テレ玉杯オーバルスプリント
テレ玉杯オーバルスプリント(テレたまはいオーバルスプリント)は、埼玉県浦和競馬組合が浦和競馬場ダート1400mで施行するダートグレード競走(JpnIII)である。オーバル(Oval)は卵形、楕円形の意。
テレ玉杯オーバルスプリント | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 埼玉県浦和競馬組合 |
競馬場 | 浦和競馬場 |
第1回施行日 | 1991年3月6日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1400m |
格付け | JpnIII / 国際LR |
賞金 |
1着賞金3000万円 |
出走条件 |
サラブレッド系3歳以上(指定交流) 出走資格も参照 |
負担重量 | 別定(本文に記載) |
出典 | [1] |
副賞は、埼玉県浦和競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、(一社)埼玉県馬主会会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、テレ玉賞、また生産牧場賞がある(2024年)[2]。
概要
編集1991年にダート1900mの重賞・「テレビ埼玉杯」として創設、2005年施行距離が1400mに変更された。創設当初は年度末開催、その後1997年から5月に施行時期を移し、2005年に距離が短縮された当初は6月、翌年から年末12月開催に施行されていた。
2008年度からは一新して埼玉新聞杯とともに競走名が変更され、浦和競馬所属で中央競馬移籍後に中央競馬のGI競走を制したトロットサンダーの功績を記念して、2008年3月に「トロットサンダー記念 オーバルスプリント」と決定された。
2011年からは短距離競走の整備の元、9月に施行時期を移し、新たに中央所属馬を含めた指定交流重賞競走として施行。テレ玉杯(テレビ埼玉)の冠競走が復活する。
なお規定に伴い、施行2年間はダートグレード競走としての格付けを行わず、重賞として施行された。2013年からはJpnIII格付けで施行される[3]。
2014年からはレース名が「テレ玉杯オーバルスプリント」となっている。
条件・賞金(2024年)
編集- 出走資格
- サラブレッド系3歳以上、地方競馬選定馬及び中央競馬選定馬。
- 習志野きらっとスプリントを優勝した南関東所属馬、トワイライトカップの優勝馬、サンタアニタトロフィーの優勝馬、スパーキングサマーカップの2着以上の馬に優先出走権がある[1]。
- 本年9月6日より過去のGI・JpnI競走1着馬は5kg増、GII・JpnII競走1着馬は3kg増、GIII・JpnIII競走1着馬は1kg増。
- 上記重量に加え、G・Jpn競走を通算3勝以上は1kg増とし、さらに2勝ごとに1kg増とする。
- 負担重量の上限は3歳58kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減(南半球産3歳56kg、同牝馬54kg)。
- 賞金額
- 1着3000万円、2着1050万円、3着600万円、4着300万円、5着150万円。
歴史
編集- 1991年 - 浦和競馬場・ダート1900mの南関東重賞競走・テレビ埼玉杯として創設。
- 1996年 - 南関東グレード制施行にともない、南関東G3に格付。
- 1997年
- 施行時期を5月に移行したため年2回開催。
- 施行時期の移行にともない、出走資格が第8回より「サラブレッド系5歳以上」から「サラブレッド系4歳以上(現・3歳以上)」に変更。
- 2005年 - 施行距離をダート1400mに変更。
- 2006年 - 施行時期を12月に移行。
- 2007年 - 格付けを南関東SIIIに変更。
- 2008年 - 競走名をオーバルスプリントに変更。
- 2011年
- 2012年
- 南関東SIIの格付けを廃止し、中央・地方全国指定交流の重賞競走(格付けなし)として実施。
- アースサウンドが牝馬として初めて優勝。
- 2013年 - 当年度よりJpnIII格付けで実施[6]。
- 2014年 - 競走名をテレ玉杯オーバルスプリントに変更。
- 2021年 - COVID-19の流行により「無観客競馬」として開催。
歴代優勝馬
編集優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
競走名は第1回から第18回まで「テレビ埼玉杯」、第19回から第24回まで「オーバルスプリント」、第25回以降は「テレ玉杯オーバルスプリント」。
回数 | 施行年月日 | 優勝馬 | 施行距離 [m] |
性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1991年 3月 6日 | レインボーアカサカ | 1900 | 牡7 | 船橋 | 1:58.9 | 石井勝男 | 凾館喜弘 | (株)イーデン産業 |
第2回 | 1992年 2月19日 | スピードドルフ | 1900 | 牡6 | 浦和 | 2:00.5 | 細川勉 | 岡田一男 | 松本秀治 |
第3回 | 1993年 2月23日 | ハセカツトップ | 1900 | 牡5 | 大井 | 1:59.2 | 張田京 | 大山一男 | 長谷川泰一 |
第4回 | 1994年 3月30日 | ケイシュウタイム | 1900 | 牡6 | 川崎 | 2:00.1 | 久保勇 | 鈴木春吉 | 松岡正雄 |
第5回 | 1995年 2月15日 | ハナセール | 1900 | 牡7 | 大井 | 1:59.4 | 堀千亜樹 | 物井榮 | (有)兼正商事 |
第6回 | 1996年 2月 7日 | ヘイセイベル | 1900 | 牡5 | 川崎 | 1:59.9 | 野崎武司 | 大和田五郎 | 加藤章 |
第7回 | 1997年 3月26日 | バンチャンプ | 1900 | 牡4 | 船橋 | 2:01.0 | 佐藤祐樹 | 宮下仁 | 福山清義 |
第8回 | 1997年 5月 1日 | バンチャンプ | 1900 | 牡4 | 船橋 | 2.00.4 | 佐藤祐樹 | 宮下仁 | 福山清義 |
第9回 | 1998年 5月20日 | ムテキボーイ | 1900 | 牡4 | 船橋 | 1:59.9 | 石崎隆之 | 出川博史 | 伊藤昭次 |
第10回 | 1999年 5月12日 | アローセプテンバー | 1900 | 牡4 | 船橋 | 1:58.6 | 左海誠二 | 北川亮 | 柳谷泰蔵 |
第11回 | 2000年 5月31日 | サプライズパワー | 1900 | 牡6 | 船橋 | 2:00.7 | 佐藤隆 | 川島正行 | 大迫忍 |
第12回 | 2001年 5月 3日 | タイコウレジェンド | 1900 | 牡5 | 大井 | R1:57.0 | 的場文男 | 高橋三郎 | (資)太興 |
第13回 | 2002年 5月15日 | ロイヤルエンデバー | 1900 | 牡4 | 浦和 | 1:59.4 | 繁田健一 | 川島和美 | 脇山久美子 |
第14回 | 2003年 5月 7日 | キングリファール | 1900 | 牡6 | 船橋 | 1:59.5 | 佐藤隆 | 川島正行 | 滝澤久之進 |
第15回 | 2004年 5月 6日 | ベルモントソレイユ | 1900 | 牡4 | 大井 | 1:59.9 | 早田秀治 | 高橋三郎 | (有)ベルモントファーム |
第16回 | 2005年 6月21日 | ブルーローレンス | 1400 | 牡4 | 川崎 | 1:25.3 | 的場文男 | 足立勝久 | 黛大介 |
第17回 | 2006年12月20日 | チョウサンタイガー | 1400 | 牡6 | 川崎 | 1:26.7 | 酒井忍 | 八木仁 | 小林長三郎 |
第18回 | 2007年12月26日 | ナイキアディライト | 1400 | 牡7 | 船橋 | 1:26.9 | 内田博幸 | 川島正行 | 小野スミ |
第19回 | 2008年12月24日 | トーセンラヴ | 1400 | 牡6 | 浦和 | 1:27.7 | 水野貴史 | 小久保智 | 島川隆哉 |
第20回 | 2009年12月23日 | ノースダンデー | 1400 | 牡4 | 船橋 | 1:28.7 | 左海誠二 | 林正人 | 小川正男 |
第21回 | 2010年12月23日 | ナイキマドリード | 1400 | 牡4 | 船橋 | 1:25.5 | 川島正太郎 | 川島正行 | 小野誠治 |
第22回 | 2011年 9月 8日 | ダイショウジェット | 1400 | 牡8 | JRA | 1:26.4 | 柴山雄一 | 大根田裕之 | 馬場祥晃 |
第23回 | 2012年 9月13日 | アースサウンド | 1400 | 牝5 | JRA | 1:28.0 | 後藤浩輝 | 和田正道 | (株)グリーンファーム |
第24回 | 2013年 9月12日 | セイントメモリー | 1400 | 牡6 | 大井 | 1:26.9 | 本橋孝太 | 月岡健二 | 内海正章 |
第25回 | 2014年 9月11日 | キョウエイアシュラ | 1400 | 牡7 | JRA | 1:26.2 | 戸崎圭太 | 森田直行 | 田中晴夫 |
第26回 | 2015年 9月23日 | レーザーバレット | 1400 | 牡7 | JRA | 1:26.3 | 戸崎圭太 | 萩原清 | 前田葉子 |
第27回 | 2016年 9月15日 | レーザーバレット | 1400 | 牡8 | JRA | 1:25.8 | 戸崎圭太 | 萩原清 | 前田葉子 |
第28回 | 2017年 9月20日 | サイタスリーレッド | 1400 | 牡4 | JRA | 1:25.1 | 戸崎圭太 | 佐藤正雄 | 西村憲人 |
第29回 | 2018年 9月24日 | ノブワイルド | 1400 | 牡6 | 浦和 | 1:26.1 | 左海誠二 | 小久保智 | 前田亘輝 |
第30回 | 2019年 9月12日 | ノブワイルド | 1400 | 牡7 | 浦和 | 1:25.3 | 左海誠二 | 小久保智 | 前田亘輝 |
第31回 | 2020年 9月22日 | サクセスエナジー | 1400 | 牡6 | JRA | 1:26.7 | 松山弘平 | 北出成人 | 高嶋哲 |
第32回 | 2021年 9月23日 | テイエムサウスダン | 1400 | 牡4 | JRA | 1:24.6 | 岩田康誠 | 飯田雄三 | 竹園正繼 |
第33回 | 2022年9月21日 | シャマル | 1400 | 牡4 | JRA | 1:25.8 | 川須栄彦 | 松下武士 | 金山敏也 |
第34回 | 2023年 9月20日 | ドライスタウト | 1400 | 牡4 | JRA | 1:25.7 | 戸崎圭太 | 牧浦充徳 | (株)YGGホースクラブ |
第35回 | 2024年 9月18日 | スマイルウィ | 1400 | 牡7 | 船橋 | 1:26.5 | 矢野貴之 | 張田京 | 組)SRT |
- Rはコースレコードを示す。
出典: “オーバルスプリント競走優勝馬”. 南関東4競馬場公式Webサイト. 2023年9月18日閲覧。
出典
編集- ^ a b c d “令和6年度第6回浦和競馬競走番組【決定】” (PDF). 浦和競馬. 2024年9月16日閲覧。
- ^ “浦和競馬出走馬一覧表 令和6年度埼玉県浦和競馬組合営第6回浦和競馬 第2日 9月18日(水)”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年9月16日閲覧。
- ^ 2013年ダート交流重賞の新規格付けについて - 地方競馬全国協会公式サイト 2020年2月2日
- ^ “レースハイライト”. ウェブハロン. 地方競馬全国協会. 2020年2月2日閲覧。
- ^ a b “平成23年度 開催日程及び重賞競走日程について”. 南関東4競馬場 (2010年12月14日). 2016年1月8日閲覧。
- ^ “レースハイライト”. ウェブハロン. 地方競馬全国協会. 2020年2月2日閲覧。
外部リンク
編集- テレ玉杯オーバルスプリント|ダートグレード競走特設サイト - 地方競馬全国協会