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カシマウイング

日本の競走馬 (1983 - 没年不明)

カシマウイング（欧字名:Kashima Wing、1983年3月20日 - 不明）は、日本の競走馬、種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1987年のアルゼンチン共和国杯、1988年のアメリカジョッキークラブカップ、京都記念。

カシマウイング
欧字表記 Kashima Wing[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1983年3月20日[1]
死没 不明（1995年10月用途変更）
登録日 1985年4月2日
抹消日 1990年11月21日
父 ノノアルコ[1]
母 ラバテラ[1]
母の父 Le Haar[1]
生国 日本の旗 日本（北海道静内町）[1]
生産者 藤原昭三[1]
馬主 松浦安雄[1]
調教師 飯塚好次（美浦）[1]
競走成績
生涯成績 41戦8勝[1]
獲得賞金 2億8538万5000円[1]
勝ち鞍
GII アルゼンチン共和国杯 1987年
GII AJCC 1988年
GII 京都記念 1988年
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経歴

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競走馬時代

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のちの重賞レース常連馬となるランニングフリー・マウントニゾン・メジロフルマーらと僅差の接戦を演じるも、1987年秋まで、2着に甘んじること実に14回と、勝ち味に遅いレースが続く。

主戦騎手であった的場均はこの頃より自らの判断にて拍車を使用、アルゼンチン共和国杯を制し初の重賞タイトルを獲得。また飯塚好次調教師も開業16年目にして初の重賞勝利となった[2]。

さらに有馬記念0.4秒差の6着を挟み、年が明けた1988年にはアメリカジョッキークラブカップ優勝、関西初遠征となった京都記念をトップハンデながら1番人気に応え勝利した。なお、飯塚は京都記念と同日に行われる目黒記念への出走も検討していたが、目黒記念は出走した場合は斤量は58kgだが、出走予定馬にメリーナイスがいたことと、一方で京都記念は斤量は58.5kgであるが初コースであったので、両競走を比較・検討した結果、天皇賞出走に向けて一度京都のコースを経験させるべきだと判断して京都記念の出走に踏み切った[3]。

京都記念の勝利により、一躍天皇賞・春の有力馬に名を連ねた。しかしその本番直前の3月に脚部不安を発症し春シーズンは全休、復帰初戦となるオールカマー後に骨折のため1年以上の長期離脱と、思うようにレースを使えないまま1990年の天皇賞・春3着後に脚部不安から再び休養、同年11月に現役引退となった。

引退後

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引退後は1991年より日高軽種牡馬農協門別にて種牡馬供用されたが産駒は全て中央未勝利という成績に終わり[4]、1995年10月に用途変更のため種牡馬登録を抹消[5]、その後の消息は不明である。

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 格 頭数 人気 着順 騎手 斤量 距離（馬場） タイム タイム差 勝ち馬/（2着馬）
1985 10. 12 東京 3歳新馬 14 0（9人） 02着 的場均 53 ダ1600m（重） 1:42.4 1.8 レイクブラック
10. 26 東京 3歳新馬 13 0（4人） 06着 的場均 53 芝1600m（良） 1:37.6 1.7 ウメノシーボン
11. 17 東京 3歳未勝利 11 0（4人） 02着 的場均 54 芝1600m（良） 1:38.4 0.1 マウントニゾン
12. 7 中山 3歳未勝利 16 0（1人） 04着 的場均 54 芝2000m（重） 2:07.6 0.6 フジゴールドレッグ
12. 22 中山 3歳未勝利 16 0（1人） 01着 的場均 54 芝1600m（良） 1:37.3 0.0 カネイチリュウ
1986 1. 12 中山 京成杯 GIII 11 0（9人） 07着 郷原洋行 55 芝1600m（良） 1:36.2 1.1 ダイナフェアリー
2. 8 東京 4歳400万下 8 0（2人） 03着 的場均 55 ダ1600m（良） 1:40.1 0.2 レイレナード
2. 22 中山 水仙賞 400万下 8 0（4人） 02着 的場均 55 芝2000m（稍） 2:02.6 0.0 サニーライト
3. 16 中山 れんげ賞 400万下 11 0（1人） 02着 的場均 55 芝2200m（重） 2:20.1 0.1 バーニングダイナ
4. 12 中山 山吹賞 400万下 11 0（1人） 01着 的場均 55 芝2200m（良） 2:17.6 -0.2 （メジロボアール）
5. 4 東京 NHK杯 GII 18 0（6人） 12着 的場均 56 芝2000m（重） 2:05.2 1.6 ラグビーボール
9. 6 中山 習志野特別 900万下 13 0（7人） 07着 的場均 55 芝2000m（良） 2:01.8 0.5 ホクテンサファイア
9. 28 中山 セントライト記念 GIII 9 0（7人） 05着 的場均 56 芝2200m（良） 2:15.4 0.9 レジェンドテイオー
10. 18 東京 津久井特別 900万下 10 0（3人） 04着 的場均 54 芝1800m（良） 1:48.5 0.4 ランニングフリー
11. 2 東京 秋嶺賞 900万下 9 0（2人） 02着 的場均 54 芝1800m（良） 1:49.3 0.1 ダイナラッシュ
11. 30 中山 美浦特別 900万下 14 0（1人） 02着 的場均 55 芝2600m（良） 2:40.9 0.1 ベルレンケル
12. 14 中山 北総特別 900万下 12 0（1人） 02着 的場均 56 芝2000m（良） 2:02.5 0.1 ミナガワイチザン
1987 1. 5 中山 成田特別 900万下 9 0（1人） 01着 的場均 56 ダ2400m（稍） 2:35.0 -0.2 （フジノセツザン）
2. 7 東京 白富士賞 1400万下 9 0（4人） 02着 的場均 55 芝2200m（良） 2:15.2 0.3 ナスノタイザン
2. 22 東京 目黒記念 GII 11 0（8人） 05着 的場均 53 芝2500m（良） 2:35.8 0.4 マウントニゾン
3. 15 中山 麗春賞 1400万下 8 0（2人） 02着 的場均 56 芝2000m（稍） 2:02.6 0.3 ヒロテンシ
3. 28 中山 爽春賞 1400万下 10 0（2人） 09着 的場均 56 芝2000m（良） 2:04.5 1.1 トウショウバイタル
4. 18 中山 房総特別 1400万下 7 0（1人） 02着 的場均 56 芝2500m（良） 2:35.9 0.1 セッテジュノー
5. 17 東京 秩父特別 1400万下 6 0（3人） 03着 的場均 56 芝2400m（重） 2:31.9 0.7 レイレナード
8. 1 新潟 天の川S 900万下 8 0（2人） 02着 岡部幸雄 57 芝2200m（稍） 2:14.1 0.0 メークアスマート
8. 22 新潟 日本海S 900万下 14 0（1人） 02着 岡部幸雄 57 芝2200m（不） 2:14.8 0.5 ビギンザビギン
9. 12 中山 習志野特別 900万下 13 0（1人） 02着 的場均 57 芝2000m（良） 2:01.7 0.0 ストロングレディー
9. 27 中山 犬吠埼特別 900万下 6 0（1人） 01着 的場均 57 芝1800m（重） 1:49.0 -0.2 （ダイナボンダー）
10. 18 東京 赤富士賞 900万下 8 0（1人） 01着 的場均 57 芝2200m（良） 2:14.7 -0.4 （メジロフルマー）
10. 31 東京 府中S 1400万下 8 0（1人） 02着 的場均 57 芝1800m（不） 1:49.7 0.1 ケープポイント
11. 22 東京 AR共和国杯 GII 8 0（2人） 01着 的場均 55 芝2500m（良） 2:32.8 -0.2 （シオフネ）
12. 27 中山 有馬記念 GI 16 0（9人） 06着 的場均 57 芝2500m（良） 2:34.3 0.4 メジロデュレン
1988 1. 24 中山 AJCC GII 8 0（2人） 01着 的場均 57 芝2200m（良） 2:13.4 -0.3 （キタノイチジョー）
2. 21 京都 京都記念 GII 11 0（1人） 01着 的場均 58.5 芝2400m（良） 2:27.5 -0.1 （スピードヒーロー）
9. 18 新潟 オールカマー GIII 15 0（6人） 08着 的場均 56 芝2200m（良） 2:13.6 1.3 スズパレード
1989 12. 24 中山 有馬記念 GI 16 （16人） 10着 東信二 56 芝2500m（良） 2:33.6 1.9 イナリワン
1990 1. 5 中山 金杯（東） GIII 15 （10人） 05着 的場均 59 芝2000m（良） 2:00.9 0.5 メジロモントレー
1. 21 中山 AJCC GII 10 0（5人） 04着 柴田政人 58 芝2200m（良） 2:14.4 0.6 サクラホクトオー
2. 18 東京 目黒記念 GII 13 0（6人） 07着 柴田政人 59 芝2500m（良） 2:33.3 0.5 マルタカタイソン
4. 1 中山 日経賞 GII 9 0（6人） 03着 的場均 58 芝2500m（稍） 2:35.3 0.7 オースミシャダイ
4. 29 京都 天皇賞（春） GI 16 （12人） 03着 的場均 58 芝3200m（良） 3:22.3 0.4 スーパークリーク

血統表

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カシマウイングの血統（ニアークティック系 / Nogara 4×5=9.38%） （血統表の出典）
父

*ノノアルコ
Nonoalco
1971 鹿毛
父の父
Nearctic
1954 黒鹿毛 		Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
父の母
Seximee
1966 栗毛 		Hasty Road Roman
Traffic Court
Jambo Crafty Admiral
Bank Account
母

*ラバテラ
Lavatera
1970 栗毛 		Le Haar
1954 栗毛 		Vieux Manoir Brantome
Vieille Maison
Mince Pie Teleferique
Cannelle
母の母
Begonia
1963 鹿毛 		Buisson Ardent Relic
Rose o'Lynn
Lobelia Niccolo Dell'Arca
Alrabia F-No.16-a

姪に1989年桜花賞馬シャダイカグラ、遠戚に重賞勝ち馬オースミコスモ・オースミブライト･ストレイトガールがいる。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “カシマウイング”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年7月3日閲覧。
  2. ^ “飯塚好次のプロフィール | 調教師データ”. netkeiba.com. 2022年6月8日閲覧。
  3. ^ 優駿 1988年4月号「京都記念」競走記事
  4. ^ “種牡馬情報：世代・年次別（サラ系中央）｜カシマウイング｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年6月8日閲覧。
  5. ^ “公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年6月8日). 2022年6月8日閲覧。

参考文献

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  • 日本中央競馬会 「優駿」 1988年3月号、4月号。

外部リンク

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