クアルコム・スタジアム
サンディエゴ・スタジアム(San Diego Stadium)は、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴにかつて存在したスタジアム。2016年まではNFLのサンディエゴ・チャージャーズのホームスタジアムであった。また、MLBのサンディエゴ・パドレスも1969年から2003年までここを本拠地球場にしていた。
サンディエゴ・スタジアム The Q | |
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施設データ | |
所在地 |
9449 Friars Road San Diego, California 92108 |
座標 | 北緯32度46分59秒 西経117度7分10秒 / 北緯32.78306度 西経117.11944度座標: 北緯32度46分59秒 西経117度7分10秒 / 北緯32.78306度 西経117.11944度 |
起工 | 1965年12月18[1] |
開場 | 1967年8月20日 |
閉場 | 2020年3月 |
取り壊し |
December 2020 – 2021年3月22日 |
所有者 | サンディエゴ市 |
グラウンド |
天然芝 (Santa Ana Bermuda grass) |
建設費 | 2700万ドル |
設計者 | Gary Allen |
旧称 | |
サンディエゴ・スタジアム (1967 - 1980) ジャック・マーフィー・スタジアム(1981 - 1997) クアルコム・スタジアム (1997 – 2017) | |
使用チーム • 開催試合 | |
サンディエゴ・チャージャーズ (1967 - 2016) サンディエゴ・パドレス(PCL)(1968年) サンディエゴ・パドレス (1969 - 2003年) サンディエゴ州立大学 | |
収容人員 | |
71,294人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
左翼 - 327 ft (約99.7 m) 左中間 - 370 ft (約112.8 m) 中堅 - 405 ft (約123.4 m) 右中間 - 370 ft (約112.8 m) 右翼 - 330 ft (約100.6 m) バックネット - 75 ft (約22.9 m) |
フェンス |
8.5 ft (約2.6 m) 右中間一部のみ - 17.5 ft (約5.3 m) |
MLBオールスターゲーム、ワールドシリーズ、スーパーボウルのそれぞれで複数回開催地となった唯一のスタジアムである。
スタジアムの歴史
編集1967年にサンディエゴ・スタジアム(San Diego Stadium)として開場。この年はチャージャーズのみが使用していたが、翌1968年からは野球との兼用となりマイナーリーグの試合も開催された。そして1969年、MLBの拡張新球団パドレスが誕生し、サンディエゴ・スタジアムを本拠地として使用するようになった。
1981年、地元紙サンディエゴ・ユニオンの運動部長で、このスタジアムの建設や大リーグ球団誘致に尽力したジャック・マーフィーが死去。この功労者を称え、スタジアム名をジャック・マーフィー・スタジアム(Jack Murphy Stadium)に変更した。財政難に陥った1997年にはクアルコム社との命名権取引を20年1800万ドルで成立させ、クアルコム・スタジアム(Qualcomm Stadium)になった。
2003年を最後にパドレスはペトコ・パークへ移転。9月28日の最終戦終了後、60,000人を超える観衆の前でホーム・プレートが外され、ペトコ・パーク建設地へ運ばれた。その後パドレスの選手・OBを集めてセレモニーが行われ、花火が打ち上げられたのち消灯。この瞬間、クアルコム・スタジアムは再びアメリカンフットボール専用スタジアムに戻った。なおこの年はNFLの第37回スーパーボウルも開催されているが、基はサンフランシスコのキャンドルスティック・パークで予定されていたものが、諸事情により返上し、当地に会場変更となったものである。
2016年シーズンを最後に、チャージャーズはロサンゼルスに移転した。
2017年6月17日、サンディエゴ・カウンティ信用組合(SDCCU)とネーミングライツを契約し、同年9月17日からスタジアムが閉場するまでの間SDCCUスタジアムという名称に変更。 2020年6月30日、サンディエゴ市はスタジアムをサンディエゴ州立大学に売却することを承認し、2020年8月10日に大学が正式に管理権を取得した。2020年12月から解体工事に着手し、翌年解体が完了した。
主要な出来事
編集アメリカン・フットボール
編集- 1967年8月20日、ライオンズとのプレシーズン・マッチで開場。
- 1967年9月9日、ペイトリオッツ戦でNFL公式戦初開催。
- 1988年1月31日、スーパーボウルXXII開催(レッドスキンズ 42 - 10 ブロンコス)。
- 1998年1月25日、スーパーボウルXXXII開催(ブロンコス 31 - 24 パッカーズ)。
- 2003年1月26日、スーパーボウルXXXVII開催(バッカニアーズ 48 - 21 レイダース)。
- 2017年1月2日、チャージャーズが最後の公式戦を開催。
野球
編集- 1969年4月8日、アストロズ戦でMLB公式戦初開催(パドレス 2 - 1 アストロズ)。
- 1969年9月22日、ジャイアンツのウィリー・メイズが通算600本塁打を達成した。大リーグ史上2人目。
- 1970年6月12日、パイレーツのドック・エリスがノーヒットノーランを達成した(パイレーツ 2 - 0 パドレス)。
- 1977年8月29日、カージナルスのルー・ブロックが大リーグ史上最多(当時)の通算839盗塁を達成した。
- 1978年7月11日、オールスターゲーム開催(ナ 7 - 3 ア)。
- 1988年9月28日、ドジャースのオーレル・ハーシュハイザーが59イニング連続無失点を記録。ドン・ドライスデールの持つ58回2/3イニング連続無失点の記録を破った。
- 1979年6月29日、大人気だったマスコット、サンディエゴ・チキンの復活イベント("The Grand Hatching")に47,000人が集まった。
- 1992年7月14日、オールスターゲーム開催(ア 13 - 6 ナ)。マリナーズのケン・グリフィー・ジュニアがMVPを獲得し、史上初めて親子でオールスターMVPとなった。
- 2001年5月12日、マーリンズのA.J.バーネットがノーヒットノーランを達成した(マーリンズ 3 - 0 パドレス)。
- 2001年9月3日、カージナルスのバド・スミスがノーヒットノーランを達成した(カージナルス 4 - 0 パドレス)。
- 2001年10月7日、トニー・グウィンの引退試合で、リッキー・ヘンダーソンが通算3000安打を達成した。
- ワールドシリーズ開催:1984年、1998年
- 2003年9月28日、ロッキーズ戦でMLB最終戦(ロッキーズ 10 - 8 パドレス)。
脚注
編集- ^ “Qualcomm Stadium”. Ballpark Tour. October 27, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。May 9, 2014閲覧。
外部リンク
編集開催イベントとテナント | ||
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前本拠地: バルボア・スタジアム 1961 - 1966 |
サンディエゴ・チャージャーズの本拠地 1967 - 2016 |
次本拠地: スタブハブ・センター 2017 - 2019 |
前本拠地: n/a - |
サンディエゴ・パドレスの本拠地 1969 - 2003 |
次本拠地: ペトコ・パーク 2004 - 現在 |
先代 ヤンキー・スタジアム スカイドーム |
MLBオールスターゲーム開催場 第49回(1978年) 第63回(1992年) |
次代 キングドーム オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ |
先代 ローズボウル ルイジアナ・スーパードーム ルイジアナ・スーパードーム |
スーパーボウル会場 XXII 1988年 XXXII 1998年 XXXVII 2003年 |
次代 ドルフィン・スタジアム ドルフィン・スタジアム リライアント・スタジアム |