コンツェルト-ライヴ・イン・U.S.S.R.-
コンツェルト-ライヴ・イン・U.S.S.R.-(原題:Концерт)は、ビリー・ジョエルが1987年10月に発表したライヴ・アルバム。同年7月から8月にかけて行われた、ソビエト連邦でのツアーの模様を収録。
『コンツェルト-ライヴ・イン・U.S.S.R.-』 | ||||
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ビリー・ジョエル の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1987年 ソビエト連邦 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース |
ジム・ボイヤー ブライアン・ラグルス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ビリー・ジョエル アルバム 年表 | ||||
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解説
編集アルバム『ザ・ブリッジ』(1986年)に伴うツアーの締めくくりとして、1987年7月26日・27日・29日にモスクワで、8月2日・3日・5日にレニングラードで公演を行う。また、同国のテレビ番組やラジオ番組にも出演。「オネスティ」、「時代は変る」(ボブ・ディランのカヴァー)は放送用に行われたスタジオ・ライヴの音源。更に、トビリシで予定外の公演も行われ[1]、「オドイア」は、同地の合唱団ジュルナリストと共にレコーディングされたグルジア民謡。
ステージにおけるビリーのMCは、Oleg Smirnoffにより通訳された。7月27日のモスクワ公演では、会場のセキュリティの厳しさに不満を抱いたビリーが、マイク・スタンドを破壊したり、エレクトリックピアノを倒す等のワイルドなパフォーマンスをするという出来事もあった[2]。
レニングラード公演の模様は、アメリカのケーブルテレビ局HBOにより、1987年10月24日にドキュメンタリー番組として放送された[1]。
本作ではビリーのバンドメンバー及び多数のゲストミュージシャンが参加しているが、バンドで長年リードギターを担当しているデヴィッド・ブラウンとビリーの作品をこれまで手掛けてきたプロデューサーのフィル・ラモーンは同行していない。
収録曲
編集特記なき楽曲はビリー・ジョエル作。
- オドイア - "Odoya" (Traditional) - 1:17
- 怒れる若者 - "Angry Young Man" - 5:24
- オネスティ - "Honesty" - 3:58
- グッドナイト・サイゴン〜英雄達の鎮魂歌 - "Goodnight Saigon" - 7:19
- 恋の切れ味 (スティレット) - "Stiletto" - 5:09
- ビッグ・マン・オン・マルベリー・ストリート - "Big Man on Mulberry Street" - 7:17
- ベイビー・グランド - "Baby Grand" - 6:09
- イノセント・マン - "An Innocent Man" - 6:09
- アレンタウン - "Allentown" - 4:23
- マター・オブ・トラスト - "A Matter of Trust" - 5:09
- 若死にするのは善人だけ - "Only the Good Die Young" - 3:30
- 真夜中のラブコール - "Sometimes a Fantasy" - 3:38
- アップタウン・ガール - "Uptown Girl" - 3:08
- ビッグ・ショット - "Big Shot" - 4:44
- バック・イン・ザ・U.S.S.R. - "Back in the U.S.S.R." (Lennon-McCartney) - 2:43
- 時代は変る - "The Times They Are A-Changin'" (Bob Dylan) - 2:54
参加ミュージシャン
編集脚注
編集- ^ a b 『ビリー・ジョエル 素顔の、ストレンジャー』(マーク・ベゴ:著、山本安見:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0730-7)p.275-277
- ^ 日本盤CD(MHCP 1021)ライナーノーツ(鈴木道子、1987年10月)