コクワガタ亜属 Macrodorcas は、クワガタ属 Dorcus を分類する7亜属のうちの1つである。日本にはコクワガタ D. rectus (Motschulsky, 1857) など3が生息している。

コクワガタ亜属
コクワガタ
コクワガタの成虫♂
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: クワガタムシ科
Lucanidae
: クワガタ属
Dorcus
亜属 : コクワガタ亜属
Macrodorcus

Macrodorcas はかつて、独立したであるコクワガタ属として分類されていた[1]Macrodorcas の macro は「大きい」を意味しており、すなわち「大きいドルクス」という意味である[1]。これはコクワガタが Dorcus の基準種であるパラレリピペドゥスオオクワガタ D. parallelipipedus より大型であることから命名されたものと思われる[1]

特徴

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本亜属の特徴としては、オスの大アゴは、直線的で、細長く、先端が内側に湾曲しているものが多い。内歯(内側のトゲ)は、大きい内歯と先端の小歯が一対ずつあるものが多く、大きい内歯は中央より先端にあるものが多い。体型は平べったく、幅が細いものが多い。体の大きさは小型から中型である。体色は黒色から黒褐色、赤褐色からオレンジ色っぽいものまでがいる。

分類

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日本では3分類されている。

日本

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外国

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分岐図

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日本のコクワガタ亜属については、ミトコンドリアDNAを解析した結果から、分岐の順序が明らかとなっている。

スジクワガタ

トカラコクワガタ

ミシマコクワガタ

ヤクシマコクワガタ

コクワガタ

アマミコクワガタ

トクノシマコクワガタ

リュウキュウコクワガタ

ヤエヤマコクワガタ

オオクワガタ

脚注

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  1. ^ a b c 『BE・KUWA』むし社、第53号、2015年2月27日発行、8頁「世界のコクワガタ大図鑑」

参考文献

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  • 昆虫と自然』 2003年3月号 特集 クワガタムシ・クロツヤムシ、ニュー・サイエンス社、23頁。
  • ビー・クワ』 2005年秋号(No.16) 世界のオオクワガタ大特集、むし社、9頁。
  • 『ビー・クワ』 2006年夏号(No.20) 世界のドルクス大特集、むし社、8-10頁。
  • 月刊むし』 2007年8月号 クワガタ特集号19、むし社、4頁。

※詳しくは、以上の文献をご覧ください。