おトラさんの公休日
『おトラさんの公休日』(おトラさんのこうきゅうび)は、1958年9月2日に東宝系で公開された日本映画である。モノクロ。東宝スコープ。東京映画作品。
おトラさんの公休日 | |
---|---|
監督 | 小田基義 |
脚本 | 新井一 |
原案 | 西川辰美 |
原作 | 有崎勉 |
製作 | 富岡敦雄 |
出演者 |
柳家金語楼 川田孝子 脱線トリオ ミヤコ蝶々・南都雄二 |
音楽 | 神津善行 |
撮影 | 伊東英男 |
製作会社 | 東京映画 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1958年9月2日 |
上映時間 | 61分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | おトラさんのお化け騒動 |
次作 | おトラさん大繁盛 |
概要
編集『おトラさん』シリーズ第5作。本作は、おトラが皆に勧められて休暇を取るものの、またも一騒動を起こすという内容である。
助演は前作に引き続き、脱線トリオが前と同じ役柄で登場した。さらに関西夫婦漫才のミヤコ蝶々・南都雄二が出演している。また、劇中のテレビ番組『ノーシン劇場』では、おトラ役の柳家金語楼が自身の役で出演し、2作振りの二役出演となった。
なお、上映時間は「61分」と、シリーズでは初めて1時間を突破した。
ストーリー
編集最近おトラは気分が悪い。働き過ぎの様だ。牛三・馬子夫婦や女中達や御用聞き達は休む様進言するが、おトラは頑として休もうとしない。そこで一計を案じ、トリ江が催眠術師に扮し、おトラに催眠術もどきをかけ、「この術が終わったら、休む様に」と唱える。作戦は図に当たり、おトラは休む事となった。早速女中達と共に東京観光旅行に出かけ、テレビ番組『ノーシン劇場』などを見物する。だが帰る時、おトラは皆と逸れ、別なバスに乗った。そして行った先は「光明学園」という孤児院だった。手伝いをするおトラ。そこへ「彦一」という、孤児院出身の少年が帰って来た。聞けば彦一は、日野江家の近所の自転車屋に勤めていたが、最近不景気で、その自転車屋を辞めさせられる予定だった。そこでおトラは自転車屋に掛け合い、援助を申し出た。
やがて日野江家・女中達・御用聞き達でサイクリングをする事になり、おトラは自転車屋から自転車を借りて、特訓を始めるがてんで駄目。仕方無く留守番をする事となった。そんな日野江家には図々しい夫婦客が訪れたり、押売りがやって来たりする。こんな中、おトラはやってきた彦一に勧められて、改めて自転車に乗った。ところが自転車は猛スピードで走り出し、光が丘の町内を大暴走。ついにおトラを乗せた自転車は、トリ江達の居る湖畔にまで突進し、やっとそこでストップ。皆はおトラが自転車を乗りこなしたと思い、彼女を胴上げすることとなった。
スタッフ
編集- 製作:富岡敦雄
- 原案:西川辰美
- 原作:有崎勉(柳家金語楼)
- 脚本:新井一
- 監督:小田基義
- 撮影:伊東英男
- 音楽:神津善行
- 美術:島康平
- 照明:森康
- 録音:西尾昇
出演者
編集同時上映
編集『鰯雲』