TECH PlayStation
かつてアスキーから発行されていたプレイステーション専門の月刊ゲーム雑誌
『TECH PlayStation』(テックプレイステーション)は、かつてアスキーから発行されていたプレイステーション専門の月刊ゲーム雑誌である。略称は「てっぷれ」。 毎号プレイステーション用CD-ROMが付属し、CD-ROMにはゲーム体験版やムービー、セーブデータなどが収録されていた。
沿革
編集1997年2月28日に創刊号(1997年4月号)が発行されたが、雑誌としての寿命は短く、同年9月16日発行の「10月号」をもって突然の休刊(事実上の廃刊)を迎えた。休刊の理由は、姉妹紙である『TECH Saturn』と同じくアスキーのリストラによるもの。あまりに唐突な出来事であったのか、最終号においても読者参加企画の投稿募集告知や、次号収録予定の体験版タイトルなどが掲載されている。
休刊後、1998年3月に『TECH PlayStation 復活版!』と題した単発ムックとして一号だけ復刊した。
なお、1998年6月にはアスペクトより本誌と同形態のプレイステーションCD-ROM付き雑誌『月刊ファミ通Wave』が創刊されている。関連企業(当時)からの発行ゆえか、誌面に若干似たようなテイストを帯びてはいるが、こちらはあくまで『ファミ通』姉妹紙としての性格が強い。巻次・編集体勢の継承はなく、お互いははっきりと区別される。
現在エンターブレインより刊行されている『ファミ通PSP+PS3』も同様である。
付属CD-ROMの基本構成
編集付属CD-ROM収録の各コンテンツは、毎号以下の4コーナーに分類されている。メニューデザインは姉妹紙のそれと比べると非常に簡素で地味。
- New Soft
- 体験版
- Movie
- ゲームのプロモーションムービーなど
- Game Data
- 特殊なセーブデータなど
- TECH Original
- 特集記事・誌面連動企画に関係したムービーやセーブデータなど。
- 『TECH Win』『TECH Saturn』といった姉妹紙に見られた、ゲームと直接関係のないデジタルコンテンツ(「さるやまハゲの助アワー」など)はほとんど収録されなかった。ただし例外的に、創刊号で「ポリゴン伯爵」(『TECH Win』、『TECH Saturn』)、復活版で南部正宏の「虫ケラの様に愛して」(『TECH Win』)の特別編が収録された(「ポリゴン伯爵」は次号以降も連載が続くような台詞があった)。
主な誌面コンテンツ(CD-ROMとの連動企画を含む)
編集- TECH PlayStation COMiC REViEW
- 漫画家やイラストレーターが描く2ページのゲームレビュー漫画。
- 時にはデジタルなお話を…
- ゲーム・アニメを中心としたエンターテインメント業界関係者によるコラム集。話題としてはゲーム開発裏話が中心。
- ゲーマーズコロシアム
- 読者参加型のセーブデータ持ち寄り企画。自動対戦モードのあるゲームの勝ち抜きトーナメント。
- どういう訳か、創刊後暫くはPSソフト『カルネージハート』と『パンドラプロジェクト』のみを扱っていた。その後『モンスターファーム』など別タイトルによる企画も立ち上がり、セーブデータ募集も行われたが、形になる前に雑誌休刊となってしまった。
- PS.アイラブユー
- 一般的な読者と編集者の交流ページ。読者のメッセージに対する編集側のコメントや、投稿イラストなど。
- 3Dシューティングツクール特別講座
- 1996年12月にアスキーから発売されていたPSソフト『3Dシューティングツクール』の製作講座。コーナーキャラクターとして「マスター」とその娘が登場し、製作テクニックを紹介すると共に読者からオリジナルステージデータを募った。テクニックの実践サンプルや投稿された優秀作品などは付属CD-ROMにセーブデータとして収録された。
- 優秀な投稿ステージをつなげてひとつの作品にする、というのがコーナーの最終目的であったが、それは達成されないままコーナー終了(全6回)を迎えた。しかし、ソフトそのものの出来や浸透度を考えると健闘したと言える。