イギリス鉄道185形気動車
185形(Class 185)は、シーメンスのデジロのイギリス向け車種として、2005年に登場した気動車の形式である。
イギリス鉄道185形気動車 | |
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基本情報 | |
製造所 | シーメンス |
製造年 | 2005年 - 2006年 |
製造数 | 51編成[1] |
運用開始 | 2006年[1] |
主要諸元 | |
編成 | 3両編成[1] |
軌間 | 1,435 mm[2] |
最高速度 | 161 km/h(100 mi/h[1]) |
編成定員 |
169[2] 1等15、2等154[2] +折り畳み12[2] |
編成重量 | 168.5 t[2] |
編成長 | 71.286 m[2] |
長さ |
先頭車23.763 m[2] 中間車23.750 m[2] |
幅 | 2.674 m[1] |
高さ | 3.85m[1] |
動力伝達方式 | 液体式 |
機関 | カミンズ QSK19[3] |
機関出力 | 750 HP[3] |
概要
編集イングランド北部を縦断する都市間列車を運行するファースト・トランスペナイン・エクスプレスは、輸送力増強のために最高速度160km/hで走行可能な高速気動車を発注した。[いつ?]製造はシーメンスが担当し、2005年から2006年にかけて3両編成51本が製造された。185形はイギリス向けのデジロとしては唯一の気動車となっている。
車体は両開き2扉、最高速度は160km/hである[2]。
エンジンはカミンズのQSK19(出力750HP)を各車に1基ずつ搭載し[3]、高出力エンジンの採用により高速性能と加速度の向上が図られた。しかし燃料消費量が大きいため、燃費向上を目的にシーメンスと共同で2007年にエコモードを実装した。勾配と速度に応じて編成中1基のエンジンを停止することで、当初段階において従来比7%の燃料削減を達成している[3]。
運用
編集2006年3月よりリバプール、マンチェスターからハル、ニューカッスル、リーズ方面を結ぶ各系統で運用を開始し、従来の158形ほか各車を置き換えた。マンチェスターからスコットランド方面の運用は、2014年より一部が350形に置き換わり[4]、185形は他線区の輸送力増強に充てられた。
2016年には営業期間満了により後継のトランスペナイン・エクスプレスへ継承されたほか、4編成がアリーヴァ・レール・ノースへ2017年12月まで貸出された[5]。
脚注
編集- ^ a b c d e f Class 185 Diesel Multiple Unit エバーショルト・レール・グループ
- ^ a b c d e f g h i TransPennine Express DMU starts commissioning trials - Railway Gazette、2005年9月1日
- ^ a b c d DMU Eco-Mode fuels savings at TPE - Railway Gazette、2007年12月21日
- ^ “Class 350s to Scotland” (英語). Rail Engineer. (2014年12月1日)
- ^ TransPennine Express Invitation to Tender (PDF) - 英国運輸省、2015年2月27日
関連項目
編集- イギリス鉄道350形電車 - 185形同様デジロUKファミリーの一員。セントラル・トレインズ、シルバーリンク、ロンドン・ミッドランド、ファースト・トランスペナイン・エクスプレス向けに製造され、現在ではウェスト・ミッドランズ・トレインズが使用。
- イギリス鉄道360形電車 - デジロUKファミリーの一員。ファースト・グレート・イースタンおよびヒースロー・コネクト向けに製造され、現在ではイースト・ミッドランズ・レールウェイが使用。
- イギリス鉄道380形電車 - デジロUKファミリーの一員。ファースト・スコットレール向けに製造され、現在ではアベリオ・スコットレールが使用。
- イギリス鉄道444形電車 - デジロUKファミリーの一員。サウス・ウェスト・トレインズ向けに製造され、現在ではサウス・ウェスタン・レールウェイが使用。
- イギリス鉄道450形電車 - デジロUKファミリーの一員。サウス・ウェスト・トレインズ向けに製造され、現在ではサウス・ウェスタン・レールウェイが使用。
- イギリス鉄道700形電車、イギリス鉄道707形電車、イギリス鉄道717形電車 - デジロUKファミリーの後継に当たるデジロ・シティファミリーの一員。
外部リンク
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