サウディア
サウディア(アラビア語: الخطوط الجوية العربية السعودية、英語: Saudi Arabian Airlines / Saudia)は、サウジアラビアのジェッダを本拠地としている国営航空会社。アラブ航空会社機構 (Arab Air Carriers Organization)の一員で、同機構の加盟会社が作っている航空連合「アラベスク航空アライアンス」 (Arabesk Airline Alliance)及びスカイチームのメンバーでもある。
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設立 | 1945年 | |||
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ハブ空港 | キング・アブドゥルアズィーズ国際空港 | |||
焦点空港 | ジェッダ | |||
マイレージサービス | Al-Fursan | |||
会員ラウンジ | Alfursan Lounge | |||
航空連合 | スカイチーム | |||
親会社 | なし(国営企業) | |||
保有機材数 | 117機 | |||
就航地 | 76都市 | |||
本拠地 | ジェッダ | |||
代表者 |
en:Prince Sultan bin Abdul Aziz (CEO), Khalid bin Bakr (代表) | |||
外部リンク | https://www.saudia.com/ |
概要
編集キング・アブドゥルアズィーズ国際空港から中東、東南アジア、アフリカ、欧州、北米への国際線を運航。創立時の名称は現在と同じサウディアだったが、現在の新塗装の導入を機に旧称のサウジアラビア航空(Saudi Arabian Airlines)に変更した。メッカ巡礼(ハッジ)の需要があるため、大型機を多数所有している。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。 [1]
日本へは貨物便のみのフライトにとどまっていた上、サウジアラビアでは外国人に対する入国制限、とりわけ観光に関しての制限が厳しいため日本では馴染みの薄い存在だった。2006年9月6日から大阪/関西からマニラ経由リヤド行き、ジェッダ行きをボーイング777-200型機で就航させたものの、僅か3週間運航しただけで9月27日以降運休となり、同年12月にはジャパン・エアサービスの事務所が閉鎖された。運休の理由は大阪/関西-マニラ間の営業利用を国土交通省が認可しなかったことで、採算面に不利であったためと思われる。2019年10月27日、エティハド航空とのコードシェア便で成田国際空港と中部国際空港に乗り入れた。
2011年1月10日に2012年を目途にスカイチームへ正式加盟することが発表。アラブの航空会社としてはロイヤルヨルダン航空に次いで2社目の3大アライアンス加盟である。[2]後の2012年5月17日に同年5月29日に正式加盟すると発表し同日に正式加盟を果たした。また、同時に社名(商号)と機体のタイトルをサウジアラビア航空からサウディアに再度変更した。2016年11月現在、日本人乗務員数名が在籍している。
2023年、787ドリームライナーの導入を進められている同社の塗装で、新造機であるのにもかかわらず1980年代まで存在した旧塗装で受領した機材が存在するが、これは旧塗装に準じた新塗装となり、既存機についても順次塗り替えられる。
歴史
編集- 1945年 - フランクリン・ルーズベルト大統領がアブドゥルアズィーズ・イブン・サウードにダグラス DC-3を贈呈。
- 1946年 - 国防省の下で創業。国際便が運航される。
- 1947年 - カイロとダマスカス便が運航開始。
- 1949年 - ブリストル フレイターの導入を機に本格的な貨物輸送を開始。
- 1950年 - ダグラス DC-4の運航を開始。カラチ線とアンマン線が開始。
- 1955年 - 創業10周年を機にリヤドとジェッダをハブ空港とすることを決定。
- 1961年 - ボーイング720を導入。
- 1964年 - ダグラス DC-9を導入。
- 1965年 - 8月25日にアラブ航空会社機構が設立し、創立メンバーとなる。
- 1966年 - IATA加盟。ヨーロッパ路線を開設する。
- 1967年 - ボーイング707型機をロンドン線に導入。
- 1969年 - アルジェに就航する。
- 1971年 - データ処理センターがリヤドにオープンし、貨物便によるヨーロッパ線が乗り入れ開始。
- 1972年 - 名称をサウディアに変更。ボーイング737-200を導入。
- 1973年 - 利用者数100万人を達成。
- 1975年 - FH-227を導入。8月にはロッキード L-1011 トライスターを導入した。
- 1976年 - 予約不要のサービスを開始する。VIP専用機サービスが開始。
- 1981年 - キング・アブドゥルアズィーズ国際空港が開港。サウディアのケータリングサービスが運用開始。
- 1988年 - 北米線の運航を開始。
- 1990年 - 日本線の運航を開始(貨物便のみ)。
- 2000年 - ISO9000を取得。
- 2012年 - 航空連合「スカイチーム」に加盟。
就航路線
編集サウジアラビア(国内路線)
編集アジア
編集- 香港、広州、仁川、ダッカ、チェンナイ、デリー、ハイデラバード、コーチ、ムンバイ、イスラマバード、カラチ、ラホール、ペシャーワル、コロンボ、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、シンガポール、バンコク、マナーマ、テヘラン、アンマン、クウェート、ベイルート、マスカット、ドーハ、ダマスカス、アブダビ、ドバイ、シャールジャ、サナア
ヨーロッパ
編集北アメリカ
編集アフリカ
編集保有機材
編集機種 | 運航数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | |||
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F | J | Y | 計 | ||||
エアバスA320-200 | 37 | - | - | 12 | 132 | 144 | |
- | 20 | 90 | 110 | ||||
エアバスA321-200 | 15 | - | - | 20 | 145 | 165 | |
エアバスA321neo | 4 | 16 | - | 20 | 168 | 188 | 35機の追加オプション付き[6] |
エアバスA321XLR | - | 15 | TBA | ||||
エアバスA330-300 | 33 | - | - | 36 | 262 | 298 | |
- | 36 | 252 | 288 | ||||
- | 30 | 300 | 330 | ||||
ボーイング747-400 | 2 | - | 16 | - | 449 | 465 | 運行はエア・アトランタ・アイスランディックが担当 主にハッジフライトに使用 |
ボーイング777-300ER | 37 | - | 12 | 36 | 242 | 290 | うち2機はVIP用機材 |
- | 30 | 351 | 381 | ||||
12 | 393 | 405 | |||||
30 | 383 | 413 | |||||
14 | 478 | 492 | |||||
ボーイング787-9 | 13 | 36 | - | 24 | 274 | 298 | 10機の追加オプション付き [7] |
ボーイング787-10 | 8 | - | 24 | 333 | 357 | ||
サウディア・カーゴ | |||||||
ボーイング747-400BDSF | 2 | - | 運行はエア・アトランタ・アイスランディックが担当 | ||||
ボーイング777F | 4 | - | |||||
サウディア・ロイヤル・フライト | |||||||
エアバスA318-100ACJ | 1 | - | VIP用機材 | ||||
エアバスA340-200 | 2 | - | VIP用機材 | ||||
ボーイング747-300 | 1 | - | VIP用機材 | ||||
ボーイング747-400 | 1 | - | VIP用機材 | ||||
ボーイング757-200 | 1 | - | VIP用機材 病院機能搭載 |
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ボーイング777-300ER | 1 | - | VIP用機材 | ||||
ボーイング787-8 | 2 | - | VIP用機材 | ||||
合計 | 164 | 67 |
当社が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は68で、型式名は747-468、777-268ERなどとなる。
退役機材
編集- エアバスA300-600R
- ボーイング707-320
- ボーイング720
- ボーイング727-100・200
- ボーイング737-200
- ボーイング747-100・100B
- ボーイング747-200F
- ボーイング747-300・300SF
- ボーイング747-8F
- ボーイング747-SP
- ボーイング757-200
- ボーイング767-200ER・300ER
- ボーイング777-200ER
- コンベア340
- エンブラエル ERJ-170
- フォッカー F28
- ダグラス DC-8
- マクドネル・ダグラス DC-10
- マクドネル・ダグラス MD-11・MD-11F
- マクドネル・ダグラス MD-90
- ロッキードL-1011-200・500
ギャラリー
編集-
エアバスA300-600
-
エアバスA320-200
-
エアバスA321-200
-
エアバスA330-300
-
エアバスA330-300(スカイチーム塗装)
-
エアバスA340-200
-
ボーイング707-320C
-
ボーイング720
-
ボーイング727-100
-
ボーイング727-200adv
-
ボーイング737-200adv
-
ボーイング747-100B
-
ボーイング747-200F
-
ボーイング747-300
-
ボーイング747-400
-
ボーイング747-400F
-
ボーイング747-8F
-
ボーイング747-SP
-
ボーイング757-200
-
ボーイング777-200ER
-
ボーイング777-300ER
-
ボーイング777-300ER(75周年記念塗装)
-
ボーイング777F
-
ボーイング787-9
-
エンブラエル ERJ-170
-
フォッカー F28
-
ダグラス DC-8
-
マクドネル・ダグラス MD-11
-
マクドネル・ダグラス MD-11F
-
マクドネル・ダグラス MD-90-30
-
ロッキード L-1011-200 トライスター
-
ロッキード L-1011-500 トライスター
出典・脚注
編集- ^ “Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
- ^ http://www.skyteam.com/news/headlines/20110110.html
- ^ Saudi Arabian Airlines Fleet Details and History
- ^ SAUDI ROYAL FLIGHT FLEET DETAILS
- ^ OUR FLEET
- ^ “Saudi Arabian Airlines to boost A320neo Family fleet up to 100 Airbus”. www.airbus.com. 2022年1月31日閲覧。
- ^ “SAUDIA to Grow Long-Haul Fleet with up to 49 Boeing 787 Dreamliners”. Boeing (14 March 2023). 14 March 2023閲覧。
関連項目
編集航空事故
編集- この他、ボーイング747-300型機(登録記号 : HZ-AIO)が、2001年8月23日にクアラルンプール国際空港でタキシング中に正規のコースを外れ溝に転落、機首に大ダメージを受けた。[1]