インダストリア (競走馬)
インダストリア(欧字名:Industria、2019年4月23日 - 2024年8月7日)は、日本の競走馬[1]。2023年のダービー卿チャレンジトロフィーの勝ち馬である。
インダストリア | |||||||||
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第55回ダービー卿チャレンジトロフィー (2023年4月1日 中山競馬場) | |||||||||
欧字表記 | Industria[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡→騸[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2019年4月23日[1] | ||||||||
死没 | 2024年8月7日(5歳没)[2] | ||||||||
抹消日 | 2024年8月23日[3] | ||||||||
父 | リオンディーズ[1] | ||||||||
母 | インダクティ[1] | ||||||||
母の父 | ハーツクライ[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | ||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | ||||||||
馬主 | (有)サンデーレーシング[1] | ||||||||
調教師 | 宮田敬介(美浦)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 13戦4勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 1億680万6000円[1] | ||||||||
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生涯
編集2021年10月9日、東京競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1800m)で、鞍上クリストフ・ルメールにてデビューし2着。3週間後、再びルメールとのコンビで東京開催の2歳未勝利戦(同距離)に出走し、初勝利を収めた。
3歳シーズンは1月5日のリステッド競走・ジュニアカップより始動し、2勝目を挙げた。次走は初の重賞挑戦で3月6日の弥生賞ディープインパクト記念に出走。後方から上がり最速の末脚で迫ったが、勝ち馬アスクビクターモアから0.3秒差の5着に敗北した。初のGI挑戦で出走した5月8日のNHKマイルカップは直線で伸びきれず、2戦連続の5着。初ダート戦のユニコーンステークスは終始後方に沈み13着惨敗に終わった。その後、半年ほど休養し、年末の3勝クラス・カウントダウンステークスで復帰。後方から鋭い末脚でダンテスヴューを差し切り、3勝目を挙げるとともにオープン入りを果たした。
4歳シーズンは2月5日の東京新聞杯より始動し7着。次走は4月1日、中山競馬場で行われたダービー卿チャレンジトロフィーに鞍上戸崎圭太で出走。単勝3番人気に支持され迎えたレースでは、中団やや前のポジションで進み、直線で外から鋭く差し切り、2着に3/4馬身差をつけ重賞初制覇を飾った[5][6]。その後はエプソムC、京成杯AH、スワンSと出走するが入着できず。
5歳シーズンは前年優勝したダービー卿CTから始動したが久々の影響で最後は反応がなく14着に終わる[7]。6月21日に去勢手術を受けるも、その後に体重が減少した。検査の結果、腹腔内の腫瘍が見つかり、7月末に開腹手術を行った。8月7日に採取した組織の病理検査を行った結果、悪性のリンパ腫と判明。腫瘍の大きさから、回復の見込みが立たないと判断されて安楽死の処置がとられ[8]、8月23日付で競走馬登録を抹消された[3]。
競走成績
編集以下の内容は、netkeiba.com[9]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021.10. 9 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 16 | 6 | 12 | 1.7 (1人) | 2着 | 1:48.3(33.4) | 0.0 | C.ルメール | 55 | モカフラワー | 482 | |
10.30 | 東京 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 9 | 2 | 2 | 1.2 (1人) | 1着 | 1:47.6(33.5) | -0.1 | C.ルメール | 55 | (ユイノゴトク) | 484 | |
2022. 1. 5 | 中山 | ジュニアC | L | 芝1600m(良) | 9 | 4 | 4 | 3.1 (2人) | 1着 | 1:34.9(34.3) | -0.4 | 戸崎圭太 | 56 | (ベルウッドブラボー) | 494 |
3. 6 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m(良) | 11 | 7 | 9 | 5.1 (2人) | 5着 | 2:00.8(34.9) | 0.3 | 戸崎圭太 | 56 | アスクビクターモア | 488 |
5. 8 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 6 | 11 | 4.0 (2人) | 5着 | 1:32.7(34.6) | 0.4 | D.レーン | 57 | ダノンスコーピオン | 486 |
6.19 | 東京 | ユニコーンS | GIII | ダ1600m(良) | 15 | 6 | 10 | 8.7 (5人) | 13着 | 1:37.1(37.3) | 1.9 | D.レーン | 56 | ペイシャエス | 490 |
12.28 | 中山 | カウントダウンS | 3勝 | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 6 | 2.3 (1人) | 1着 | 1:34.7(34.8) | -0.1 | 戸崎圭太 | 56 | (ダンテスヴュー) | 504 |
2023. 2. 5 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 5 | 9.9 (5人) | 7着 | 1:32.3(33.9) | 0.5 | 戸崎圭太 | 57 | ウインカーネリアン | 506 |
4. 1 | 中山 | ダービー卿CT | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 8 | 8.1 (3人) | 1着 | 1:33.2(33.4) | -0.1 | 戸崎圭太 | 56 | (ジャスティンカフェ) | 498 |
6.11 | 東京 | エプソムC | GIII | 芝1800m(稍) | 17 | 2 | 3 | 4.9 (2人) | 7着 | 1:46.0(35.2) | 0.5 | C.ルメール | 58 | ジャスティンカフェ | 500 |
9.10 | 中山 | 京成杯AH | GIII | 芝1600m(良) | 11 | 5 | 5 | 2.9 (1人) | 7着 | 1:32.1(33.7) | 0.5 | C.ルメール | 58 | ソウルラッシュ | 494 |
10.28 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 7 | 14 | 18.5 (9人) | 8着 | 1:20.4(34.1) | 0.5 | 丸山元気 | 57 | ウイングレイテスト | 492 |
2024. 3.30 | 中山 | ダービー卿CT | GIII | 芝1600m(稍) | 16 | 3 | 6 | 13.0 (7人) | 14着 | 1:34.5(35.3) | 1.6 | 石川裕紀人 | 58 | パラレルヴィジョン | 492 |
血統表
編集インダストリアの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系(ミスタープロスペクター系) |
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父 リオンディーズ 2013 黒鹿毛 北海道安平町 |
父の父 キングカメハメハ2001 鹿毛 北海道早来町 |
Kingmambo | Mr.Prospector | |
Miesque | ||||
*マンファス | *ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
父の母 シーザリオ2002 青毛 北海道早来町 |
スペシャルウィーク | *サンデーサイレンス | ||
キャンペンガール | ||||
*キロフプリミエール | Sadler's Wells | |||
Querida | ||||
母 インダクティ 2008 黒鹿毛 北海道安平町 |
ハーツクライ 2001 鹿毛 北海道千歳市 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
アイリッシュダンス | *トニービン | |||
*ビユーパーダンス | ||||
母の母 ホールオブフェーム1991 黒鹿毛 北海道早来町 |
*アレミロード | Tom Rolfe | ||
Why Me Lord | ||||
ベルベットサッシュ | *ディクタス | |||
ダイナサッシュ | ||||
母系(F-No.) | ロイヤルサッシュ(GB)系(FN:1-t) | |||
5代内の近親交配 | サンデーサイレンス:4×3 | |||
出典 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “インダストリア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “23年ダービー卿CT制覇インダストリアが安楽死処置、悪性リンパ腫で回復の見込み立たず”. 日刊スポーツ. 2024年8月7日閲覧。
- ^ a b 昨年のダービー卿CT制したインダストリアが競走馬登録抹消 悪性リンパ腫のため7日に安楽死 - 東スポ競馬 2024年8月23日
- ^ “競走馬情報 - インダストリア”. 日本中央競馬会. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “【ダービー卿CT】素質馬インダストリアが重賞初勝利 ひづめに不安 宮田師「力あるがゆえの悩み」”. 中日スポーツ (2023年4月1日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “【ダービー卿CT結果】リオンディーズ産駒のインダストリアが重賞初V”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2023年4月1日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “【ダービー卿CT】戦い終えて - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月7日閲覧。
- '^ “インダストリアが悪性リンパ腫のため安楽死の処置 昨年のダービー卿CTを制覇”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024年8月7日). 2024年8月7日閲覧。
- ^ “インダストリアの競走成績”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年6月11日閲覧。