サウロペルタSauropelta、英語式発音/ˌsɔrɵˈpɛltə/)は、ノドサウルス科の一つ。白亜紀初期の北アメリカ大陸に生息した恐竜である。名前の意味はギリシア語で"sauros"(トカゲ)+"pelte"(盾)。複数のが存在したようだが、名前の付いている種はS. edwardsorum のみである。ノドサウルス類としては中型で、体長は5メートルほどと見積もられている。骨質の鎧で体が覆われており、頚部から巨大なトゲが突き出していることが特徴である(名前はその特徴に由来している)。化石はアメリカ合衆国のワイオミング州モンタナ州から(おそらくユタ州でも)発見されている。

サウロペルタ属 Sauropelta
復元図
復元図
保全状況評価
化石
地質時代
白亜紀初期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 装盾亜目 Thyreophora
下目 : 曲竜下目 Ankylosauria
: ノドサウルス科 Nodosauridae
亜科 : ノドサウルス亜科 Nodosaurinae
: サウロペルタ属 Sauropelta
Ostrom, 1970
ヒトとサウロペルタの比較

正基準標本(AMNH 3036)は高名な「恐竜ハンター」にして古生物学者のバーナム・ブラウンにより、モンタナ州中南部のクロウ族保護居留地で採集されたものである。ブラウンの標本は、かつて発掘されたノドサウルス類の骨格としては最も保存状態が良く欠損の少ないものの一つである(2007年現在、アメリカ自然史博物館に展示されている)。現在、2つの種が報告されている。第一が、模式種のS. edwardsorum (Ostrom, 1970) 。第二が、ユタ州で発掘された未記載の種(Vickaryous et al. 2004)である。

サウロペルタは、体長5メートル、頭骨の幅35センチメートルと見積もられている。唯一知られている頭骨では、嘴の部分が失われている。そのため頭骨の正確な長さは不明である。骨質の鎧はこのタクソンにはありふれた形質であり、そこからの類推で復元図の作成は容易になった。Vickaryous et al. (2004) では、サウロペルタはおそらく40以上の椎骨からなる長い尾を有していたであろうと述べられている。

参考資料

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  • Ostrom, J. H. 1970. Stratigraphy and paleontology of the Cloverly Formation (Lower Cretaceous) of the Bighorn Basin area, Wyoming and Montana. Peabody Museum Bulletin 35:1-234
  • Vickaryous, Maryanska, and Weishampel 2004. Chapter Seventeen: Ankylosauria. in The Dinosauria (2nd edition), Weishampel, D. B., Dodson, P., and Osmólska, H., editors. University of California Press.

関連項目

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