サンリブ
株式会社サンリブは、福岡県北九州市若松区に本社を置き、九州地方や中国地方でスーパーマーケットを展開しているスーパーマーケットチェーンであり、運営店舗のブランド名でもある。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | サンリブ |
本社所在地 |
日本 〒808-0034 福岡県北九州市若松区本町2丁目17番1号 |
設立 |
1955年(昭和30年)9月15日 (株式会社北九州丸食)(創業:1947年(昭和22年)) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 8290801001706 |
事業内容 | スーパーマーケットなどの店舗運営 |
代表者 |
菊池毅(代表取締役社長) 柳田宗樹(代表取締役副社長) 髙山隆治(代表取締役専務) |
資本金 | 5000万円 |
売上高 |
1,111億2,300万円 (2024年2月期)[1] |
営業利益 |
△2億5,200万円 (2024年2月期)[1] |
経常利益 |
9,100万円 (2024年2月期)[1] |
純利益 |
△9,800万円 (2024年2月期)[1] |
純資産 |
231億4,500万円 (2024年2月期)[1] |
総資産 |
1,062億4,600万円 (2024年2月期)[1] |
従業員数 | 3,923人 |
外部リンク | https://www.sunlive.co.jp/ |
2017年8月までは、株式会社マルショクとともに『サンリブ・マルショクグループ』を形成していたが、翌月に同社を吸収合併した。以降、法人としては「サンリブ」「サンリブグループ」を名乗るが、「マルショク」は引き続き運営店舗のブランド名として残る。
概要
編集サンリブグループの中心企業。非上場企業ながら西日本(中国・四国・九州)では有数の規模を誇るスーパーマーケットチェーンである。1970年代のスーパーマーケット全盛期には、ユニード・壽屋・マルショクグループ(サンリブ)の三社が九州資本のスーパーとして繁盛していたが、ユニードと壽屋が消滅した現在では、九州資本のスーパーとしては最大手となった。現在でもイオンやイズミなどが攻勢を強める中、地域密着型で一定の存在感を保っている。ただし、最盛期には3千億円近くあったグループ全体の売上高は現在では2千億円を割り込む規模に縮小している。
かつては地域ごとに細かく事業会社が存在したが、1998年にそれらが統合されサンリブ社とマルショク社の2社となり両社で「サンリブ・マルショクグループ」を構成していた。業態にかかわらず地域で管轄を分担しており、サンリブ社が後述の地域を除く福岡県・佐賀県・山口県・広島県・現在は店舗がない長崎県、マルショク社が熊本県・大分県・宮崎県・現在は店舗がない鹿児島県と福岡県の行橋市・豊前市・みやこ町・うきは市・朝倉市を管轄していたが、熊本地震などの影響でマルショク社の経営が厳しくなったことなどもあり、グループ全体を1社で運営する方針に転換し、2017年9月1日付でサンリブ社がマルショク社を吸収合併した。
沿革
編集- 1947年11月25日 - 菊池済治氏が、大分県別府市に別府漬物佃煮有限会社を設立。
- 1949年 - 山口県下関市に関門食品株式会社を設立。
- 1950年 - 別府および下関市で、スーパーマーケットの前身となる製品の直売を兼ねた食料品店をスタートさせ、拡張を図る。
- 1951年 - 株式会社下関丸食を設立。
- 1952年 - 下関市1号店として幸町店をオープン。
- 1954年 - 別府市1号店として行合店をオープン。
- 1955年 - 株式会社北九州丸食を設立。
- 1960年 - 株式会社福岡丸食を設立。
- 1981年5月1日 - 北九州市八幡西区大浦に、折尾地区初の大規模小売店となるサンリブ折尾開店。
- 1964年 - マルショク長府店をオープン
- 1982年 - 広島県府中町にサンリブ府中、熊本市にサンリブ水前寺、大分県宇佐市にサンリブ四日市、同県中津市にサンリブ中津がそれぞれ開店。
- 1983年12月13日 - 福岡県瀬高町(現みやま市瀬高町)にサンリブ瀬高開店。
- 1984年11月15日 - 日本のニュータウンとして開発された北九州市若松区高須地区にサンリブ高須開店。
- 1985年 - 折尾店に併設し折尾ホームセンター開店、その後2006年-2015年まではベスト電器が核テナントとなる。
- 1989年4月14日 - 北九州市八幡西区三ヶ森に、店舗面積10,490m2のサンリブ三ヶ森開店。
- 1990年11月21日 - 北九州市八幡西区木屋瀬にサンリブ木屋瀬開店。
- 1992年10月22日 - JR九州古賀駅前に、店舗総面積20,251m2のサンリブ古賀開店。
- 1993年10月29日 - 熊本市に、店舗面積26,632m2のサンリブシティくまなん開店。
- 1998年 - 株式会社丸食、株式会社福岡丸食、株式会社北九州丸食が合併し、株式会社サンリブとなる。同年、株式会社大分丸食、株式会社宮崎丸食が合併し、株式会社マルショクも設立されている。
- 2000年11月15日 - 福岡県宗像市のショッピングモール「くりえいと宗像」の核店舗として、同モールセントラルゾーンにサンリブくりえいと宗像開店。
- 2002年7月11日 - 山口県山口市(当時は吉敷郡阿知須町)にある大型ショッピングセンター「サンパークあじす」の核店舗だった壽屋が同年2月に経営破綻で閉店。閉店後の新しい核店舗として、サンリブ阿知須をオープン。
- 2005年4月2日 - 福岡県北九州市小倉南区に大型ショッピングセンターサンリブシティ小倉をオープン。
- 2005年11月1日 - 佐賀県に初進出。鳥栖市にある大型ショッピングセンター「ジョイフルタウン鳥栖(現・フレスポ鳥栖)」の核店舗として、サンリブ鳥栖をオープン(以前は寿屋鳥栖店だったが、経営破綻で2002年2月で閉店。その後ジャスコ鳥栖店が開店したが、2005年9月末で閉店していた)。
- 2007年
- 2008年10月30日 - 北九州市小倉北区にあったダイエー朝日ヶ丘店跡地に「サンリブ朝日ヶ丘」をオープン。
- 2010年
- 2011年4月15日 - 福岡県福岡市西区にある大型複合商業施設「木の葉モール橋本」の核店舗として、「サンリブ木の葉モール橋本」がオープン。
- 2012年
- 2013年9月26日 - 北九州市小倉南区に「マルショク曽根店」をオープン。
- 2015年
- 2016年4月27日 - サンリブ折尾の建替工事が完了、旧本館側は旧店舗同様地上2階建、旧折尾ホームセンター跡地は平屋建ての店舗とし、新規テナントにダイソー、マツモトキヨシ、ゲオなどを加え再オープン。
- 2017年
- 6月1日 - サンリブ社がマルショク社を9月1日付で吸収合併する方針を発表[3]。
- 9月1日 - 発表通りサンリブ社がマルショク社を吸収合併。
- 2018年
- 2021年
- 2023年
- 9月1日 - サンリブ三ヶ森店リニューアル工事に伴い閉店
- 9月30日 - サンリブ三ヶ森店リニューアル工事を経て開店。一階に新たに不二家・TSUTAYA・Tully'sなどが入り、衣料品などが二階に集約される。一部店舗は9月1日に撤退している。
店舗の種類
編集- サンリブ(GMS)
- 生活提案型の店舗。食品・日用雑貨・家電・衣料などの売場、各種専門店のテナント、文化情報サービス設備を展開している。5,000m2以上規模の大規模店舗。イオンやイトーヨーカ堂等と同様に食品スーパー業態だがマルショクではなくサンリブを名乗る店舗もある。
- マルショク(SM)
- 生活密着・地域密着を重視する店舗。食品、衣料品や日用雑貨、書籍などの生活必需品をそろえる。1,000 - 3,000m2規模の中規模店舗、商圏は半径2km内外。
- エル(EDLP)
- 「every day low price」を掲げたローコストオペレーション型の店舗。従来のディスカウントストアの安さと広さに、快適なショッピング環境とサービスを兼ね備える。店舗の規模の違いによってサンリブ・エルタイプとマルショク・エルタイプの展開をしている。
- サンク・まるしょく屋(SM)
- 「サンク」はサンリブ社オリジナル、「まるしょく屋」は旧マルショク社の独自の形態である小型店舗。生鮮三品(青果・精肉・鮮魚)と、日用雑貨もそろえる。商圏は半径1km程度、広さは1,000m2以下の小型店舗。
- FC展開も進めている。かつては「ポップコーン」もサンクから転換した店舗から始まったためサンリブFC部の監督下にあり店舗一覧にも載っていたが、現在はサンリブグループから独立している。
- サンリブシティ(SC)
- 地域再開発まで含めたゾーン型店舗。食品・日用雑貨・家電・衣料などの売場、各種専門店のテナントのほか、フィットネスクラブ、カルチャースクール、レストラン、ゲームセンターなどを併設。2万m2以上の規模で、半径20km程度の商圏を想定している。かつてはサンリブシティ小倉(福岡県北九州市)のみサンリブ社の管轄だったが、2017年9月1日に株式会社マルショクを吸収合併したことにより、サンリブシティくまなん(熊本県熊本市)の運営も引き継いだ。
- リブホール(DS)
- 2023年に展開を開始したディスカウント業態の店舗。生鮮三品(青果・精肉・鮮魚)を中心に、食品全般の鮮度と価格に拘る店舗としている[8]。
- 新規開業店もあるが、基本的にはマルショク・サンリブの主に食品専門既存店の業態転換で対応する。
くらしらくカード・masaca!!
編集サンリブ社では、ポケットカード、富士通と提携したポイントカードを発行している。クレジット一体型は「くらしらくカード」の名称でポケットカードが発行し、2013年11月29日からスタートした現金専用型は「masaca!!(マサカ)」の名称でサンリブが発行し、富士通が技術支援している。「masaca!!」のコールセンターは富士通ソリューションスクエア内にある。
「くらしらくカード」「masaca!!」とも、サンリブ・マルショク各店での買い物の際、カードを提示またはカードで決済するとポイント(くらしらくポイント)が貯まる仕組みになっている。「くらしらくカード」には国際ブランドのマスターカードが付帯されており、サンリブグループの店舗だけではなく2000万店以上のマスターカード加盟店で利用できる。一方「masaca!!」は、クレジット機能が無い代わりに現金にてマネーをチャージして買い物の支払いに利用できるプリペイドカード機能が付帯されているほか、高齢者限定の「masaca!!α」カードも用意されている。「α」は各種運用面で通常の「masaca!!」よりも優遇されている。
サンリブ、マルショク以外の店舗(ポケットカード加盟店、マスターカード加盟店)でのショッピングは、一部入居テナントを除きくらしらくポイント付与の対象にはならないがポケットカードポイントは付与される。またカード事業はこれまでサンリブ社のみの事業で、マルショク社管轄の「サンリブ」「マルショク」各店ではカード会員の募集は一切行っていなかった他、くらしらくポイント付与の対象にはならなかったが、2014年10月27日からサンリブ長門、マルショク西条店、マルショク日南店を除くマルショク社管轄の「サンリブ」「マルショク」各店でも「くらしらくカード」「masaca!!」ともに利用が可能となった[9]。
脚注
編集- ^ a b c d e f 株式会社サンリブ 第69期決算公告
- ^ サンリブ西小倉 新規オープン - サンリブ・マルショクグループ公式サイト、2015年01月20日
- ^ “サンリブ、事業強化へ再編 マルショクと9月合併 中国・九州スーパー再編”. 産經WEST (産経新聞). (2017年6月1日) 2017年6月4日閲覧。
- ^ “シーモール下関の「サンリブ」きょう閉店”. 読売新聞. 読売新聞社 (2018年7月31日). 2018年8月1日閲覧。
- ^ a b “マルショク行橋店閉店へ 6月末 住民ら存続求め署名活動開始”. 西日本新聞 (西日本新聞). (2021年1月23日) 2021年1月23日閲覧。
- ^ “AJS新規加盟 正会員のお知らせ” (PDF). オール日本スーパーマーケット協会 (2021年12月1日). 2022年3月11日閲覧。
- ^ “おのだサンパークに地産・地消直売コーナー”. 山口新聞 (2022年1月15日). 2022年1月17日閲覧。
- ^ 『新業態店舗「リブホール」展開について』(プレスリリース)株式会社サンリブ、2023年8月31日 。2024年3月13日閲覧。
- ^ 「masaca・masacaα」「くらしらくカード」~大分県・熊本県・宮崎県エリア拡大~ - サンリブ・マルショクグループ公式サイト、2014年10月27日