ヘクタープロテクター

アメリカ合衆国の競走馬

ヘクタープロテクターHector Protector1988年 - 2010年)は、アメリカ生まれでフランスで調教を受けた競走馬半弟シャンハイ、全妹にボスラシャム、甥にシーロと近親には活躍馬が多数。

ヘクタープロテクター
欧字表記 Hector Protector
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1988年
死没 2010年5月12日
Woodman
Korveya
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Flaxman Holdings
馬主 Niarchos Family
吉田善哉
調教師 Francois Boutin(フランス
競走成績
生涯成績 12戦9勝
獲得賞金 5,424,000フラン
28,000ポンド
テンプレートを表示

戦績

編集

1990年5月という早い時期にデビューすると、モルニ賞サラマンドル賞フランスグランクリテリウムという3つのG1を含む6連勝を収め、全欧2歳チャンピオンに輝いた。

1991年もG3フォンテンブロー賞に勝ち、G1プール・デッセ・デ・プーラン(フランス2000ギニー)に出走する。このレースでは本馬のペースメーカーとして出走した馬に不利を受けるという事態になったが、アタマ差で勝利し、デビュー以来の連勝記録を8に伸ばした。次走イギリスダービーでは距離を不安視され4番人気、結果も4着に終わり連勝はストップする。このあとはマイル路線へ進みジャック・ル・マロワ賞に勝利するが、ムーラン・ド・ロンシャン賞8着、クイーンエリザベス2世ステークス6着と精彩を欠き、このまま引退した。

年度別競走成績

編集
  • 1990年(6戦6勝)
    • モルニ賞 (G1) 、サラマンドル賞 (G1) 、フランスグランクリテリウム (G1) 、カブール賞 (G3)
  • 1991年(6戦3勝)
    • プール・デッセ・デ・プーラン(フランス2000ギニー) (G1) 、ジャック・ル・マロワ賞 (G1) 、フォンテンブロー賞 (G3)

種牡馬

編集

引退後は日本種牡馬になった。産駒は自身同様早熟気味な短距離馬が多い。リース種牡馬として日本国外でも供用されており、その中からフライトステークス(オーストラリアG1)優勝馬ロイヤルパーラーが出ている。また、ノーザンファーム産のシーヴァタタソールズゴールドカップに勝ち、日本生産馬として初の国外G1制覇を達成した。日本国内でも産駒の重賞勝利馬は複数出ているが、G1勝利は日本国外のみである。

ブルードメアサイアーとしては秋華賞を制したブラックエンブレム、中山大障害・中山グランドジャンプを制したマジェスティバイオなどを出した。

2010年5月12日、腸捻転のため死亡。22歳であった。2010年は15頭に種付けしており、これらから誕生した産駒がラストクロップとなる。

代表産駒

編集

ブルードメアサイアーとしての産駒

編集

血統表

編集
ヘクタープロテクター血統ミスタープロスペクター系 / Nasrullah 5×5×4=12.50%) (血統表の出典)

Woodman
1983 栗毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
*プレイメイト
Playmate
1975 栗毛
Buckpasser Tom Fool
Busanda
Intriguing Swaps
Glamour

Korveya
1982 栗毛
Riverman
1979 鹿毛
Never Bend Nasrullah
Lalun
River Lady Prince John
Nile Lily
母の母
Konafa
1973 鹿毛
Damascus Sword Dancer
Kerala
Royal Statue Northern Dancer
Queen's Statue F-No.22-b


外部リンク

編集