TOKYO TIMES TOWER
TOKYO TIMES TOWER(東京タイムズタワー、とうきょうタイムズタワー)は、東京都千代田区外神田四丁目に所在する超高層マンション(タワーマンション)である。
TOKYO TIMES TOWER 東京タイムズタワー | |
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施設情報 | |
所在地 |
〒101-0021 東京都千代田区外神田四丁目14番2号(住居表示) |
座標 | 北緯35度42分5.4秒 東経139度46分21.4秒 / 北緯35.701500度 東経139.772611度座標: 北緯35度42分5.4秒 東経139度46分21.4秒 / 北緯35.701500度 東経139.772611度 |
状態 | 完成 |
着工 | 2002年6月[1] |
竣工 | 2004年9月[1] |
用途 | 共同住宅、店舗 |
地上高 | |
高さ |
建築物136.85m 最高部138.45m 軒高127.55m |
各種諸元 | |
階数 | 地下1階、地上40階[1] |
敷地面積 | 3,045.73 m² [1] |
建築面積 | 1,467.49 m² [1] |
延床面積 |
39,496.19 m² [1] ※容積対象外面積10,118.14m²含む |
構造形式 |
RC造(一部S造) スーパーRCフレーム構法[1] |
エレベーター数 | 5基[1] |
戸数 | 318戸[2] |
駐車台数 |
自動車:133台(エレベータ式132台、身障者用平面駐車場1台) 自転車:226台 バイク:14台[1] |
関連企業 | |
設計 | KAJIMA DESIGN(鹿島建設)[1] |
構造エンジニア | KAJIMA DESIGN(鹿島建設)[1] |
施工 | 鹿島建設[1] |
デベロッパー | レールシティ東開発、鹿島建設[1] |
所有者 | 敷地は共有、建物は区分所有 |
管理運営 | 大和ライフネクスト(旧:コスモスライフ) |
神田青果市場跡の都有地を「IT産業の拠点にする」との東京都の構想に基づき、秋葉原地区開発計画(土地区画整理事業)で再開発された区域のうち、鹿島建設などのグループが払い下げを受け開発した区域(秋葉原クロスフィールド)に隣接する区域(秋葉原3-2街区)に建てられた[3]。電気街の秋葉原に位置し、街のランドマークとして人気を誇る[4]。2005年度グッドデザイン賞受賞[5]。
概要
編集秋葉原地区開発計画の住宅棟として、2004年9月竣工、翌10月から入居開始した共同住宅である。アキバ田代通り(特別区道千第691号)に面した1階にはサブウェイ秋葉原タイムズタワー店が入居[6]。南側に秋葉原UDXが、東側に東京消防庁神田消防署が、それぞれ隣接している[7]。
総戸数は318戸。中心価格帯は6000万円前後、ペントハウスは約3億円だった[2]。ルームプランの最多販売戸数は、2LDK・専有面積70m²台[8]。販売時、ソニーと提携した「S-Style」住戸が話題となったが[9]、実際にはこのタイプの住戸は販売されなかったという。
建築物の大きさは東西30.0m、南北37.0m。地上40階、地下1階建てで最高高さは138.45m。建設地は商業地域のため基準容積率は800%だが、都心居住型総合設計制度を用いて公開空地を計画したことで容積率の緩和を受け[5]、許容容積率は988%(188%割増)が適用されている[10]。なお、東側に東京消防庁神田消防署が隣接するため、本マンション東側の12階以下は角部屋を除いて住戸がなく、この部分が立体駐車場(タワーパーキング)となっている。また、13階もフィットネススクエア(トレーニングジム)とすることでプライバシーと眺望に配慮している[11]。
千代田区が地球温暖化対策として実施している「グリーンストック作戦」(既存ビル・マンションの省エネルギー化のための支援)の2015年度(平成27年度)「モデルマンション」に選定されている[12]。
なお、本マンションの竣工当時、再開発エリア(千代田区外神田一丁目18番及び外神田四丁目14番)には町会が無かったため、2007年(平成19年)に隣接する神田消防署、秋葉原UDX、秋葉原ダイビルと連携して新たに「神田山本町会」が設立され[13][14][15]、毎年夏頃に町会による納涼会が行われている[16]。ちなみに「神田山本町」は1964年(昭和39年)12月1日に住居表示が実施されるまで当地域に存在した旧町名である[17]。
建築概要
編集以下は「TOKYO TIMES TOWER 情報 物件概要」等による。
- プロジェクト名:(仮称)秋葉原3-2街区計画[18]
- 所在地:東京都都市計画事業秋葉原駅付近土地区画整理事業施行区内3街区
- 底地:東京都千代田区外神田四丁目49-1(地番)
- 住所:東京都千代田区外神田四丁目14番2号(住居表示)
- 敷地面積: 3,045.73 m²(建築確認対象面積)
- 建築面積: 1,467.49 m²
- 延床面積:39,496.19 m²(容積対象外面積10,118.14 m²含む)
- 基礎工法:拡底アースドリル杭
- 構造形式:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、スーパーRCフレーム構法
- 階数:地上40階(塔屋1階)、地下1階
- 高さ:136.85m(最高高さ:138.45m)
- 用途:共同住宅
- 総戸数:318戸(分譲)
- 分譲後の権利形態:敷地は共有、建物は区分所有
- 駐車場:総戸数319戸に対して133台(エレベータ式132台、身障者用平面駐車場1台)
- 自転車置き場:226台
- バイク置き場:14台
- トランクルーム:0.33m²~1.54m²(総戸数319戸に対し126戸に付設)
- 売主・設計・施工:鹿島建設
- 販売代理:三井不動産販売
構造
編集鹿島建設が開発した、超高層フリープランハウジングを実現する「スーパーRCフレーム構法」を採用。構造駆体は、建物中央にH型に設けた壁状の大きな柱「スーパーウォール」、建物最上階に井形状に配した大型梁「スーパービーム」、スーパービームに設置したパッシブ制震装置HiDAM(ハイダム)と繋がる「コネクティング柱」で構成され、柱や梁の制約から開放されたデザインとした[19]。これによって、コーナー部は床から天井までのオープンな開口を実現し、熱線反射ガラスの採用と併せて超高層の眺望と開放感を実現している[20]。
制震装置を設置しているため、地震や強風による揺れが低減され、安全性も確保されている[21]。
SI住宅対応として、全面二重床、二重天井、パイプスペースの集約化等を行い、将来のライフスタイルの変化に対応可能な長寿命建築とした[20]。
主な共用施設
編集その他
編集- ゲーム『STEINS;GATE』の登場人物、フェイリス・ニャンニャンの自宅マンションのモデルとされる(最上階に居住という設定)[22]。
- 『週刊ポスト』2005年2月18日号の「紀宮さま黒田さんの新居は「40階建て超高層マンション」と題したスクープ記事において、黒田慶樹・黒田清子夫妻の新居として本マンション名が報道された事がある[23]。
交通アクセス
編集近隣施設
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m 『新建築』2005年2月号 p.223
- ^ a b 「変身アキハバラ(4)夜はホームパーティー「食」「住」を楽しむ街に(終)」『日本経済新聞』夕刊 2005年4月30日
- ^ 「土曜フォーカス 変わる秋葉原 駅前にIT拠点 新線で進む産学連携」『朝日新聞』夕刊 2005年4月2日
- ^ “資産価値が落ちないマンションとは? 駅近再開発の魅力”. All About (2018年8月29日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b “2005年度グッドデザイン賞 TOKYO TIMES TOWER”. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2020年1月4日閲覧。
- ^ “サブウェイ 秋葉原タイムズタワー店”. サブウェイ公式サイト. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “秋葉原地域駅周辺の開発状況”. 千代田区. 2022年1月30日閲覧。
- ^ 杉山文香、友田博通「秋葉原「Tokyo Times Tower」調査報告 : 超高層住宅の商品企画調査 その1」『學苑・生活環境学科紀要』No.801、昭和女子大学近代文化研究所、2007年7月1日、57頁、ISSN 13480103、NAID 110007054686、2022年1月30日閲覧。
- ^ “大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」地上40階、IT完備の高級マンションが秋葉原に出現~ソニープロデュースのモデルルームなどが公開”. PC Watch. インプレス (2003年2月26日). 2020年1月4日閲覧。
- ^ 五十殿侑弘 2006, p. 181.
- ^ (五十殿侑弘 2006, p. 182) なお「建物の西側に隣接して消防署が建設されている。」と記載されているが「東側」が正しい。
- ^ “グリーンストック作戦「モデルマンション」の決定”. 千代田区 (2015年5月20日). 2016年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月30日閲覧。
- ^ “マンションコミュニティ施策に関する調査 報告書”. 公益財団法人まちみらい千代田. p. 28 (2015年1月). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “町丁名別 千代田区の町会への問い合わせ先一覧(さ~な行)”. 千代田区 (2021年3月10日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “万世橋地区マップ”. 万世橋出張所地域. 千代田区. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “世界のまち、秋葉原で納涼会(神田山本町会)”. 社会福祉法人 千代田区社会福祉協議会 (2018年7月30日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “新旧町名対照表(住居表示実施地域)”. 千代田区 (2018年1月19日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “(仮称)秋葉原3-2街区計画”. 東京都都市整備局. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “特集:KAJIMAメイドのマンション Chapter3 つくり手の想い、ユーザーの声”. 鹿島建設. 2021年1月30日閲覧。
- ^ a b 『新建築』2005年2月号 p.221
- ^ 『新建築』2005年2月号 p.222
- ^ STORY / TIPS | #09「幻相のホメオスタシス」、TVアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』公式サイト
- ^ 「紀宮さま黒田さんの新居は「40階建て超高層マンション」―<スクープ!>インターナショナルな街・秋葉原で始まる新婚生活!」『週刊ポスト』2005年2月18日号(第37巻第7号)、小学館、2005年2月18日、29-31頁、NAID 40006627029。
参考文献
編集- 『新建築』2005年2月号
- TOKYO TIMES TOWER 情報 物件概要 - ウェイバックマシン(2005年3月4日アーカイブ分)
- 五十殿侑弘『曲げ変形制御型制震構造の構造原理及び実用化に関する研究』(博士 (工学) 乙第271号論文) 横浜国立大学、2006年。hdl:10131/1355。NAID 500000383439 。
〈学会発表論文〉五十殿侑弘, 山本幸正, 河野賢一, 深田良雄「曲げ変形制御型制震構造の構造原理に関する研究」『日本建築学会構造系論文集』第71巻第602号、日本建築学会、2006年、111-118頁、CRID 1390001205638944000、doi:10.3130/aijs.71.111_2、ISSN 13404202。
関連文献
編集- 『秋葉に住む』 VOL.01、同人サークル「秋葉に住む」、2005年3月21日、24-31頁 。
外部サイト
編集- 鹿島の実績紹介 TOKYO TIMES TOWER - 鹿島建設
- KAJIMA DESIGNの実績紹介:TOKYO TIMES TOWER - 鹿島建設
- 東京タイムズタワー管理組合理事会公式twitter (@TokyoTimesTower) - X(旧Twitter)