エディ・ロザリオ

プエルトリコの野球選手 (1991 - )

エディ・マニュエル・ロザリオEddie Manuel Rosario, 英語発音: /ˈɛdi roʊˈsɑrioʊ/; 1991年9月28日 - )は、プエルトリコグアヤマ英語版出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。現在はフリーエージェント。愛称はバンディドウ[1]

エディ・ロザリオ
Eddie Rosario
ミネソタ・ツインズ時代
(2019年4月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区グアヤマ英語版
生年月日 (1991-09-28) 1991年9月28日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2010年 MLBドラフト4巡目
初出場 2015年5月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコの旗 プエルトリコ
WBC 2013年2017年2023年
獲得メダル
男子 野球
プエルトリコの旗 プエルトリコ
ワールド・ベースボール・クラシック
2013 野球
2017 野球

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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2010年MLBドラフトミネソタ・ツインズから4巡目(全体135位)指名され、プロ入り。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプロデビュー。

2011年アパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズに所属し、67試合に出場して打率.337、21本塁打、60打点、17盗塁だった。

2012年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズとA級ベロイト・スナッパーズに所属し、A級ベロイトでは95試合に出場して打率.296、12本塁打、70打点、11盗塁だった。

2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表に選出された[2]。シーズンではA+級フォートマイヤーズ・ミラクルとAA級ニューブリテン・ロックキャッツに所属し、2球団合計で122試合に出場して打率.302、10本塁打、73打点、10盗塁だった。この年のオフに禁止薬物規定に違反し、翌年の開幕から50試合の出場停止処分を受ける事となった[3]

2014年は前年と同じくA+級フォートマイヤーズとAA級ニューブリテンに所属し、2球団合計で87試合に出場して打率.243、8本塁打、40打点、9盗塁だった。オフの11月20日に40人枠を果たした。

2015年はAAA級ロチェスター・レッドウイングスで開幕を迎えたが、5月4日にメジャーへ初昇格した[4]。5月6日のオークランド・アスレチックス戦にて「8番・右翼手」で先発出場してメジャーデビューし、3回裏にスコット・カズミアーから初球を打って初打席本塁打を記録した[5][6]。以降は外野手のレギュラーに定着し、122試合の出場で打率.267、13本塁打、50打点を記憶した。また、三塁打はリーグ1位の15本を記録した[7]新人王の投票では6位だった[8]

2016年は出場機会が激減し、92試合の出場に留まったが、打率.269、10本塁打、32打点、5盗塁を記録。守備では左翼手57試合、中堅手37試合、右翼手1試合で、計4失策守備率.979だった。オフの12月28日に第4回WBCプエルトリコ代表への参加の意思を表明した[9]

2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回WBCのプエルトリコ代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした[10]。3月22日の決勝アメリカ合衆国戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となった[11]

2019年は137試合に出場で打率.276、32本塁打、109打点を記録し、史上初の「30本塁打クインテット」の1人となった[12]

2020年2月に1年775万ドルの契約を結んだ[13]。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[14]

インディアンス時代

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2021年2月4日にクリーブランド・インディアンスと800万ドルの単年契約を結んだ[15]。オプションとして最大60万ドルの出来高が含まれる。

ブレーブス時代

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2021年7月30日にパブロ・サンドバルとのトレードで、金銭と共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[16]。同月には同じ外野手のロナルド・アクーニャ・ジュニアが怪我でシーズン中の復帰が絶望となっていた。9月19日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、4打席、わずか5球[17]サイクル安打を達成した[18]。この年は2球団合計で111試合に出場し、打率.259、14本塁打、62打点、11盗塁、OPS.740を記録した。ポストシーズンではロサンゼルス・ドジャースとのリーグチャンピオンシップシリーズで、第2戦ではサヨナラ安打を記録する[19]など、6試合で打率.560、3本塁打、9打点、OPS1.647の大活躍でMVPを獲得し、ワールドシリーズへの進出に貢献した。ワールドシリーズではヒューストン・アストロズと対決。11月2日の試合に勝利し、26年ぶり4度目のワールドシリーズ優勝を果たし、自身初めてワールドシリーズ優勝を果たした[20]。オフの11月3日にFAとなった[21]

2022年3月16日にブレーブスと2年総額1800万ドルで再契約した[22]。2024年は900万ドルのチームオプションとなり、年俸の1%を寄付することにも合意した[22]

2023年オフの11月3日に契約延長オプションを破棄され、FAとなった[23]

ナショナルズ時代

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2024年3月6日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び[24]、開幕ロースター入りを果たした[25]

同年7月3日にナショナルズからDFAとなった[26]

ブレーブス復帰・メッツ時代

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同年7月5日にブレーブスとマイナー契約を結んだ[27]が、8月11日にFAとなった[28]

その後、メッツとマイナー契約を結んだものの、8月25日にFAとなっている[29]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2015 MIN 122 474 453 60 121 18 15 13 208 50 11 6 3 3 15 3 0 118 5 .267 .289 .459 .748
2016 92 354 335 52 90 17 2 10 141 32 5 2 2 3 12 2 2 91 4 .269 .295 .421 .716
2017 151 589 542 79 157 33 2 27 275 78 9 8 4 8 35 1 0 106 10 .290 .328 .507 .836
2018 138 592 559 87 161 31 2 24 268 77 8 2 1 2 30 5 0 104 4 .288 .323 .479 .803
2019 137 590 562 91 155 28 1 32 281 109 3 1 0 6 22 2 0 86 10 .276 .300 .500 .800
2020 57 231 210 31 54 7 0 13 100 42 3 1 0 2 19 2 0 34 3 .257 .316 .476 .792
2021 CLE 78 306 283 29 72 15 1 7 110 46 9 2 2 3 17 0 1 47 3 .254 .296 .389 .685
ATL 33 106 96 13 26 4 2 7 55 16 2 1 0 1 9 0 0 14 1 .271 .330 .573 .903
'21計 111 412 379 42 98 19 3 14 165 62 11 3 2 4 26 0 1 61 4 .259 .305 .435 .740
2022 80 270 250 27 53 12 1 5 82 24 3 0 0 3 17 0 0 68 3 .212 .259 .328 .587
2023 142 516 478 64 122 24 3 21 215 74 3 4 1 2 34 1 1 122 13 .255 .305 .450 .755
MLB:9年 1030 4028 3768 533 1011 189 29 159 1735 548 56 27 13 33 210 16 4 790 56 .268 .305 .460 .765
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの打撃成績

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2013 プエルトリコ 6 14 14 0 3 1 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .214 .214 .286
2017 6 24 19 3 6 2 1 0 10 5 2 0 0 2 3 0 0 3 1 .316 .375 .526
2023[30] 5 19 17 2 3 1 0 2 10 4 0 0 0 1 1 0 0 4 3 .176 .211 .588
  • 太字は大会最高

年度別守備成績

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左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF) 三塁(3B)
















































2015 MIN 86 157 12 5 3 .971 4 15 0 0 0 1.000 34 48 4 2 1 .963 -
2016 57 96 4 1 0 .990 37 79 6 3 0 .966 1 1 0 0 0 1.000 -
2017 138 225 5 4 1 .983 10 18 0 0 0 1.000 16 22 0 0 0 1.000 -
2018 125 227 9 8 0 .967 4 1 0 0 0 1.000 5 6 0 1 0 .857 1 0 2 0 0 1.000
2019 124 188 7 5 1 .975 3 5 0 0 0 1.000 11 15 1 0 0 1.000 -
2020 51 84 5 2 1 .978 - - -
2021 CLE 72 120 4 1 1 .992 - - -
ATL 28 51 0 2 0 .962 - 1 0 0 0 0 ---- -
'21計 100 171 4 3 1 .983 - 1 0 0 0 0 ---- -
2022 54 76 1 1 0 .987 - 15 23 0 4 0 .852 -
2023 130 223 4 4 1 .983 - - -
MLB 865 1447 51 33 8 .978 58 118 6 3 0 .976 83 115 5 7 1 .945 1 0 2 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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記録

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背番号

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  • 20(2015年 - 2020年)
  • 9(2021年 - 同年途中)
  • 8(2021年途中 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  2. ^ Classic puts top prospects on global stage”. MLB.com (February 7, 2013). September 13, 2015閲覧。
  3. ^ Twins prospect Rosario banned for 50 games by MLB”. Star Tribune (November 20, 2013). September 13, 2015閲覧。
  4. ^ Twins summon top prospect Eddie Rosario to majors”. Star Tribune (May 4, 2015). September 13, 2015閲覧。
  5. ^ Rosario homers on first ML pitch. MLB.com. 6 May 2015. 2015年9月13日閲覧
  6. ^ Kenney, Kirk (May 19, 2015). “Rosario makes good first impression”. U-T San Diego. http://www.utsandiego.com/news/2015/may/10/baseball-nuggets-home-run-first-pitch/ September 13, 2015閲覧。 
  7. ^ Eddie Rosario Winter, Minor & Fall Leagues Statistics & History Baseball-Reference.com
  8. ^ 2015 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2021年10月31日閲覧。
  9. ^ Source: Lugo, Rosario to play for PR in WBC MLB.com (英語) (2016年12月28日) 2017年1月10日閲覧
  10. ^ Young stars join Beltran, Yadi for Puerto Rico MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年3月16日閲覧
  11. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  12. ^ a b ツインズの30本塁打達成者が5人に! メジャー史上初 試合は劇的な逆転サヨナラ”. スポーツニッポン (2019年9月18日). 2021年10月31日閲覧。
  13. ^ Twins non-tender Eddie Rosario, agree to deals with five players”. FOXスポーツ (2020年12月2日). 2021年10月31日閲覧。
  14. ^ Twins Non-Tender Eddie Rosario, Matt Wisler” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月3日閲覧。
  15. ^ Indians Sign Eddie Rosario” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月4日閲覧。
  16. ^ Braves Acquire Eddie Rosario” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月30日閲覧。
  17. ^ Atlanta Braves at San Francisco Giants Box Score, September 19, 2021”. Baseball-Reference.com (2021年9月19日). 2021年10月31日閲覧。
  18. ^ a b ブレーブス・ロサリオが自身初サイクル 同一季に複数選手達成は球団史上初”. 日刊スポーツ (2021年9月20日). 2021年10月31日閲覧。
  19. ^ ブレーブスが連日のサヨナラで2連勝、ナ・リーグ優勝決定S”. フランス通信社 (2021年10月18日). 2021年10月31日閲覧。
  20. ^ Anthony Castrovince (November 2, 2021). “Braves win 1st World Series title since 1995” (英語). MLB.com. November 3, 2021閲覧。
  21. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  22. ^ a b Press release: Braves sign Eddie Rosario”. www.mlb.com. 2022年3月17日閲覧。
  23. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  24. ^ Nationals To Sign Eddie Rosario” (英語). MLB Trade Rumors (2024年3月6日). 2024年4月7日閲覧。
  25. ^ Nationals' Eddie Rosario: Added to big-league roster” (英語). CBS sports (2024年3月24日). 2024年4月7日閲覧。
  26. ^ Washington Nationals DFA Eddie Rosario After Officially Promoting James Wood” (英語). Fastball (2024年7月1日). 2024年7月15日閲覧。
  27. ^ Welcome back! Rosario sets up Murphy's heroics in return to Braves” (英語). MLB.com. 2024年7月15日閲覧。
  28. ^ Eddie Rosario Stats” (英語). Baseball Reference. 2024年12月16日閲覧。
  29. ^ Eddie Rosario Stats” (英語). Baseball Reference. 2024年12月16日閲覧。
  30. ^ 2023 WBC Player Hitting StatsMLB.com 2023年12月16日閲覧

関連項目

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外部リンク

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