1館当たり4040ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場52位となった[13]
評価
編集本作に対する批評家の評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには56件のレビューがあり、批評家支持率は59%、平均点は10点満点で6点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ザ・バーント・オレンジ・ヘレシー』にはスタイリッシュな魅力が確かに備わっている―それは同作が描き出す芸術の世界のようである―が、観客の中には嘘くささを感じる者もいるだろう。」となっている[14]。また、Metacriticには18件のレビューがあり、加重平均値は55/100となっている[15]。
出典
編集- ^ “The Burnt Orange Heresy (2020)”. The Numbers. 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Christopher Walken, Elizabeth Debicki Join Neo-Noir Thriller 'Burnt Orange Heresy' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2018年2月15日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Claes Bang Joins Christopher Walken, Elizabeth Debicki in ‘The Burnt Orange Heresy’”. Variety (2018年4月24日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Mick Jagger Joins Heist Thriller ‘Burnt Orange Heresy’”. Variety (2018年9月6日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Donald Sutherland To Co-Star In ‘The Burnt Orange Heresy’ Thriller”. Deadline.com (2018年9月27日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Donald Sutherland Joins 'Burnt Orange Heresy' Cast”. Hollywood Reporter (2018年9月27日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Craig Armstrong Scoring Giuseppe Capotondi’s ‘The Burnt Orange Heresy’”. Film Music Reporter (2019年8月22日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “‘The Burnt Orange Heresy’ Soundtrack Album Announced”. Film Music Reporter (2020年3月5日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “‘The Burnt Orange Heresy,’ With Mick Jagger and Donald Sutherland, to Close Venice”. Variety (2019年7月22日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “'The Aeronauts,' 'Burnt Orange Heresy' Added to Toronto Film Fest Lineup”. Hollywood Reporter (2019年8月23日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Toronto: Sony Pictures Classics Buys ‘The Burnt Orange Heresy’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年9月16日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “The Burnt Orange Heresy Official Trailer (2020)”. YouTube (2020年1月24日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “Domestic 2020 Weekend 10 March 6-8, 2020”. Box Office Mojo. 2020年5月26日閲覧。
- ^ “The Burnt Orange Heresy”. Rotten Tomatoes. 2020年5月26日閲覧。
- ^ “The Burnt Orange Heresy (2020)”. Metacritic. 2020年5月26日閲覧。