Slitaz
SliTaz GNU/Linux は2006年にクリストフ・リンカーン (Christophe Lincoln) により始められたコミュニティに密着したソフトウェアプロジェクトである。約 80 MB のルートファイルシステムと約 25 MB のISOイメージとなっているLinuxディストリビューションである。2008年4月時点では、利用可能な最小のデスクトップ Linux ディストリビューションのうちの1つである[1]。SliTaz は CD ドライブあるいはUSBフラッシュドライブからブートされ、Xvesa上でLXDE(1.0 では JWM)デスクトップが実行され、その主な機能のすべてのためにBusyBoxを使用する。一連の良好なデスクトップや復旧ソフトウェアがあり、(容量の空きが許せば)RAMにすべてがロードされ、もしくはハードディスクにインストールされる[2]。
開発者 |
クリストフ・リンカーン (Christophe Lincoln) |
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OSの系統 | Linux |
開発状況 | Current |
ソースモデル | オープンソース |
最新安定版 | 5.0(ローリングリリース) |
対象市場 | Live CD |
パッケージ管理 | Tazpkg |
カーネル種別 | モノリシック |
ライセンス | various |
ウェブサイト | http://slitaz.org/en |
開発の歴史
編集2年間の開発期間を経て、2008年3月22日に SliTaz のバージョン 1.0 がリリースされた。SliTaz はDamn Small Linuxと共通する目的を多く共有するが、より最新の Linux 2.6 カーネルに基づき、より小さい。 2009年4月16日に SliTaz のバージョン 2.0 がリリースされた。 2010年3月28日に SliTaz のバージョン 3.0 がリリースされた。 2012年4月10日に SliTaz のバージョン 4.0 がリリースされた。 2017年11月5日に SliTaz のバージョン 5.0 がリリースされ、ローリングリリースに移行した。
アプリケーション
編集ブート手段
編集- tazusb あるいはUNetbootinと共に用いた Live USB
- Live CD
- 内蔵ハードディスク
- VirtualBox デバイスあるいは VMware
- ブート用フロッピーディスク
- PXEを使用している LAN とgPXEを使用している外部ネットワーク
バージョン
編集バージョン | Stability | リリース日 |
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1.0 | 安定バージョン | 2008年3月22日 |
2.0 | 安定バージョン | 2009年4月16日 |
3.0 | 安定バージョン | 2010年3月28日 |
4.0 | 安定バージョン | 2012年4月10日 |
5.0 | ローリングリリース | 2017年11月5日 |
スクリーンショット
編集-
Stable 1.0
-
クッキングバージョン
派生版
編集- Tiny SliTaz:SliTazの派生で、uClibcを使用し、フロッピーディスクからの起動が可能。
- Ophcrack - バージョン3.3.0以降のLive CD版は SliTaz GNU/Linux 派生。Windowsパスワードクラック用。
出典・参考文献
編集- Bodnar, Ladislav (2008年3月31日). “First look at SliTaz GNU/Linux 1.0, the smallest desktop distro on earth”. Distrowatch 2008年3月31日閲覧。
- Auza, Jun (2008年3月28日). “SliTaz GNU/Linux, the Smallest “Desktop” Distro Ever Created”. Tech Source From Bohol 2008年3月28日閲覧。