カール・アンドレアス・タウベ(Karl Andreas Taube、1957年9月14日[1] - )は、アメリカ合衆国人類学者考古学者。古代メソアメリカの文字・図像・神々の研究で知られる。

略歴

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タウベはシカゴで生まれた。父親はノーベル化学賞受賞者のヘンリー・タウベ[2]。はじめスタンフォード大学で学んだが、カリフォルニア大学バークレー校で学士の学位を得た後、イェール大学に進んだ。1988年に古代ユカテコの新年の祭の研究で博士の学位を得た[1]

在学中の1983年の第5回パレンケ円卓会議において、マヤのトウモロコシの神に関する発表を行って注目された。

1989年の論文ではトウモロコシとタマルに関して、マヤ諸語マヤ文字、メソアメリカの図像、ポポル・ヴフに見えるフンアフプーとイシュバランケーの伝説などの関係を論じた[3]

  • “The Maize Tamale in Classic Maya Diet, Epigraphy, and Art”. American Antiquity 54 (1): 31-51. (1989). JSTOR 281330. 

カリフォルニア大学リバーサイド校の人類学教授をつとめている。

ユカタン半島の考古・言語学フィールドワークに加え、メキシコチアパス州エクアドル海岸部、ペルー高地、ホンジュラスコパングアテマラモタグアサン・バルトロなどの考古学調査に参加した[4]

主な著書

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  • The Major Gods of Ancient Yucatan. Dumbarton Oaks. (1992). JSTOR 41263477 
  • Aztec and Maya Myths. British Museum Press; University of Texas Press, Austin. (1993) 
  • The Gods and Symbols of Ancient Mexico and the Maya. Thames and Hudson. (1993) (メアリ・ミラーと共編著)
    • 日本語訳:増田義郎監修、武井摩利 訳『図説 マヤ・アステカ神話宗教事典』東洋書林、2000年。 
  • The Writing System of Ancient Teotihuacan. Center for Ancient American Studies. (2000) 
  • Olmec Art at Dumbarton Oaks. Dumbarton Oaks. (2004) 

脚注

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