くれない族の反乱
『くれない族の反乱』(くれないぞくのはんらん)は、TBS系列の金曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマ。放送期間は1984年4月6日から6月1日までの全9回、主演はこのドラマで金曜ドラマ初主演を務めた大原麗子。大原は1977年にこの枠で出演した『あにき』以来7年ぶりの出演。
くれない族の反乱 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
脚本 | 大久保昌一良、椋露地桂子 |
演出 | 大山勝美、佐藤虔一、和田旭 |
出演者 | 大原麗子、田村正和ほか |
オープニング | 竹内まりや 「もう一度」 |
製作 | |
プロデューサー | 大山勝美、八木康夫 |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1984年4月6日 - 6月1日 |
放送時間 | 金曜日22:00 - 22:54 |
放送枠 | 金曜ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 9回 |
概要
編集「…してくれない」という典型的な責任転嫁の主婦症候群『くれない族』(1984年の流行語大賞で流行語部門銀賞を獲得)をテーマに、「夫はかまってくれない、姑は理解してくれない、子どもは言うことを聞いてくれない」から始まって仕事に目覚める主婦の姿を描く[1][2]。
のちに『うちの子にかぎって…』『パパはニュースキャスター』などで田村正和のコミカルさをひきだした八木康夫プロデューサーと田村が初めて組んだドラマ。それまで子供の使っていた「○○が××してくれない」という言葉が主婦層にまで浸透している実態を描いたものとして評価された。このドラマの反響は大きく放送開始当初から視聴率20%台を記録、夜の10時台では驚異的といわれた[3]。
主題歌「もう一度」は竹内まりやが担当。1982年の結婚・出産後は活動を休止し作詞作曲家として活動していたが、この作品で自らも歌手として本格的に復帰した。
あらすじ
編集白い一戸建ての家で暮らし、甲府市に単身赴任している夫も定期的に帰っては来るのだが、すぐに自分に手を上げる夫、気の合わない姑、言うことを聞いてくれない娘…と、専業主婦の中野和子は家庭に不満を抱いていた。
そういったこともあり、主婦の知人が外で働き始めたことに影響を受け、和子は派遣社員としてデパートの食品売り場で働き始める。慣れないことに当初は戸惑うことも多かったが、同僚の律子や和子に好意を寄せる社員の耕平などに囲まれ、今までとは異なる生活を楽しむ和子。そんななかで、上司の佐伯亮一と自然に惹かれ合っていく。
キャスト
編集- 中野和子:大原麗子
- 広瀬耕平:神田正輝
- 寺田久美子:浅田美代子
- 中野博:加藤健一
- 河村律子:由紀さおり
- 佐伯亮一:田村正和
スタッフ
編集主題歌
編集サブタイトル
編集話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 |
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1 | 1984年4月6日 | ラブ・イズ・オーバー | 大山勝美 |
2 | 4月13日 | 夢芝居 | 佐藤虔一 |
3 | 4月20日 | 忘れていいの | 和田旭 |
4 | 4月27日 | イエスタディ | 佐藤虔一 |
5 | 5月4日 | 悲しい色やね | 和田旭 |
6 | 5月11日 | 男と女 | 大山勝美 |
7 | 5月18日 | 時の過ぎゆくままに | 佐藤虔一 |
8 | 5月25日 | 泣かせて | 和田旭 |
9 | 6月1日 | もう一度 | 佐藤虔一 |
脚注
編集- ^ 「TV特集/春の新作ドラマのすべて」『映画情報』第49巻第5号、国際情報社、1984年5月1日、60 - 61頁、NDLJP:2343803/60。
- ^ 野間沢 1993.
- ^ 中丸謙一朗 (2017年6月4日). “昭和のことば 最初は甘ったれた若者、後に欲求不満の主婦のことばに 「くれない族」(昭和59年)”. zakzak. 2024年1月7日閲覧。
参考文献
編集- 野間沢 仁『あのTVドラマをもう一度 ’80年『3年B組金八先生』から’92年『十年愛』まで』宝島社、1993年7月。ISBN 978-4796606691。
TBS系 金曜ドラマ | ||
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