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報道各位

ウィキペディア日本語版が70万項目を達成

2010年9月1日
ウィキペディア日本語版

ウィキメディア財団(The Wikimedia Foundation = 本部・米国カリフォルニア州サンフランシスコ)を母体とする、オープンコンテントなオンライン百科事典プロジェクト 『ウィキペディア日本語版』 ( http://ja.wiki.x.io/ ) は、その掲載項目が 2010年8月31日(日本時間9月1日)に 700,000 項目に達したことをここに発表します。

2001年1月に開始されたウィキペディアは、共同作業を介して執筆、更新、校正などを行うボランティア達によって作られています。

現在ウィキペディアは250を超える言語で執筆されており、そのうち、340万項目を有する英語版を筆頭として、35の言語版が10万項目を超えており、日本語版は、英語版、ドイツ語版、フランス語版、ポーランド語版、イタリア語版に次ぐ6番目の規模となっています(Wikipedia:全言語版の統計参照)。日本語版は現在精力的に執筆が行われている言語のひとつであり、今後も更なる発展が予想されます。

全ての言語のウィキペディアを合計すると、2004年9月20日に100万項目、2005年末で300万項目、2006年末で600万項目、2008年3月26日で1000万項目[1]と、世界最大規模の百科事典として成長を続けており、2010年8月30日現在では全言語版を合わせて約1658万項目を有しています。

ウィキペディアはMediaWikiと呼ばれるウィキクローンのソフトウェアで運用されている百科事典サイトです。多くの協力者によって編集が行われて、日々進化しています。編集はすぐにページに反映されます(「ウィキ」はハワイ語で「すぐに」の意)。すべての版は原則として保存されており、その項目がどのように発展してきたかを知ることもできます。

ウィキペディア上の文章はすべてクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンス (CC-BY-SA)[2]およびGNU Free Documentation License (GFDL)[3]の定めるところによって公開されています。これらはコピーレフトとして知られる理念に基づいて、他人の編集に加筆したり修正したりすることを可能にします。またこのライセンスは、これに基づいている限り、第三者がウィキペディアのコンテンツを再利用することも許可しています。MediaWikiソフトウェアもまたソフトウェア向けの同様のライセンス(GPL)に基づいて自由に利用することができます。

ウィキペディア日本語版は2001年5月に開設されましたが、最初の1年間はソフトウェアの制約から日本語の文字が使えず、日本人の参加者もいませんでした。2002年9月にシステムが日本語に対応し、11月には日本人の参加者も現れたことで、ウィキペディア日本語版の実質的な活動が始まりました。翌2003年にはニュースサイトで紹介され、日本語版の登録利用者数や項目数が目立って増え始め、2004年2月に3万項目を達成しました。その後しばらくの進捗は、ほぼ50日に1万項目のペースで安定していましたが、2005年末から2006年にかけて新聞雑誌や書籍、テレビなどに相次いで取り上げられるにおよび、日本語版はアクセス数・項目数の増加ともにそれまでに倍する急成長を記録し始め、一時は3週間に1万項目のペースで項目数が増えました。近年はやや項目数増加の速度が緩みましたが、それでも40日に1万項目の増加数で成長を続けています。

複数の国や地域で用いられている言語と違い、日本語版は主として日本人によって編集されることから、地域性の強い項目も多く執筆されてきました。しかしウィキペディア日本語版は、日本版ではなく、あくまで地球規模の見地を持った百科事典の日本語版としての性格を持っています。実際に、日本国外に在住する執筆者からも積極的にその国や地域に関する文章や写真が寄せられており、また、複数の言語で同じ項目について同時に参照することができる仕組みは、より多面的な理解を助けています。

ウィキペディアは、すでに英語圏・ドイツ語圏では強い支持を得ておりますが、日本語圏においてもニュースサイトやブログからしばしばリンクされ、すくなからぬ検索サイトでも辞書検索とウィキペディアを組み合わせて利用者に供するなど、インターネットにおける日本語情報源のファーストステップとしても利用が広がりつつあります。

広告収入に頼らないウィキメディア財団 ( http://wikimediafoundation.org/ ) では、増大するトラフィックに対応するための新規設備の導入に、全世界からの寄付を受けつけています。寄付についてのより詳しい情報はウィキメディア財団のウェブサイト日本語ページ[4]をご覧下さい。

ウィキメディア財団は今後も『ウィキペディア』をはじめとして、誰もが自由に利用できる「知」の構築を進めています。運営財源の確保や日本における法的窓口の設置など課題点はまだ多く残されておりますが、これからもウィキペディアを初めとするプロジェクトをご愛顧いただけますよう、心よりお願い申し上げます。

補足情報

編集

ご質問や取材の申し込みについては、 Wikipedia:プレス( http://ja.wiki.x.io/wiki/WP:Press )をご覧のうえ、以下にお問い合わせ下さい。

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  • 電子メール: info-ja@wikipedia.jp

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