ゲルフ (オンタリオ州)
カナダの都市
ゲルフ(グエルフ)(英: Guelph)は、カナダのオンタリオ州南西部の都市である。人口14万4356人(2021年)。「The Royal City」として知られ、キッチナー-ウォータールーの28km東方、ダウンタウントロントの100km西方の高速6号線と7号線が交差する地点に位置する。ウェリントン郡の一部であるが、独立した自治体として郡の行政管轄外である。
ゲルフ | |
標語: "Faith, Fidelity and Progress" | |
座標:北緯43度33分 西経80度15分 / 北緯43.550度 西経80.250度 | |
基礎データ | |
---|---|
国 | カナダ |
州 | オンタリオ州 |
行政区 | ウェリントン郡 |
都市名 | ゲルフ(グエルフ) |
英語名 | Guelph |
創設日 | 1827年 |
面積 | 86.72 km2 |
- 広域圏 | 378.45 km2 |
標高 | 海抜 334 m |
人口 | (2021年) |
- 市域 | 144,356 人[1] |
- 人口密度 | 1,814 人/km2 |
- 広域圏 | 165,588 人 |
時間帯 | 東部標準時(EST)、UTC-5 |
夏時間 | 東部夏時間(EDT)、UTC-4 |
公式サイト |
犯罪率の低さ、きれいな環境、比較的生活水準が高いことから、ゲルフはカナダで最も住みやすい都市の一つに挙げられる。例えばMoneysense誌の2007年のランクでは、ゲルフは国内で4番目である[2]。
市内には総合大学であるゲルフ大学(グエルフ大学)があるほか、カナダ第3のビール会社であるスリーマン社の本社がある。
歴史
編集欧州からの植民以前は、この地域は先住民の間で部族間の中立地帯と考えられていた。この地域を流れるスピード川の近辺で交易のために様々な部族が集まったとされる。
19世紀前半にイギリスの民間の開発企業であるカナダ会社(Canada Company)がこの地に本社を設置した。その際に欧州の都市を模して都市開発を実施し、今日でもその構造は残っている。1827年に町開きが行われ、当時のイギリス王家ハノーヴァー朝を記念しその先祖であるヴェルフ家(Welf=GuelfまたはGuelph)にちなんで名付けられた。そのことでこの町は「The Royal City」というニックネームを持つ。
交通
編集高速道路によりトロント、ロンドン、キッチナー、ハミルトン等と結ばれている。
鉄道
編集大学
編集著名な出身者
編集姉妹都市
編集- ローリア、イタリア
- カステルフランコ・ヴェーネト、イタリア
脚注
編集- ^ “Statistics Canada Census2021”. 11 September 2023閲覧。
- ^ “Canada's Best Places to Live”. Canadian Business Online 2008年3月18日閲覧。
- ^ Tom Macgregor (2022年11月8日). “Guelph’s famous son: The legacy of John McCrae” (英語). Canadian Geographic. 2024年4月29日閲覧。