ザ・クリエイター/創造者
『ザ・クリエイター/創造者』( - そうぞうしゃ、英語: The Creator)は、ギャレス・エドワーズ原案・共同脚本・監督・共同製作による2023年のアメリカ合衆国のSFアクションスリラー映画。
ザ・クリエイター/創造者 | |
---|---|
The Creator | |
監督 | ギャレス・エドワーズ |
脚本 |
|
原案 | ギャレス・エドワーズ |
製作 |
|
製作総指揮 |
|
出演者 |
|
音楽 | ハンス・ジマー |
撮影 | |
編集 | |
製作会社 |
|
配給 | |
公開 | |
上映時間 | 133分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
概要
編集ギャレス・エドワーズの原案をもとに、エドワーズ当人とクリス・ワイツが共同で脚本を執筆し、エドワーズが監督を務めた。ジョン・デヴィッド・ワシントンや、ジェンマ・チャン、渡辺謙、スタージル・シンプソン、マデリン・ユナ・ヴォイルズ、アリソン・ジャネイが出演する。
本作はアメリカ本国では20世紀スタジオの配給で2023年9月29日に[2]、日本国内ではウォルト・ディズニー・ジャパンの配給で同年10月20日にそれぞれ公開された[1]。
あらすじ
編集人類と人工知能による戦争が勃発する中、妻の失踪を悲しむ元特殊部隊のベテラン隊員ジョシュアは、戦争と人類そのものを終わらせる力を持つ謎の兵器を開発し、行方の掴めない高度AIの設計者“ザ・クリエイター”を追い詰め殺すために雇われることになる。ジョシュア率いるチームはAIが占領する地域へと旅立つが、そこには幼い子供の姿をしたAI、アルフィーがいた[2]。
キャスト
編集- ジョシュア・テイラー - ジョン・デヴィッド・ワシントン(田村真)
- 元特殊部隊隊員。
- 幼い人間の子供の姿をしたAI。
- ジョシュアの妻。
- 米軍大佐。
- ニューアジアのAIの兵士。
- ドリュー - スタージル・シンプソン(江頭宏哉)
- ジョシュアの親友。
- 米軍兵士。
製作
編集企画開発
編集2020年2月、ギャレス・エドワーズは、『ローグ・ワン』(2016年)の共同プロデューサーを務めていたキリ・ハートがプロデューサーに就任した、ニュー・リージェンシー製作のタイトル未定のSFプロジェクトに招聘され、脚本と監督を担当する旨の契約にサインした[6]。
キャスティング
編集2021年5月、本作の主演にジョン・デヴィッド・ワシントンが起用されることが発表され、『True Love』というワーキングタイトルであることが明らかにされた[7]。同年6月、ジェンマ・チャンとダニー・マクブライド、ベネディクト・ウォンが出演交渉に入った[8]。
2022年1月にチャンとウォンがこの映画に関わることが確認され、アリソン・ジャネイ[9]やスタージル・シンプソン[10]、Marc Menchacaがキャスト陣に名を連ねた[11]。シンプソンは、スケジュールの都合で本作から離脱したマクブライドの後任であると報じられた[10]。2022年2月、同じくスケジュールの都合で降板したウォンの代わりに渡辺謙がキャストに加わった(渡辺は2014年の映画『GODZILLA ゴジラ』で、エドワーズと仕事をしたことがある。)[12]。
撮影
編集撮影は2022年1月17日にタイで始まり、グリーグ・フレイザーとオレン・ソファーが撮影監督を務めた[10][13]。主要撮影は2022年5月30日に終了し[14]、タイのほかにベトナム、東京都の渋谷区・新宿区でも撮影された[15]。
ポストプロダクション
編集視覚効果はインダストリアル・ライト&マジックが担当する[16]。
マーケティング
編集2023年4月26日に開催されたシネマコンで本作のファーストルックが公開され、Deadline HollywoodのAnthony D'Alessandroは「ブレードランナーが子供の遊びに見える」とプロダクションデザインを賞賛した。また、タイトルを『True Love』から『The Creator』に変更したことも発表された[2]。その他、TheInSneiderのJeff Sneiderは「人間味溢れるSF大作だ...そういう意味で『第9地区』を思い出した」と反応した[17]。
公開
編集本作は2023年9月29日に通常の劇場とIMAXの両方で公開される予定である[2]。当初は2023年10月6日に公開される予定だったが、シネマコンで公開日の前倒しが発表された[18]。
日本では当初アメリカと同じ2023年9月29日の劇場公開を予定していたが、公開日時を同年10月20日に変更することを同年7月27日に発表した[1][19]。
また、当初『ザ・クリエイター/創世者』という邦題で発表されていたが[20]、後に『ザ・クリエイター/創造者』へ変更された[21]。
公開当時は俳優組合のSAG-AFTRAがストライキを実施していたため、同組合に所属している出演者らが本作品のプロモーション活動を行うことが出来ない事態になった[22][23]。2023年11月8日に同組合が製作会社側と暫定合意に達し、ストライキが終結したことから、出演者がSNSなどで改めて本作品の告知を行った[23][24]。
ホームメディア
編集日本国内でのソフトレンタル・販売についてはデジタル配信が先行する形で2023年12月5日からセル配信の販売を開始した。レンタル形式でのデジタル配信は2024年1月24日、ディスクによる販売[25]は同年2月7日からそれぞれ開始する予定[26]。
定額制動画配信サービスではDisney+にて2024年1月10日から配信を開始した[27]。
脚注
編集- ^ a b c “渡辺謙出演のハリウッド映画『ザ・クリエイター/創造者』公開日変更、3週間ズレて10月20日が初日”. ORICON NEWS (2023年7月27日). 2023年7月27日閲覧。
- ^ a b c d D'Alessandro, Anthony (April 26, 2023). “Gareth Edwards' 'True Love' Gets Title Change; Release Date Moves Up – CinemaCon”. Deadline Hollywood. April 26, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。April 26, 2023閲覧。
- ^ “市川團十郎の長女・堀越麗禾、実写映画の吹替初挑戦 『ローグ・ワン』監督新作SFでカギを握るAI少女役”. シネマトゥデイ. (2023年9月29日) 2023年9月29日閲覧。
- ^ “ザ・クリエイター/創造者 -日本語吹き替え版”. 吹替キングダム (2024年5月31日). 2024年6月1日閲覧。
- ^ ここでは舞踊家としての「(四代目)市川ぼたん」名義ではなく本名を使用している。
- ^ Kroll, Justin (February 6, 2020). “Rogue One Director Gareth Edwards Sets Sci-Fi Film at New Regency (Exclusive)”. Variety. February 7, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。July 23, 2020閲覧。
- ^ Kroll, Justin (May 5, 2021). “John David Washington To Star In Gareth Edwards Next Film True Love At New Regency”. Deadline Hollywood. February 14, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。May 6, 2021閲覧。
- ^ Kroll, Justin (June 24, 2021). “Danny McBride, Gemma Chan & Benedict Wong Eyed To Join John David Washington In Gareth Edwards' Next Film At New Regency” (英語). Deadline Hollywood. June 9, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。October 23, 2021閲覧。
- ^ Kroll, Justin (January 7, 2022). “Allison Janney Joins John David Washington In Gareth Edwards' True Love At New Regency”. Deadline Hollywood. June 1, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。January 7, 2022閲覧。
- ^ a b c “Sturgill Simpson Joins Gareth Edwards' True Love At New Regency”. Deadline Hollywood (January 19, 2022). May 25, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。January 19, 2022閲覧。
- ^ Grobar, Matt (January 20, 2022). “True Love: Ozark And The Outsider Actor Marc Menchaca Joins Gareth Edwards' Film For New Regency”. Deadline Hollywood. May 25, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。January 20, 2022閲覧。
- ^ Grobar, Matt (February 11, 2022). “Ken Watanabe Replaces Benedict Wong In Gareth Edwards' Film True Love For New Regency”. Deadline Hollywood. May 25, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。February 11, 2022閲覧。
- ^ Chitwood, Adam (January 17, 2022). “Gareth Edwards Reuniting With Rogue One Cinematographer Greig Fraser on New Film True Love”. TheWrap. January 17, 2022閲覧。
- ^ O'Rourke, Ryan (2022年5月31日). “True Love: Filming Wraps on Gareth Edwards' Mysterious Sci-Fi Feature” (英語). Collider. June 1, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月1日閲覧。
- ^ “ギャレス・エドワーズ監督、再び怪獣映画を撮る可能性も 全編日本ロケに興味アリ”. シネマトゥデイ (2023年10月22日). 2023年10月22日閲覧。
- ^ “The Creator - Industrial Light & Magic”. ILM (May 18, 2023). May 18, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。May 18, 2023閲覧。
- ^ Sneider, Jeff [@TheInSneider] (2023年4月26日). "THE CREATOR trailer will be what everyone leaves this panel talking about. It's a big sci-fi movie with lots of humanity... reminded me of DISTRICT 9 in that way. Tagline is "Humanity Evolves." John David Washington plays an antihero who doesn't believe he's going to heaven..." (英語). X(旧Twitter)より2023年5月13日閲覧。
- ^ “Searchlight's See How They Run Gets Fall Release, New Regency Sci-Fi Pic True Love Sets 2023 Date”. Deadline Hollywood (June 14, 2022). June 27, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。14 June 2022閲覧。
- ^ 重田雄一 (2023年7月27日). “AIとの戦いを描くSFアクション映画『ザ・クリエイター/創造者』の新たな予告が公開 日本公開日は10月20日に変更”. IGN Japan. 2023年7月27日閲覧。
- ^ “渡辺謙がヒューマノイド役 ジョン・デヴィッド・ワシントン主演『ザ・クリエイター/創世者』9月公開”. cinemacafe.net (イード). (2023年6月9日) 2023年9月26日閲覧。
- ^ “渡辺謙「今までの機械と人間という対峙とは一味違う」『ザ・クリエイター/創造者』”. cinemacafe.net (イード). (2023年6月29日) 2023年9月26日閲覧。
- ^ 宇野維正 (2023年10月27日). “『ザ・クリエイター』興収1位も伸び悩む 米映画俳優組合ストライキの影響は続く”. Real Sound. 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b “渡辺謙「ようやくお知らせ出来ます!!」 ストで4カ月間も出演作「クリエイター」宣伝できず”. スポーツニッポン (2023年11月10日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2023年11月9日). “米俳優の労働組合のストライキ “製作会社側と暫定合意”発表”. NHKニュース. 2023年11月10日閲覧。
- ^ Blu-ray+DVDセット並びに4K UHD+Blu-rayの2種類。
- ^ “『ザ・クリエイター/創造者』2024年2月7日ブルーレイ&DVD発売決定、冒頭9分無料公開 ─ 『ローグ・ワン』監督のオリジナルSF超大作”. THE RIVER (2023年12月5日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ “「ザ・クリエイター/創造者」明日から見放題独占配信、渡辺謙ד謙ドロイド”の写真到着”. 映画ナタリー (2024年1月9日). 2024年1月11日閲覧。