ウィーン古典舞曲集
フリッツ・クライスラーによって作曲されたヴァイオリンとピアノのための3つの曲
ウィーン古典舞曲集(ウィーンこてんぶきょくしゅう、英:Alt-Wiener Tanzweisen、独:Old Viennese Dances)は、オーストリア系アメリカ人のヴァイオリニストで作曲家であるフリッツ・クライスラーによって作曲された、ヴァイオリンとピアノのための3つの曲の通称。
それぞれ、
- 愛の喜び(Liebesfreud)
- 愛の悲しみ(Liebesleid)
- 美しきロスマリン(Schön Rosmarin、美しきローズマリーとも)
からなる。
概要
編集音楽・音声外部リンク | |
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フリッツ・クライスラー自身による演奏(ビクター・レコード) performed by Fritz Kreisler in 1943 |
これらがいつ作曲されたかは不明。
当初はクライスラーの意向によりヨーゼフ・ランナー作曲の作品として発表(贋作)された[1][2]。
これらの曲は、クライスラーが自身の名で著作権を取得した日時よりかなり前からクライスラーのレパートリーの一部となっていた[3]。クライスラーはコンサートでこれらの曲を全曲演奏することが多かったですが、現在は通常それぞれ別々に演奏される。 1911年、彼はこれらの曲のピアノソロ編曲版を出版した[4]。それ以来、これらの作品は他の楽器のためのさまざまな編曲が生まれることとなる。このうちの2つは、クライスラーの友人にあたるラフマニノフが、これらをピアノソロのためのクライスラー編曲よりもさらに難易度が高い編曲(1931年)をし[5]、自身でこの編曲を録音した。
脚注、出典
編集- ^ クライスラーが、ランナーの他にも例えば、ガエターノ・プニャーニやジュゼッペ・タルティーニ、アントニオ・ヴィヴァルディの様式で作曲した作品は、初めはこれら過去の巨匠の真作として通用していた。
- ^ “これまでの放送 - 2014年2月8日(土)の放送”. ららら♪クラシック - NHK. 日本放送協会. 2020年6月24日閲覧。
- ^ “3 Old Viennese Dances (Kreisler, Fritz) - IMSLP: Free Sheet Music PDF Download”. imslp.org. 2021年7月6日閲覧。
- ^ B. Schott's Söhne: Mainz, 1911
- ^ “Sergey Vasilyevich Rachmaninov – Kreisler: Liebesfreud – Classical Archives”. 2011年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月22日閲覧。