SUEZEN
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SUEZEN(スエゼン、1961年 - )は、日本の漫画家、イラストレーター、美術講師、ゲームデザイナー。東京都出身。本名の飯田史雄(いいだ ふみお)名義で原画家、作画監督としても活動する。
人物
編集私立目黒高校を卒業後、タツノコアニメ技術研究所に入所、宮本貞雄に師事、画業を積んだ。同期には今川泰宏がいる。その後フリーとなり、アニメーター、原画家として多作品で活動し、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』では作画監督を務めた。その間も漫画に強い志向を持ち、1988年、「アメージングコミックス 1号 コミックロリポップ5月増刊」(笠倉出版社)に掲載の『ミステリーLIGHT』でデビュー。1992年『ヤダモン』のキャラクターデザインで衆目を集め、同年、同タイトルでアニメージュ誌に漫画化作品を発表した。
その後、漫画作品を発表しながらも書籍の表紙、イラストや、ゲームのキャラクターデザインなどでも活躍するが、2000年代では漫画家としての活動に主軸を移している。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』で版権イラストを担当しており、『CONTINUE』『RollingStone(日本語版)』『少年エース』などの表紙を担当し、全て綾波レイを描いている。
青山広美(青山パセリ)と仲が良い。結城信輝、永野護、川村万梨阿と仲が良く、昔は結城の誕生日のクリスマスイヴに仲の良いメンバーでディズニーランドへ行っていた。
作風
編集絵柄は少女漫画の手法を独自に昇華したもので、流れるような滑らかな描線と、キャラクターを描く際の、独特の丸いツリ目に特徴がある。ペンネームは「据え膳食わぬは男の恥」に由来するとも言われているが、アニメージュのコラム「SUEZENのモザイク通信」の中で、「最善は尽くせぬとも末善ぐらいは…」ということから、というニュアンスのコメントを残している[1]。なお、同人誌上においてはAGEZENというペンネームも使用している。高校時代のペンネームは「てっか兄ちゃん」とも名乗っていた。
前述の『ミステリーLIGHT』に登場させた女性キャラ[1](前述の「ツリ目」の特徴を有している)を自画像として用いており、単行本のあとがきなどに「作者」として登場させている。そのため、彼の少女漫画色の強い流麗な画風ともあいまって、まれに女性であると思い込んでいるファンもいるが、彼は男性である。
『BSアニメ夜話/新造人間キャシャーン』(2005年3月30日放送)にゲスト(元タツノコプロ アニメーター、漫画家)として出演。
主な作品
編集漫画
編集- ヤダモン(前編・後編 徳間書店アニメージュ文庫 「月刊アニメージュ」にて連載)
- マリンカラー(全5巻 角川書店 「少年エース」にて連載)
- パーコレイション(全1巻 原作:大塚康生 竹書房 「コミックガンマ」にて連載されたものを角川書店が単行本化)
- 風まかせ月影蘭 (原作:大地丙太郎 同名アニメ作品の漫画化)
- 新性生活 -ネオ・ライフ- (読みは「しんせいかつ」。性と生を掛けている)
- DEAD SPACE (1 - 2巻)
画集
編集- eternal
- KALEIDOSCOPE (CD-ROM画集)
関連する作品
編集ゲーム
編集- シャイニング・フォースII 古えの封印(キャラクターデザイン)
- バルディッシュ クロムフォードの住人たち(キャラクターデザイン)
- マジカルホッパーズ(キャラクターデザイン)
アニメ
編集- ダッシュ勝平(1981年 - 1982年、キャラクター補、飯田史雄名義)
- 超時空要塞マクロス(1982年 - 1983年、原画、飯田史雄名義)
- 未来警察ウラシマン(1983年、原画、飯田史雄名義)
- 王立宇宙軍 オネアミスの翼 (1987年、作画監督・プロダクションデザイン&レイアウトデザイン、飯田史雄名義)
- トップをねらえ!(1988年、原画、飯田史雄名義)
- 老人Z(1991年、作画監督、飯田史雄名義)
- ヤダモン (1992年 - 1993年、キャラクターデザイン・オープニングアニメーション・エンディングタイトルバック)
- トップをねらえ2!(2004年 - 2006年、第二原画、飯田史雄名義)
- 天元突破グレンラガン(2007年、原画、ノンクレジット)
- グレパラ GURREN LAGANN PARALLEL WORKS「BafBaf!そんなに燃えるのが…好きかい?」(2008年、企画・演出・絵コンテ・原画)
- バスカッシュ!(2009年、キャラクターデザイン・脚本・絵コンテ・演出・作画監督)※共同
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年、原画、飯田史雄名義)
- はなまる幼稚園(2010年、原画、飯田史雄名義)
- 宇宙戦艦ヤマト2199(2013年、キャラクター作画監督協力、飯田史雄名義)
- 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟(2014年、作画監督、飯田史雄名義)
- 異世界チート魔術師(2019年、絵コンテ、飯田史雄名義)
- 終末のワルキューレ(2021年、作画監督・総作画監督、飯田史雄名義)
- ボールパークでつかまえて!(2024年、キャラクターデザイン[2]、飯田史雄名義)
脚注
編集- ^ a b 『アニメージュ』1993年5月号、23頁。
- ^ “ボールパークでつかまえて!:「モーニング」マンガがテレビアニメ化 ファイルーズあいがギャルなビール売り子に 笑顔と涙の“球場愛”コメディー”. まんたんウェブ. MANTAN (2024年11月14日). 2024年11月14日閲覧。