ケウ(欧字名:Keu2019年4月20日 - )は、日本競走馬[1]2022年ル・プランタン賞の勝ち馬であり、2024年9月現在、国内における牝馬の最高馬体重出走記録(620kg)と最高馬体重勝利記録(593kg)の保持馬である[2][3]

ケウ
現役期間 2021年 -
欧字表記 Keu
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2019年4月20日
ラニ
ミヤサンキューティ
母の父 クロフネ
生国 日本の旗 日本
生産牧場 澤田祐喜
馬主 佐久間拓士
調教師 林隆之(川崎
競走成績
生涯成績 11戦3勝
獲得賞金 1269万円
勝ち鞍 ル・プランタン賞(2022年)
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馬名の意味は、稀有。特別な存在の馬になってほしいと願って命名。

戦績

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2021年8月31日川崎の能力試験(4組、800m)を受け合格したが、6頭中6着、タイムは54.0と目立った内容ではなかった[4]。デビューは11月12日の川崎・新馬(1400m)で、馬体重586kgでの出走となった。レースは後方からの競馬で6着に終わる。2戦目は未出走未受賞条件のニューフェイス賞で2番手からレースを進めるが、逃げた初出走馬のサンエイフォレストをとらえきれず2着。初勝利は3戦目の1月31日のテンペスタース特別で、スタートで出遅れるも後方からまくっていき直線も足色衰えず後続に6馬身の差を付ける圧勝の内容だった。

ややレース間隔をあけて、グランダムジャパンシリーズの4月10日佐賀競馬場のル・プランタン賞へ遠征する。長距離輸送があったにもかかわらず体重は12kg増え583kgとなっていた。レースでは後方から早めに好位に押し上げると、2周目四角先頭の競馬で押し切って重賞初制覇を果たす[5]。この後はグランダムジャパン3歳シリーズの園田のじぎく賞、地元川崎のシリーズ最終戦・関東オークスを使われるが、ともに大敗に終わる。なお、グランダムジャパン3歳シリーズは18ポイントで最終順位は3位であった[6]

秋復帰緒戦はルドベキア特別(川崎2000m)を選択し、これを2着とすると、同条件の準重賞・サルビアCでは13番人気ながら4着と好走した。続くロジータ記念は、国内における牝馬の最高馬体重出走記録となる602kgで臨んだが、7着に敗れる。

2023年の初戦となった1月2日の百人一首賞(B2B3)を、国内の牝馬最高馬体重勝利記録を更新する593kgで勝ち[3]、3勝目。

その後は脚部不安で休養していた[7]が、2024年9月3日地元・川崎のポルックス賞(B2B3)で復帰する。馬体重は前走から27kg増の620kgで自身の持っていた国内の牝馬最高馬体重出走記録を更新した[2]が、レースはブービーの7着に終わった。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ、KEIBA.GO.JP[8]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2021.11.12 川崎 スパーキングデビュー 新馬 ダ1400m(稍重) 9 1 1 038.80(8人) 006着 R1:35.9(40.5) -2.7 0岡村健司 54 ササノハクズ 585
2022.01.07 川崎 ニューフェイス賞 未出走未受賞 ダ1400m(稍重) 8 8 8 008.30(4人) 002着 R1:33.0(39.6) -0.2 0岡村健司 54 サンエイフォレスト 585
0000.01.31 川崎 テンペスタース特別 3歳四組 ダ1400m(良) 12 8 11 001.70(1人) 001着 R1:32.6(39.5) -1.3 0岡村健司 54 (スリースター) 575
0000.04.10 佐賀 ル・プランタン賞 重賞 ダ1800m(良) 10 7 7 002.30(1人) 001着 R2:00.5(37.2) -0.2 0岡村健司 54 (ニフティスマイル) 583
0000.05.12 園田 のじぎく賞 重賞I ダ1700m(重) 12 3 3 003.70(2人) 008着 R1:55.6(42.5) -2.8 0伊藤裕人 54 ニネンビーグミ 575
0000.06.15 川崎 関東オークス JpnII ダ2100m(稍) 13 8 13 211.1(10人) 012着 R2:22.0(40.8) -5.7 0岡村健司 54 グランブリッジ 589
0000.09.12 川崎 ルドベキア特別 B2下 ダ2000m(良) 7 7 7 010.00(4人) 002着 R2:15.6(41.9) -0.3 0岡村健司 55 ネゲヴ 593
0000.10.13 川崎 サルビアC 準重賞 ダ2000m(重) 14 3 3 107.3(13人) 004着 R2:14.6(41.3) -1.0 0岡村健司 54 レディオスター 599
0000.11.09 川崎 ロジータ記念 SI ダ2100m(良) 14 4 5 062.3(10人) 007着 R2:20.6(42.0) -2.9 0岡村健司 54 スピーディキック 602
2023.01.02 川崎 百人一首賞 B2B3 ダ2000m(良) 9 3 3 005.30(3人) 001着 R2:14.3(41.2) -0.4 0岡村健司 53 (ニャンチンノン) 593
2024.09.03 川崎 ポルックス賞 B2B3 ダ2000m(重) 8 4 4 015.80(7人) 007着 R2:18.3(42.4) -4.0 0岡村健司 53 ダークモード 620

血統表

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ケウ血統 (血統表の出典)[§ 1]

*ラニ
Lani
2013 芦毛
父の父
Tapit
2001 芦毛
Pulpit A.P. Indy
Preach
Tap Your Heels Unbridled
Ruby Slippers
父の母
ヘヴンリーロマンス
2000 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ファーストアクト Sadler's Wells
Arkadina

ミヤサンキューティ
2008 芦毛
*クロフネ
1998 芦毛
*フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
*ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
母の母
イノセントニンフ
1997 栗毛
*ヘクタープロテクター Woodman
Korveya
イノセントラジー *トニービン
ルナオーキッド
母系(F-No.) ナイトライト系(FN:22-d) [§ 2]
5代内の近親交配 Mr.Prospector 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [9]
  2. ^ [9]
  3. ^ [9]

脚注

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  1. ^ ケウ”. JBISサーチ. 2022年4月10日閲覧。
  2. ^ a b “【地方】620キロのド迫力!ケウが牝馬の国内最高体重出走記録更新「めちゃくちゃ大きい」”. 日刊スポーツ. (2024年9月3日). https://www.nikkansports.com/keiba/news/202409030001254.html 2024年9月4日閲覧。 
  3. ^ a b “馬体重593キロのケウが牝馬の国内最高体重勝利記録、前走は602キロで7着/百人一首賞”. 日刊スポーツ. (2023年1月2日). https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202301020000887&year=2023&month=1&day=2 2023年3月9日閲覧。 
  4. ^ 能力調教試験 2021年8月31日川崎”. nankankeba.com. 2022年6月25日閲覧。
  5. ^ “第21回ル・プランタン賞”. web Furlong. https://www.keiba.go.jp/furlong/2022/20220410_01/ 2022年6月25日閲覧。. 
  6. ^ グランダム・ジャパン2022 3歳シーズン”. 地方競馬全国協会. 2022年6月25日閲覧。
  7. ^ 高橋華代子 (2024年9月5日). “~ケウちゃん写真館~”. 南関魂. 2024年9月6日閲覧。
  8. ^ ケウ”. 地方競馬全国協会. 2024年9月6日閲覧。
  9. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ケウ”. JBISサーチ. 2022年4月11日閲覧。

外部リンク

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