コロイルグリシンヒドロラーゼ
酵素
コロイルグリシンヒドロラーゼ(Choloylglycine hydrolase、EC 3.5.1.24)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 3α,7α,12α-トリヒドロキシ-5β-コラン-24-オイルグリシン + 水3α,7α,12α-トリヒドロキシ-5β-コラン酸 + グリシン
従って、この酵素の基質は3α,7α,12α-トリヒドロキシ-5β-コラン-24-オイルグリシンと水の2つ、生成物は3α,7α,12α-トリヒドロキシ-5β-コラン酸とグリシンの2つである。
この酵素は加水分解酵素、特に鎖状アミドの炭素-窒素結合に作用するものに分類される。系統名は、3α,7α,12α-トリヒドロキシ-5β-コラン-24-オイルグリシン アミドヒドロラーゼ(3alpha,7alpha,12alpha-trihydroxy-5beta-cholan-24-oylglycine amidohydrolase)である。他に、グリココラーゼ、胆汁酸ヒドロラーゼ、コロイルタウリンヒドロラーゼ等とも呼ばれる。胆汁酸の生合成に関与している。
構造
編集2007年末時点で、4つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、2BJF、2BJG、2HEZ及び2HF0である。
出典
編集- Nair PP, Gordon M, Reback J (1967). “The enzymatic cleavage of the carbon-nitrogen bond in 3-alpha, 7-alpha, 12-alpha-trihydroxy-5-beta-cholan-24-oylglycine”. J. Biol. Chem. 242 (1): 7–11. PMID 6016335.
- Stellwag EJ, Hylemon PB (1976). “Purification and characterization of bile salt hydrolase from Bacteroides fragilis subsp. fragilis”. Biochim. Biophys. Acta. 452 (1): 165–76. doi:10.1016/0005-2744(76)90068-1. PMID 10993.