クェルシトリン
(クエルシトリンから転送)
クェルシトリン(クエルシトリン、ケルシトリン、quercitrin)は、フラボノイドの一種であるクェルセチンのラムノース配糖体である。クェルシトリンは染料のクエルシトロンの成分である。
クェルシトリン | |
---|---|
2-(3,4-Dihydroxyphenyl)-5,7- dihydroxy-3-[ [(2S,3R,4R,5R,6S)- 3,4,5-trihydroxy-6-methyl-2- tetrahydropyranyl]oxy]-4-chromenone | |
別称 Quercetin 3-O-a-L-rhamnoside Thujin Quercetin 3-rhamnoside Quercetin-3-rhamnoside Quercetin-3-L-rhamnoside | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 522-12-3 |
PubChem | 5280459 |
UNII | 2Y8906LC5P |
日化辞番号 | J1.578D |
KEGG | C01750 |
ChEMBL | CHEMBL82242 |
| |
特性 | |
化学式 | C21H20O11 |
モル質量 | 448.38 g/mol |
精密質量 | 448.100561 u |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
存在
編集ダッタンソバ (Fagopyrum tataricum) に含まれている[1]。
2012年3月、タキイ種苗とお茶の水女子大学との共同研究により、クェルシトリンがピーマンの苦味成分であることが解明された[2]。
代謝
編集酵素クェルシトリナーゼ(EC 3.2.1.66)は、配糖体のクェルシトリンとH2O よりL-ラムノースとクェルセチンを得る加水分解反応を触媒する。
脚注
編集- ^ Nina Fabjan, Janko Rode, Iztok Jože Košir, Zhuanhua Wang, Zheng Zhang and Ivan Kreft (2003). “Tartary Buckwheat (Fagopyrum tataricum Gaertn.) as a Source of Dietary Rutin and Quercitrin”. J. Agric. Food Chem. 51 (22): 6452–6455. doi:10.1021/jf034543e. PMID 14558761.
- ^ “「ピーマンの苦味成分」を解明”. タキイ種苗インフォメーション. 2012年5月16日閲覧。