インセクターX』 (Insector X) は、1989年タイトーからリリースされたアーケードゲーム。昆虫をモチーフとした敵を倒していくサイドビューの横スクロールシューティングゲームである。同社の作品である『中華大仙』(1988年)との類似性が多い。

インセクターX
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード (AC)
開発元 ホット・ビィ
発売元 タイトー
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(1.19メガバイト
稼働時期 INT 1989081989年8月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU Z80 (@ 6 MHz)×2
サウンド YM2203 (@ 3 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット512色
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1990年にメガドライブに移植され開発元のホット・ビィから発売された他、同年にファミリーコンピュータに移植されタイトーから発売された。

アーケード版は日本国内ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ下巻』(2005年)、欧州および北米では『Taito Legends 2』(2006年)に収録された。

ゲーム内容

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システム

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8方向レバー、2ボタン(ショット、特殊)を操作し、ボスを倒せば1面クリア。全5ステージ。

残機制で、敵または敵の攻撃に触れる、またはスクロールで壁にはさまれると1ミス。

パワーアップ

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自機ヤンマーのショットは通常時は単発だが、パワーアップすると連装式となり、これに上下に弾が加わって攻撃範囲が増していく。最強状態では網型のレーザーに、斜め上下に拡がる弾となる。

特殊攻撃にDDTがあり、これは緊急時に使う武器となっている。

アイテム

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スズメガを倒すとアイテムが出現する。1UPもある。

その他、道中に登場する中ボス(セミクワガタムシカミキリムシカブトムシホタル)も倒すと、アイテムを放出する。

設定

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ストーリー

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昆虫族の勇者ヤンマーは、昆虫界を襲う敵昆虫軍団と戦ったものの敗れ、人間の少年に助けられた。敵が昆虫界を征服していることを知ったヤンマーは再び立ち上がり、戦いに向かう。

ステージ構成

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全5ステージ。ボスはそれぞれ5体登場し、全て虫がモチーフになっている。

ステージ1 遺跡
ボスはハチ
ステージ2 草原
ボスはバッタ
ステージ3 都市
ボスは
ステージ4 森林
ボスはクモ
ステージ5 要塞
ボスはカマキリ

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 インセクターX   199009071990年9月7日
  1990101990年10月
メガドライブ ホット・ビィ   ホット・ビィ
  Sage's Creation
4メガビットロムカセット[1]   T-28023
  47036
-
2 インセクターX   199009201990年9月20日
ファミリーコンピュータ ホット・ビィ タイトー 2メガビットロムカセット[2] TFC-IS -
3 タイトーメモリーズ下巻   200508252005年8月25日
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66092 - アーケード版の移植
4 Taito Legends 2   200603312006年3月31日
  200705162007年5月16日
Xbox
PlayStation 2
Windows
タイトー   Empire Interactive
  Destineer
DVD-ROM PS2:  SLES-53852
  SLUS-21349
- アーケード版の移植、Xbox版は欧州のみ発売
5 インセクターX   200606012006年6月1日
Windows セガ セガ ダウンロード
セガゲーム本舗
- - メガドライブ版の移植
ファミリーコンピュータ版
タイトーより発売。アーケード版の雰囲気を保った移植。プレイヤーに女の子キャラクターが追加されている。またボス戦の背景が、真っ暗になっており、最終ボスだけがアーケード版と違っている。
メガドライブ版
ホット・ビィより販売。すべてのキャラクターがメカ風のデザインに変更されており、BGMも金属調のアレンジがなされている。

スタッフ

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ファミリーコンピュータ版
  • プログラム:平山丈時

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games77/100点 (MD)[3]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー31/40点 (MD)[3]
ファミ通27/40点 (MD)[4]
25/40点 (FC)[5]
メガドライブFAN15.37/30点 (MD)[1]
Zero81/100点 (MD)[3]
Raze80/100点 (MD)[3]
Aktueller Software Markt8.4/12点 (MD)[3]
ファミリーコンピュータMagazine18.40/30点 (FC)[2]
BEEP!メガドライブ28/40点 (MD)[6]
メガドライブ版

ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計で27点(満40点)[4]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.37点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「業務用のコミカル路線を一変し、シリアス路線にイメージチェンジして移植」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.89 2.60 2.55 2.47 2.28 2.58 15.37

ゲーム誌『BEEP!メガドライブ』の「BEメガ・ドッグレース」では8、6、7、7の合計28点(満40点)[6]。レビュアーはAC版のコミカルさとガラリと変わってシリアスになりグラフィックがリアル、だが攻撃や背景が派手だが派手すぎて弾が見難いことがある、難易度がシビアだとした[6]

ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[5]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.40点(満30点)となっている[2]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「オプションで難易度の設定ができるのもウレシイ」と紹介されている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.46 3.02 3.21 3.01 2.88 2.82 18.40

脚注

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  1. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、51頁。 
  2. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、215頁。 
  3. ^ a b c d e Insector X for Genesis (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年7月1日閲覧。
  4. ^ a b インセクターX まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月1日閲覧。
  5. ^ a b インセクターX まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月1日閲覧。
  6. ^ a b c 「BEメガ・ドッグレース」『BEEP!メガドライブ』、ソフトバンク、1990年10月、22頁。 

外部リンク

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