Wikipedia:特筆性 (台風)

台風の独立記事を作成する際には、台風によってもたらされた「災害の要因としての側面」と、台風そのものの「気象学的な側面」の主に2つの側面から特筆性を考える必要があります。以下のような要件を満たせば、その台風は独立記事としての特筆性を有すると考えられます。

「災害の要因としての側面」から特筆性を有すると考えられる台風

• 死者・行方不明者が生じた、河川が決壊したなど、一定規模以上の人的・物的被害が生じた台風。日本の場合、以下の要件のいずれかを満たしている必要がある。
  • 防災科学技術研究所が提供する台風災害データベースシステムに記載されている台風。
  • 激甚災害もしくは局地激甚災害に指定された台風。
  • 気象庁により命名された台風。
  • デジタル台風が提供する台風の災害情報のページに、日本における詳細な被害状況が記載されていいる台風。ただし、ここでは日本における被害のみが記載されているため、日本以外の国に大きな被害が出たとしてもそれは記載されないことに注意。（平成30年台風第21号の例）
  • 気象庁のホームページ内の「災害をもたらした気象事例」に記載されている台風。
• 陸上において観測された風速や気圧、雨量などが記録的であった台風。
• 国際的な慣例に基づき、アジア名などの国際名が「引退」した時にその名前が最後に使用された台風。

「気象学的な側面」から特筆性を有すると考えられる台風

• 季節外れの（珍しい）記録的な台風。
  • 冬なのに記録的な勢力になった台風（例：平成31年台風第2号）
  • 春や晩秋など季節外れの時期に日本に襲来した台風（例：昭和31年台風第3号）、など。
• 海上において記録された風速や気圧、強風域のサイズなど、勢力（規模）が記録的であった台風（例：昭和54年台風第20号、平成9年台風第13号、昭和53年台風第26号）。
• 通常と異なる特性を有する台風。
  • 複雑な動きをする台風（例：平成15年台風第18号）
  • 越境台風（例：平成18年台風第12号、平成26年台風第13号）
  • 台風が発生しにくい地域で発生、あるいは台風がほとんど来襲しない地域を襲った台風（例：赤道付近で発生しシンガポールを襲った「平成13年台風第26号」）、など。