YAGNI
英: You ain't gonna need it[1]、縮めて YAGNI とは、機能は実際に必要となるまでは追加しないのがよいとする、エクストリーム・プログラミングにおける原則である。
理由
編集YAGNI原則を提唱する人々は、その理由として以下を挙げている。
- 後で使うだろうという予測の元に作ったものは、実際には10%程度しか使われない。したがって、それに費やした時間の90%は無駄になる[2]。
- 余計な機能があると、仕事が遅くなり、リソースを浪費する[2]。
- 予期しない変更に対しては、設計を単純にすることが備えとなる。そして、必要以上の機能を追加すると、設計が複雑になってしまう[2]。
- 人生の時間は、貴重である。したがって、人間の能力は、ただコードを書くためではなく、現実の問題に集中するために使うべきである[3]。
- 結局は、その機能は必要ないかもしれない。もしそうなったら、あなたがその機能を実装するのに費やした時間も、他のみんながそれを読むのに費やした時間も、その機能が占めていたスペースも、すべて無駄になってしまうだろう[3]。
- コードをすばやく実装するために最も良い方法は、あまりコードを書かないことである。そして、バグを減らすために最も良い方法も、あまりコードを書かないことである[3]。
関連項目
編集- KISSの原則 - 設計の単純性及び不要な複雑化を避けるべきだという経験則
- 最適化 (情報工学)
脚注
編集- ^ "You ain't gonna need it" は「そんなの必要ないって」などと訳される。
- ^ a b c extremeprogramming.com - You aren't going to need it. (YAGNI)
- ^ a b c RonJeffries.com - You’re NOT gonna need it!