ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド
ジャズ・ビッグバンド
ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド[1](Kenny Clarke/Francy Boland Big Band)は、アメリカのドラマーであるケニー・クラークとベルギーのピアニストであるフランシー・ボランが共同で率いるジャズ・ビッグバンド。彼らはアメリカ国外で結成された最も注目に値するジャズ・ビッグバンドの1つであり、海外生活者やツアー中のアメリカ人と並んでヨーロッパのトップ・ミュージシャンをフィーチャーしていた[2]。
ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド Kenny Clarke/Francy Boland Big Band | |
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出身地 | フランス パリ |
ジャンル | ジャズ |
活動期間 | 1960年 - 1980年 |
レーベル | アトランティック・レコード、MPSレコード |
略歴
編集アメリカのドラマーであるケニー・クラークとベルギーのピアニストであるフランシー・ボランが、1960年にパリでバンドを始めた[3]。セクステットがオクテットとなり、ヨーロッパのミュージシャンとアメリカのジャズ海外生活者を組み合わせたビッグバンドへと拡大した[3]。デビュー・アルバム『ジャズ・イズ・ユニヴァーサル』は1962年にリリースされた[3]。
参加メンバー
編集- ベニー・ベイリー (Benny Bailey) - トランペット
- ケニー・クレア (Kenny Clare) - ドラム
- トニー・コー (Tony Coe) - テナーサックス、クラリネット
- エディ・ロックジョウ・デイヴィス (Eddie "Lockjaw" Davis) - テナーサックス
- ジミー・デューカー (Jimmy Deuchar) - トランペット
- ムヴァファク・ファレイ (Muvaffak "Maffy" Falay) - トランペット
- アート・ファーマー (Art Farmer) - トランペット
- ハーブ・ゲラー (Herb Geller) - アルトサックス、フルート、オーボエ
- ダスコ・ゴイコヴィッチ (Dusko Goykovich) - トランペット
- ジョニー・グリフィン (Johnny Griffin) - テナーサックス
- デレク・ハンブル (Derek Humble) - アルトサックス
- シェイク・キーン (Shake Keane) - トランペット
- アルベルト・マンゲルスドルフ (Albert Mangelsdorff) - トロンボーン
- ロン・マシューソン (Ron Mathewson) - ベース
- エリック・ヴァン・ライアー(Erik van Lier) - トロンボーン
- ナット・ペック (Nat Peck) - トロンボーン
- オキ・ペルソン (Ake Persson) - トロンボーン
- アック・ヴァン・ローエン (Ack van Rooyen) - トランペット
- ファッツ・サディ (Fats Sadi) - ビブラフォン、ボンゴ、パーカッション
- マンフレート・ショーフ (Manfred Schoof) - トランペット
- ロニー・スコット (Ronnie Scott) - テナーサックス
- サヒブ・シハブ (Sahib Shihab) - バリトンサックス、フルート
- イドリース・スリーマン (Idrees Sulieman) - トランペット
- スタン・サルツマン (Stan Sulzmann) - テナーサックス、フルート
- ジョン・サーマン (John Surman) - バリトンサックス
- ジミー・ウッド (Jimmy Woode) - ベース
ディスコグラフィ
編集アルバム
編集- 『ジャズ・イズ・ユニヴァーサル』 - Jazz Is Universal (1962年、Atlantic)
- 『クラーク=ボラン・ビッグ・バンド』 - Handle with Care (1963年、Atlantic)
- Now Hear Our Meanin' (1965年、Columbia)
- Swing, Waltz, Swing (1966年、Philips)
- Out of the Folk Bag (1967年、Columbia)
- 『サックス・ノー・エンド』 - Sax No End (1967年、SABA)
- 17 Men and Their Music (1967年、Campi)
- Jazz Convention Volume 1 (1968年、KPM Music)
- Jazz Convention Volume II (1968年、KPM Music)
- Jazz Convention Volume III (1968年、KPM Music)
- Live at Ronnie’s Album 1: Volcano (1969年、Rearward/Schema)
- 『アット・ロニー・スコッツ・クラブ』 - Live at Ronnie’s Album 2: Rue Chaptal (1969年、Rearward/Schema)
- 『オール・ブルース』 - All Blues (1969年、MPS)
- 『オール・スマイルズ』 - All Smiles (1969年、MPS)
- 『モア・スマイルズ』 - More Smiles (1969年、MPS)
- 『ラテン・カレイドスコープ』 - Latin Kaleidoscope (1969年、MPS)
- More (1969年、Campi)
- 『フェイセス』 - Faces (1969年、MPS) ※『17 Men and Their Music』再発盤
- 『フェリーニ712』 - Fellini 712 (1969年、MPS)
- 『オフ・リミッツ』 - Off Limits (1971年、Polydor)
- Change of Scenes (1971年、Verve) ※with スタン・ゲッツ
- The Second Greatest Jazz Big Band in the World (1971年、Black Lion)
- 『ノーヴェンバー・ガール』 - November Girl (1975年、Black Lion) ※with カーメン・マクレエ、1970年録音
- Clarke Boland Big Band en Concert avec Europe 1 (1992年、Tréma) ※1969年録音
映像作品
編集- Live in Prague 1967 (2008年、mpro Jazz) ※DVD
脚注
編集- ^ 「ケニー・クラーク/フランシー・ボラン・ビッグ・バンド」「クラーク=ボラン・ビッグ・バンド」等の表記もある。古くは「クラーク=ボラーンの双頭バンド」というのもある。
- ^ Berendt, Joachim (1976). The Jazz Book. Paladin. pp. 366–367
- ^ a b c “Kenny Clarke-Francy Boland Big Band”. AllMusic. 4 July 2019閲覧。
- ^ Encyclopedia del Jazz: Kenny Clarke accessed September 20, 2016
ソース
- Clarke-Boland Big Band discography at allmusic.com
- Clarke-Boland Big Band discography by Douglas Payne
- Clarke-Boland Big Band discography by David H. Taylor
- Kenny Clarke discography at allmusic.com
- Fats Sadi discography at antiek.telenet.be
- Prestige discography at www.plosin.com
- SABA/MPS discography at discog.piezoelektric.org