アカモノ(赤物[4]学名: Gaultheria adenothrix)はツツジ科シラタマノキ属常緑小低木。別名はイワハゼ(岩黄櫨)[5]。日本の北海道本州(主に近畿以北の日本海側)、四国九州低山帯から亜高山帯に分布し、四国では別子銅山付近に分布する[5][4]。日当たりのよい草地や林縁に生え、群生していることが多い[5]和名は赤い実から「アカモモ(赤桃)」とよばれ、これが訛って名付けられたといわれる[4]

アカモノ
アカモノ(新潟県平標山、2001年6月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: シラタマノキ属 Gaultheria
: アカモノ G. adenothrix
学名
Gaultheria adenothrix (Miq.) Maxim. (1872)[1]
シノニム
和名
アカモノ(赤物)、イワハゼ(岩黄櫨)

特徴

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常緑広葉樹の小低木[4]。高さは10 - 30センチメートル (cm) でよく分枝する[5][4]互生し、長さ1 - 3 cmの卵形から広卵形で、革質でつやがあり、葉縁には細かい鋸歯がある[5][4]。葉の裏面には剛毛がまばらに生える[4]。若い枝や花柄、には赤褐色の長い毛が生える[5][4]

花期は5 - 7月[5]。上部の枝の葉腋から花柄を出して、その先にやや紅色を帯びた白いをひとつ下向きにつける[4]。花は、長さ6 - 8ミリメートル (mm) の釣鐘形で[5]、花冠の先が浅く5つに裂け、軽く反り返る[4]はあざやかな赤色をしている。

果期は8 - 10月[4]。花が終わると萼が成長し、果実を包み込み、直径6 mmの球形をした偽果となり赤色に熟す[5]。この偽果は食用になり[5]、甘みがありおいしい。

食用

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果実を食用にする。果実の皮を剥くと中は白く、生食すると甘酸っぱい味がする[4]。果実酒やジャムなどに加工することもできる[4]

脚注

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参考文献

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  • 高橋秀男監修 田中つとむ・松原渓著『日本の山菜』学習研究社〈フィールドベスト図鑑13〉、2003年4月1日、192頁。ISBN 4-05-401881-5 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、222頁。ISBN 4-522-21557-6 

関連項目

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