まきなみ (護衛艦・初代)
海上自衛隊の護衛艦、あやなみ型護衛艦の7番艦
まきなみ(ローマ字:JDS Makinami, DD-112→ASU-7014)は、海上自衛隊の護衛艦。あやなみ型護衛艦の7番艦。艦名は「砕波」の一種に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては、旧海軍夕雲型駆逐艦「巻波」に続き2代目に当たる。
まきなみ | |
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基本情報 | |
建造所 | 飯野重工舞鶴造船所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 |
甲型警備艦→護衛艦(DDK) → 特務艦(ASU) |
級名 | あやなみ型 |
艦歴 | |
計画 | 昭和33年度計画 |
発注 | 1958年 |
起工 | 1959年3月20日 |
進水 | 1960年4月25日 |
就役 |
1960年10月28日 1987年2月20日(特務艦に種別変更) |
除籍 | 1990年3月23日 |
要目 | |
基準排水量 | 1,700トン |
満載排水量 | 2,400トン |
全長 | 109m |
最大幅 | 10.7m |
深さ | 8.1m |
吃水 | 3.6m |
ボイラー | 川崎BD-1型2胴水管型缶×2基 |
主機 | 川崎衝動式NS-175型改蒸気タービン |
出力 | 35,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大 32ノット |
航続距離 | 6,000海里 (18ノット時) |
乗員 | 220名 |
兵装 |
Mk.33 3インチ連装速射砲 × 3基 55式533mm4連装魚雷発射管 × 1基 Mk.15 ヘッジホッグ × 2基 Mk.2 短魚雷落射機 × 2基 →68式3連装短魚雷発射管 × 2基(1973年換装) 55式爆雷投射機(Y砲)× 2基 54式爆雷投下軌条 × 2条 |
FCS |
Mk.63 砲射撃指揮装置×2基 SFCS-1A水中攻撃指揮装置 |
レーダー |
OPS-1 対空 OPS-3 対水上 |
ソナー |
AN/SQS-4 捜索用 OQY-1 攻撃用 |
電子戦・ 対抗手段 | AN/BLR-1 ESM |
艦歴
編集「まきなみ」は、第1次防衛力整備計画に基づく昭和33度計画1,700トン型警備艦1612号艦として、飯野重工舞鶴造船所で1959年3月20日に起工され、1960年4月25日に進水、1960年10月28日に就役し、呉地方隊第11護衛隊に編入された。
1961年2月1日、第11護衛隊が自衛艦隊隷下に再編された第2護衛隊群隷下に編成替え。
1971年2月1日、第11護衛隊が護衛艦隊隷下に新編された第4護衛隊群隷下に編成替え。
1973年12月16日、第11護衛隊が第3護衛隊群隷下に編成替え、定係港が佐世保に転籍。 同年、短魚雷落射機を撤去し、68式3連装短魚雷発射管を2基装備する対潜攻撃能力強化工事を実施した。
1977年12月1日、第11護衛隊が佐世保地方隊隷下に編成替え。
1987年2月20日、第11護衛隊が廃止となり、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7014に変更。佐世保地方隊に直轄艦として編入。
参考文献
編集- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 増刊第63集 自衛艦史を彩った12隻』(海人社、2003年)
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)