ザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタス
ザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタス(The Red Jumpsuit Apparatus)とはアメリカ合衆国、フロリダ州ジャクソンビル出身のポスト・ハードコアバンドである。日本での略称は「レッジャン」、「レッパラ」など。
The Red Jumpsuit Apparatus | |
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2009年のライブ | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 フロリダ州ジャクソンビル |
ジャンル |
ポスト・ハードコア (現在) エモ ポップ・パンク オルタナティヴ・ロック (2008-2009年) |
活動期間 | 2001年 – 現在 |
レーベル |
未契約 ヴァージン (2005-2010年) |
公式サイト | redjumpsuit.com |
メンバー |
ロニー・ウィンター ジョシュ・バーク ランディ・ウィンター ジョーイ・ウエストウッド ジョン・エスピー ナディーム・サラム |
旧メンバー |
トーマス・ワース ダン・ワグラー デューク・キチンズ トーマス・アマソン エリアス・レイディ マット・カーター ジョン・ウィルケス ジョン・ハートマン ダニエル・レズニック |
バンドの名前である"Red Jumpsuit Apparatus"(直訳:赤ジャンプスーツ器具)は、目隠しされたメンバーの一人が、壁に貼られたでたらめの単語の中から3つ選んで決めたもので、メンバーは名前にはこだわっていなかった。"Face Down"は、全米シングルチャートにて最高24位を記録した彼等の代表曲。
現在のメンバー
編集ロニー・ウィンター / Ronnie Winter - (ヴォーカル)
- 2006年8月、5年以上付き合った彼女ステイシーと結婚。
ジョシュ・バーク / Josh Burke - (リード・ギター、バッキングヴォーカル)
- 2011年に加入し1度2013年に脱退したが2015年復帰。長年、ザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタスのファンだった。
ランディ・ウィンター / Randy Winter - (リズム・ギター、バッキングヴォーカル)
- ロニー・ウィンターの兄弟。2011年加入。
ジョーイ・ウエストウッド / Joey Westwood - (ベース)
- 2005年加入。
- 2007年8月、恋人ローラとの間に娘をもうける。
ジョン・エスピー / John Espy - (ドラムス)
- 2015年加入。
ナディーム・サラム / Nadeem Salam - (キーボード)
- 2022年加入。
元メンバー
編集トーマス・ワース / Thomas Wurth - (ベース)
- 2005年脱退。
ダン・ワグラー / Dan Wagler - (ドラムス)
- 2005年脱退。
デューク・キチンズ / Duke Kitchens - (リズム・ギター、バッキングヴォーカル)
- 2011年7月に脱退。
トーマス・アマソン / Thomas Amason - (リード・ギター、バッキングヴォーカル)
- 2005年脱退。
エリアス・レイディ / Elias Reidy - (リード・ギター、バッキングヴォーカル)
- 2005年に加入し2008年10月に脱退。
マット・カーター / Matt Carter - (リード・ギター)
- 2008年に加入後2011年7月に1度脱退し2013年に復帰するもジョシュ・バークと入れ替わる形で再び脱退。
ジョン・ウィルケス / Jon Wilkes - (ドラムス)
- 2005年に加入し2011年10月に脱退。
ジョン・ハートマン / John Hartman - (ドラムス)
- 2012年に加入し2015年に脱退。
ダニエル・レズニック / Daniel Resnick - (キーボード)
- 2019年に加入し2022年に脱退。
来歴
編集結成
編集2001年冬にロニー(ヴォーカル)とデューク(ギター)が、フロリダ州にてバンドを結成。初期の頃はBlink 182等のカバーを行っていた。その後も、地方で精力的に活動し評判を得るもメンバー数人が脱退。ロニーがネットでメンバーを募集し、それをみたエリアス(ギター)が加入、その後エリアスが以前活動していたメタル・バンドのメンバーで、幼なじみのジョーイ(ベース)が加入する。同じ時期にジョン(ドラム)が入り今のメンバーとなる。数ヶ月後にヴァージン・レコードと契約。プロデューサーとしてホーソーン・ハイツ、ブレイキング・ベンジャミンを手がけたデビット・ベンデスを迎えアルバムの製作に着手する。
1stアルバム「Don't You Fake It」
編集2006年6月18日、デビューアルバム『Don't You Fake It』をリリース。全米最高25位となる。当時、時代の流れに乗った先鋭スクリーモサウンドに全米から注目が集まり、最終的に全米で100万枚以上を売り上げる大ヒットを記録[1]。このアルバムには、後の彼らの代表曲となる「Face Down」が収録されており、全米シングルチャートにて最高24位を記録している。ちなみに、この曲「Face Down」は、家庭内暴力について書かれた曲で、インタビューでロニーは自身の経験をもとにしてつくられたものだという。「In Fate's Hands」はエリアスとジョーイがいたメタルバンドの名前と同名で、「Seventeen Ain't So Sweet」は、才能はあるがミュージシャンとして成功できないでいる女友達に捧げた曲である。またすべての曲のコンセプトは実際に起きた出来事である。
2008年4月、幕張メッセにて開催されたPUNKSPRING'08に出場。その後の10月に、ギターのエリアス・レイディが脱退する。直後にマット・カーターを正式メンバーへ迎え入れる。
2ndアルバム「Lonely Road」
編集2009年2月3日には、プロデューサーに、セイオシン,スリー・ディズ・グレイス等を手がけたハワード・ベンソンを迎えた2ndアルバム『Lonely Road』をリリース。全米最高14位となる。また、この作品では音楽性が以前と一変しており、楽曲から絶叫を外す「脱スクリーモ」を行っている。それに加え、オルタナティブ・ロック調やカントリー調の楽曲まで収録されており、それまでのハードコアなサウンドから一転、非常にポップな路線へと移行している。
フリーでの活動、原点回帰
編集2010年になると、当時契約を結んでいたヴァージン・レコードからの離脱を表明。その後はフリーで活動を行っており、8月24日には自主制作でミニアルバム「Hell or High Water EP」をリリースした。なお、今作からロニーの絶叫も完全復活し、サウンドも以前のスクリーモ寄りへと戻っている。セカンドシングル「Don't Hate」のミュージックビデオが、現在、彼らの公式MySpaceで試聴できる。
2011年7月11日、マットとデュークが、プライベート生活への専念を理由にバンドから脱退する。その後、17歳のジョシュ・バーク(Josh Burke)を正式にリードギタリストへ迎え入れる。続けて、ロニーの兄弟のランディ・ウィンター(Randy Winter)が、正式にリズムギタリストとして加入。
3rdアルバム「Am I the Enemy」
編集2011年8月29日、プロデューサーにジョン・フェルドマンを迎えて製作されたニューアルバム『Am I the Enemy』がリリースされ、全米ビルボードアルバムチャートにて、初登場61位を記録した。これは、2010年にリリースされたミニアルバム『Hell or High Water』に比べ、若干、攻撃力が抑えられた作品となっており、彼等本来のエモーショルなオルタナティブロック要素を、より押し進めた作品となっている。なお、世界流通盤はマネージメント会社「Collective Sounds」を通してリリースされ、日本国内盤はユニバーサル・レコードからリリースされている。
音楽性の変化
編集1stアルバム「Don't You Fake It」では、ポップ・パンクに巧みに絶叫を交ぜた攻撃的なサウンド、いわゆるスクリーモと呼ばれるサウンドを聴かせてくれた彼等だが、2ndアルバム「Lonely Road」からは完全に絶叫を外し、全体的に落ち着いた楽曲が並んでいる。そのため、アメリカでは発売当時、数多くの賛否両論が巻き起こった。しかし、レーベル離脱後にセルフリリースしたミニアルバム「Hell or High Water EP」では、「Choke」や「Don't Hate」を筆頭に、以前の彼らのスクリーモサウンドへと回帰している。
ディスコグラフィー
編集アルバム
編集発表 | 概要 | 各チャート最高位 | ゴールド等認定 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US [2] |
US Rock [3] |
AUS [4] |
NZL [5] | ||||||
2006年 | Don't You Fake It
|
25 | 8 | — | 23 | ゴールド (アメリカ)[6] | |||
2009年 | Lonely Road
|
14 | 5 | 41 | — | ||||
2011年 | Am I the Enemy
|
61 | 7 | ||||||
"—" denotes a release that did not chart. |
シングル
編集年 | タイトル | アルバム | チャート | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
U.S. Hot 100 |
U.S. Pop 100 |
U.S. Mod. Rock |
U.S. Main. Rock |
New Zealand | |||
2006 | "Face Down" | Don't You Fake It | 24 | 15 | 3 | 38 | 4 |
2007 | "False Pretense" | - | - | 39 | - | - | |
"Your Guardian Angel" | 122 | - | - | - | 19 | ||
2008 | "Damn Regret" | - | - | - | - | - | |
"You Better Pray" | Lonely Road | - | - | 17 | 31 | - | |
2009 | "Pen and Paper" | 75 | - | 32 | - | - | |
"Represent" | - | - | - | - | - |
デモ・EP
編集- The Red Jumpsuit Apparatus (2005年)
- Ass Shaker/Justify/Face Down EP (2006年)
- AOL Sessions Undercover EP (2007年)
- Your Guardian Angel EP (2007年)
- Shock Session (2010年)
- Hell or High Water EP (2010年)
外部リンク
編集脚注
編集- ^ http://www.emimusic.jp/artist/redjumpsuit/
- ^ “The Red Jumpsuit Apparatus Album & Song Chart History: Billboard 200”. Billboard. Prometheus Global Media. 2011年4月17日閲覧。
- ^ “The Red Jumpsuit Apparatus Album & Song Chart History: Rock Albums”. Billboard. Prometheus Global Media. 2011年4月17日閲覧。
- ^ “Discography The Red Jumpsuit Apparatus”. Hung Medien. 2009年3月28日閲覧。
- ^ “Discography The Red Jumpsuit Apparatus”. Hung Medien. 2008年11月10日閲覧。
- ^ “Gold & Platinum - Search Results: The Red Jumpsuit Apparatus”. Recording Industry Association of America. 2009年3月28日閲覧。