イオンモール橿原
イオンモール橿原(イオンモールかしはら)は、奈良県橿原市に所在するショッピングセンターである。
イオンモール橿原 AEON MALL KASHIHARA | |
---|---|
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒634-0837[1] 奈良県橿原市曲川町7丁目20番1号[1] |
座標 | 北緯34度30分19.6秒 東経135度45分46.9秒 / 北緯34.505444度 東経135.763028度座標: 北緯34度30分19.6秒 東経135度45分46.9秒 / 北緯34.505444度 東経135.763028度 |
開業日 | 2004年(平成16年)4月1日開業[2][3] |
正式名称 | イオンモール橿原 |
施設所有者 | コンパニア・ロブレ[1] |
施設管理者 | イオンモール株式会社 |
敷地面積 |
約84,700m2[8] ↓ 約112,000 m2 |
延床面積 |
約160,000 m2[8] ↓ 約225,000 m2[6] |
商業施設面積 |
約39,000m2[1] ↓ 約84,000[9][10] m2 |
中核店舗 |
ジャスコ橿原店[7] ↓ イオン橿原店 ↓ イオンスタイル橿原 |
店舗数 |
128[6] ↓ 243[6] |
営業時間 | 10:00 - 21:00 |
駐車台数 | 約5,000台 |
前身 |
ダイヤモンドシティ・アルル[4] ↓ イオンモール橿原アルル[5] |
商圏人口 | 約64万人、約22万世帯 |
最寄駅 | 金橋駅徒歩10分 |
最寄IC | 橿原高田IC |
外部リンク | 公式サイト |
地元ではかつての愛称である「アルル」の名前で親しまれている。
歴史・概要
計画の発表から開業まで
「曲川土地改良区」と「高田木材協同組合」が所有する土地に2002年(平成14年)1月23日に「ダイヤモンドシティ」が「(仮称)ダイヤモンドシティ奈良橿原ショッピングセンター」を2003年(平成15年)秋に開業することを目指すと発表したのが公式な始まりである[11]。
この開発の準備はその約7年前から進められてきたもので、約25,000坪のうち「曲川土地改良区」が約60%、「高田木材協同組合」が約40%を所有していた[11]。
しかし、着工が2003年(平成15年)4月28日となったため[12]、その時点で2004年(平成16年)3月に開業予定が遅れ[12]、実際の開業は2004年(平成16年)4月1日になった[3]。 着工時点では、投資額を約166億円と見込んでいた[13]。
また、建設時には18基の埋没古墳(墳丘が無く溝のみ)が発見され、曲川古墳群と名付けられた(歴史に憩う橿原市博物館・常設展示)。
開業
2004年(平成16年)4月1日に「ダイヤモンドシティ・アルル」として開業[3]。
開業時点では、4階建ての店舗棟と6階建ての立体駐車場棟から成り[12]、そのうち店舗棟は天井高が5mあり[8]、4層の吹き抜けを持つ全長約180mのモール形式の専門店街が配置されていた[8]。
核店舗は「ジャスコ橿原店」で[7]、準核店舗としてワールドが新たに展開し始めていた衣料品の大型店「フラクサス」[14]やトイザらス[1]、スポーツオーソリティ[1]などが出店した。
当施設は国道24号に面し、奈良県道35号橿原高取線が近隣にある場所に立地しており、自動車での来館に便利である[8]。
新館の建設による大規模な増床
開業から約2年半後の2007年(平成19年)9月には早くも大規模な増床に向けた届出を行い、規模の拡大に乗り出した[15]。
この増床は約100億円を投じて新棟を建設して延べ床面積を約64,500m2拡大し、約225,000m2とするもので、2008年(平成20年)11月25日に新装開業した[6]。
この増床によって店舗面積は約84,000m2に拡大しており[9]、新設された商業棟の新館に出店した115店舗と既存棟を合わせると243店舗と専門店数が大幅に増加する形となった[6]。
そのため、衣料品や服飾雑貨、インテリア関連などの専門店が一層充実したものに成ると同時に和・洋・中が揃った飲食店街も設置されることになった[6]。
また、この増床時には当時のイオングループのマイカルのビブレが新業態店舗として出店するなど準核店舗も新たに加わっている[16]。
なお、この増床後の年間売上げ目標は450億円とされていた[6]。
改装
増床後もユニクロやザラを入居させるなどテナントの入れ替えを行って、改装を進めた[17]。
2010年(平成22年)4月から5月にかけて入居する店舗のうち約30%に当たる約70店を改装するなど大規模な改装を行った[17]。
この改装時には新たな準核店舗としてギャップを導入したほか[17]、「オペークドットクリップ」や[17]青山商事が新たなフランチャイズ事業として「リーバイスストア」が初出店する[18]など8店の新規のテナントを導入した[17]。
その後、2015年(平成27年)11月から2016年(平成28年)3月にかけて、第一期と第二期に分けて大規模な改装を行った。[19][20]
第一期には、多くの要望があった都市型感度を持った地域初出店の店舗を多数導入し、近畿初出店3店舗、H&MやOLD NAVY、AMERICAN EAGLE OUTFITTERSなどの奈良県初出店31店舗を含む新規40店舗を導入。76店舗が移転・改装を実施し、合計116店舗をリニューアルした[21]。
第二期には、3階のレストラン街を新たにフードコート「PREMIUM DINING」として改装し、核店舗のイオンもイオンスタイルへと業態を転換した。
この改装で、近畿初出店1店舗、奈良県初出店14店舗を含む新規17店舗を導入し、9店舗が移転・改装を実施。合計26店舗をリニューアルした[22]。
2019年 (平成31年) 開店から現在まで営業していたフラクサスが1月に閉店し、同年4月からエディオンかしはら店がイオンモール橿原店のフラクサス跡に移転しオープンする。
第3期増床計画
2023年(令和5年)10月31日に、既存施設の西側に当たる11.2ヘクタールの土地に大規模な増床工事を計画していることが報道発表された。開業は2024年(令和6年)秋頃を予定しており、新規店舗棟や展示場を含む複数の建物が建設される予定である。この増床によりイオンモール橿原は西側へ大幅に拡大され、敷地面積は既存のものと比べてほぼ倍の規模となる。また、既存施設とは県道35号線をまたぐ形で接続され、計画地周囲では道路の延長も行われる。
運営会社や施設名の変遷
運営会社のイオンモールがダイヤモンドシティと2007年(平成19年)8月21日に合併したことに伴い[23]、同年9月22日に「イオンモール橿原アルル」に名称を変更した[4]。
その後、イオンモールが運営するショッピングセンターの名称をイオンモールの後に所在地名を付ける形に統一することになったため[24]、2011年(平成23年)10月21日に[24]「イオンモール橿原」に名称変更された。
核店舗の「ジャスコ橿原店」は[7]、2011年(平成23年)3月1日にイオングループの総合スーパーをイオンに店名統一することに伴って「イオン」に改称することになったため[25]、「イオン橿原店」[26]へ改称した[25]。その後、リニューアルに伴って2016年(平成28年)4月20日に「イオンスタイル橿原」に改称した[22]。
2023年(令和5年)4月21日に、1階に生鮮食品を取り扱う専門店が3つ[注釈 1]入居し、「マルシェ ド アルル」(Marché d' Aruru)という区画となった[28]ことで、「アルル」の名称が復活した。
主なテナント
核店舗
開業当初は「ジャスコ橿原店」であったが[7]、2011年(平成23年)3月1日に改称して[25]「イオン橿原店」となり[26]、さらに2016年(平成28年)4月20日に「イオンスタイル橿原」へと業態転換している[22]。
店舗面積は約14,500m2[1]。
奈良県内のイオングループの店舗としては早くからネットスーパーを行っており[29]、2012年(平成24年)からは店舗近隣の数kmの範囲だけでなく[26]、他店と合わせて奈良県内全域に配達範囲を拡大している[26]。
準核店舗
- 開業時からの店舗
- フラクサス(2019年1月閉店):約3,000m2[14]
- スポーツオーソリティ[1]奈良橿原店
- トイザらス[1]・ベビーザらス 奈良橿原店
- ココカラファイン
- 2008年(平成20年)11月25日の新装開業からの店舗
- VIVRE GÈNE橿原 - 開店当初は「橿原ビブレ」という名称であったが、2015年8月16日に橿原ビブレとしての営業を終了[30]。2015年9月19日にVIVRE GÈNEとして移転、リニューアルオープンした[31][16]
- その後の新規導入店舗
- 2010年(平成22年)の新装開業からの店舗
- 2015年(平成27年)の新装開業からの店舗
TOHOシネマズ橿原
TOHOシネマズ橿原 TOHO CINEMAS KASHIHARA | |
---|---|
情報 | |
正式名称 | TOHOシネマズ橿原 |
完成 | 2004年 |
開館 | 2004年3月26日 |
収容人員 | (9スクリーン)1,630人 |
設備 | 5.1chデジタルサウンド |
用途 | 映画上映 |
運営 | TOHOシネマズ株式会社 |
所在地 |
奈良県橿原市曲川町7-20-1 イオンモール橿原サウスモール3階 |
外部リンク | TOHOシネマズ橿原 |
特記事項 | 奈良県内唯一のTOHOシネマズ直営館(2016年現在)。 |
TOHOシネマズ橿原(とうほうシネマズかしはら)は、イオンモール橿原サウスモール3Fに出店しているシネマコンプレックス。
9スクリーン/1,611席(車椅子19席)を完備する。
- 経営・運営:東宝経営、TOHOシネマズ運営(2004年3月26日 - 2006年9月30日)→TOHOシネマズ(2006年10月1日 - )
スクリーン 座席数 車椅子 Size(m) 音響設備 縦 横 1 394 3 6.4 15.4 デジタル5.1ch 2 304 2 5.6 11.6 デジタル5.1ch 3 213 2 5.3 11.1 デジタル5.1ch 4 107 2 3.4 7.3 デジタル5.1ch 5 119 2 3.5 7.5 デジタル5.1ch 6 119 2 3.5 7.5 デジタル5.1ch 7 119 2 3.5 7.5 デジタル5.1ch 8 143 2 3.9 8.2 デジタル5.1ch 9 93 2 3.1 6.7 デジタル5.1ch 合計 1,611 19
主な催事
かつての愛称
かつての名称である「DIAMOND CITY ARURU」(ダイヤモンドシティ・アルル)と「イオンモール橿原アルル」の最後に付いていた愛称の「ARURU」(アルル)とは、英語の「Amusement(娯楽・楽しみ)」+「Restaurant(レストラン)」+「Useful(役に立つ)」+「Relax(くつろぐ)」+「for you(あなたの為のショッピングセンター)」をイメージしたものである。また、アルルとは南フランス・プロバンス地方の太陽溢れる街でもあり、当施設も光がふりそそぐ明るい空間で、人々が集い楽しむ、気持ち良い街そのものをイメージしている[35]。
交通アクセス
詳細は公式サイト「交通アクセス」を参照。
備考
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2007年版』 東洋経済新報社、2007年。
- ^ 小島健輔 『メガストアの新時代を開いた“フラクサス”』 ファッション販売 2004年6月号 (商業界)
- ^ a b c “ダイヤモンドシティ、2005年2月期中間決算、2倍強の大幅増益達成”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2004年10月25日)
- ^ a b 『“新生”イオンモール誕生祭』 イオンモール、2007年9月19日 。
- ^ 『11月21日 (月) モール型SC名を「イオンモール」に名称統一します』 イオン (2011年10月27日)
- ^ a b c d e f g “イオンモール、「橿原アルル」リニューアルオープン 115専門店など大規模増床”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2008年11月28日)
- ^ a b c d “売り場拡大で需要喚起 - 中元商戦大詰め”.奈良新聞(奈良新聞社). (2009年6月20日)
- ^ a b c d e “ダイヤモンドシティ、近畿圏最大規模郊外型SC「アルル」、橿原市にオープン”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2004年3月5日)
- ^ a b “来月25日増床オープン イオンモール橿原アルル”.奈良新聞(奈良新聞社). (2008年10月22日)
- ^ 都道府県別・政令指定都市別・市町村別SC (Report). 日本ショッピングセンター協会. (2013年12月)
- ^ a b “ダイヤモンドシティ、15年秋に「奈良橿原SC」開業”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2002年2月1日)
- ^ a b c “ダイヤモンドシティ、「奈良橿原SC」来年3月開業へ着工”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2003年5月14日)
- ^ “ダイヤモンドシティ、SC積極開発へ、2年で6件開業”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2003年5月7日)
- ^ a b 小島健輔 『フラクサスは真のデパートメントストアを目指す』 ファッション販売 2004年8月号 (商業界)
- ^ “平成20年11月 大幅増床に向け届出 ダイヤモンドシティ・アルル 奈良県橿原市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2007年9月20日)
- ^ a b “イオンモール橿原アルル 11月25日(火)リニューアルオープン ビブレ新型店を迎え 総テナント数は倍の243店へ 奈良県橿原市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2008年11月13日)
- ^ a b c d e f g h i “「GAP」あす開店 - イオンモール橿原アルル”.奈良新聞(奈良新聞社). (2010年4月15日)
- ^ a b “青山商事「リーバイス」販売、FCで専門店、今春まず2店、「ユニクロ」追撃”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2010年2月4日)
- ^ イオンモール橿原/116店舗をリニューアル- 流通ニュース
- ^ イオンモール橿原/第2期リニューアル、22日オープン- 流通ニュース
- ^ a b c d ~第1期・第2期合わせて全館合計約140店舗をリニューアル~「イオンモール橿原」11月27日(金)10:00第1期リニューアルオープン (PDF) -イオンモール株式会社
- ^ a b c ~新たなフードコート「PREMIUM DINING」が3Fにオープン!~「イオンモール橿原」4月22日(金)10:00第2期リニューアルオープン (PDF) - イオンモール株式会社
- ^ “イオン、大型SCで中国進出に本腰 開発会社合併効果を発揮”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年8月22日)
- ^ a b “イオンモール 15店名を変更”. 中日新聞 (中日新聞社). (2011年9月22日)
- ^ a b c “総合スーパー名「イオン」に統一、ジャスコ、サティの屋号消滅”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2011年3月2日)
- ^ a b c d “イオンネットスーパー、奈良・滋賀全域で、高齢者など開拓”. 日経MJ (日本経済新聞社). (2012年4月25日)
- ^ “【橿原市】イオンモール橿原に新鮮な食材が並ぶマルシェがOPENします!”. 号外ネット. 2024年8月4日閲覧。
- ^ “イオン橿原店アルルにて七海水産直営店「旬海」がオープンしました!”, 七海水産株式会社. 2024年8月4日閲覧。
- ^ “きょうから総菜など - ジャスコ大和郡山店 ネットスーパー展開”.奈良新聞(奈良新聞社). (2010年5月26日)
- ^ イオンモール橿原ホーム > ショップガイド > ビブレジーン 、2015年11月23日閲覧。
- ^ イオンモール橿原ホームホーム > ショップニュース > リニューアルオープン~改装・移転・閉店~ 、2015年11月23日閲覧。
- ^ “のぞいて小さな“海” - イオンモール橿原に水族館”.奈良新聞(奈良新聞社). (2013年6月13日)
- ^ a b “平和の大切さ学んで…小学生たちが原爆の模型などを製作 奈良・橿原市” 産経新聞 (産経新聞社). (2014年8月3日)
- ^ 山本直 (2014年8月6日). “憂楽帳 「現場」の力”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ イオンモール橿原アルル|モール概要- イオンモール橿原アルル(Webarchive、2011年6月13日保存)
- ^ 奈良交通ホームページ/路線バス/主要バスターミナルのりば- 奈良交通
- ^ a b 『奈良県に西日本最大級のショッピングモール『イオンモール橿原アルル』 11月25日(火)9:00増床リニューアルグランドオープン』(PDF)(プレスリリース)イオンモール、2008年10月21日 。2016年11月11日閲覧。
- ^ 第8回施設賞 - 奈良県
関連項目
外部リンク