ギルナール山
(ギルナール丘陵から転送)
ギルナール山(ギルナールさん、ヒンディー語: गिरनार, グジャラート語: ગિરનાર, Girnār)は、インドのグジャラート州ジュナーガド県に位置する山。最高峰は標高1031メートルで、グジャラート州では最も高い[1]。ヒンドゥー教とジャイナ教の聖地になっている。
ギルナール山 | |
---|---|
標高 | 1031 m |
位置 | 北緯21度29分41秒 東経70度30分20秒 / 北緯21.49472度 東経70.50556度座標: 北緯21度29分41秒 東経70度30分20秒 / 北緯21.49472度 東経70.50556度 |
種類 | 火成岩 |
プロジェクト 山 |
文化
編集ギルナール山は県都ジュナーガドの東に位置する。「ギルナール」という名前はサンスクリット「giri-nagara」(山の町)に由来する[2]。
グジャラート一帯にはインダス文明のころから文明が栄えた。ギルナールには紀元前3000年に作られた貯水池がある[3]。
ギルナールには有名なアショーカ王の磨崖碑文がある。同じ岩に西クシャトラパのルドラダーマン(2世紀)およびグプタ朝のスカンダグプタ(5世紀)の碑文も刻まれている[4]。
ジャイナ教では22番目のティールタンカラであるネーミナータがギルナール山で入滅したとされ[5]、山中には白衣派の多数の寺院がある[6]。
巡礼のために峰をめぐる石づくりの道が造られている。最高峰の寺院まで9999段の石段があると言われているが、実際には8000段ほどである[1]。
脚注
編集参考文献
編集- Jacobi, Hermann (1884). Gaina Sûtras: Part I. The Sacred Books of the East. XXII. Oxford: Clarendon Press
- Macdonell, Arthur A. (1900). A History of Sanskrit Literature. New York: D. Appleton and Company
- K. Shadanam Nair. “Role of water in development of civilization in India--a review of ancient literature, traditional practices and beliefs”. In John C. Rodda; Lucio Ubertini. The Basis of Civilization--Water Science?. IAHS Press. pp. 160-166. ISBN 1901502570
- Salomon, Richard (1998). Indian Epygraphy: A Guide to the Study of Inscriptions in Sanskrit, Prakrit, and the Other Indo-Aryan Languages. Oxford University Press. ISBN 0195099842
- 渡辺研二『ジャイナ教』論創社、2005年。ISBN 4846003132。