STS-72
STS-72 は、1996年1月に行われたスペースシャトル・エンデバーによる飛行ミッションである。
STS-72 | |||||
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徽章 | |||||
ミッションの情報 | |||||
ミッション名 | STS-72 | ||||
シャトル | エンデバー | ||||
発射台 | 39-B | ||||
打上げ日時 | 1996年1月11日 04:41:00 EST | ||||
着陸または着水日時 |
1996年1月20日 02:41:41 EST KSC 15番滑走路 | ||||
ミッション期間 | 8日22時間01分47秒 | ||||
高度 | 250海里 (463km) | ||||
軌道傾斜角 | 28.45度 | ||||
航行距離 | 370万海里 (600万km) | ||||
乗員写真 | |||||
年表 | |||||
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乗員
編集- ブライアン・ダフィー (3), 船長
- ブレント・ジェット (1), 操縦手
- リロイ・チャオ (2), ミッション・スペシャリスト
- ダニエル・バリー (1), ミッション・スペシャリスト
- ウィンストン・E・スコット (1), ミッション・スペシャリスト
- 若田光一 (1), ミッション・スペシャリスト - 日本
ミッション・パラメータ
編集船外活動
編集ミッションのハイライト
編集STS-72 ミッションの主たる目的は、日本の微小重力実験衛星である宇宙実験・観測フリーフライヤ (SFU) を回収して地球に持ち帰ることであった。SFU は質量が 3,577kg (7,885ポンド)で、1995年3月18日 08:01 UT に宇宙開発事業団 (NASDA) により種子島宇宙センターからH-IIロケット3号機で打ち上げられた。
また、NASA の衛星である OAST-Flyer (Office of Aeronautics and Space Technology Flyer) を放出して約50時間後に回収した。OAST-Flyer は、SPARTAN 衛星を利用した再利用可能な7機目のフリーフライヤである。OAST-Flyer に搭載されていた実験機器は、Return Flux Experiment (REFLEX)、GPS Attitude Determination and Control Experiment (GADACS)、Solar Exposure to Laser Ordnance Device (SELODE)、メリーランド大学の Spartan Packet Radio Experiment (SPRE) の4つである。
その他 STS-72 に搭載された実験機器は、Shuttle Solar Backscatter Ultraviolet Experiment (SSBUV-8) (これ以前のSTS-34、STS-41、STS-43、STS-45、STS-56、STS-62、STS-66にも搭載)、EDFT-03、Shuttle Laser Altimeter Payload (SLA-01/GAS(5))、VDA-2、国立衛生研究所 NIH-R3 Experiment、Space Tissue Loss Experiment (STL/NIH-C)、Pool Boiling Experiment (PBE) (これ以前のSTS-47、STS-57、STS-60にも搭載)、Thermal Energy Storage (TES-2) (これ以前のSTS-69にも搭載)などである。
ゲッタウェイ・スペシャル (GAS) ペイロードには、米国空軍士官学校の G-342 Flexible Beam Experiment (FLEXBEAM-2)、日本航空宇宙工業会の G-459 - Protein Crystal Growth Experiment、ジェット推進研究所の GAS Ballast Can とサンプルリターン実験があった。
エンデバーでの10回目の飛行となるこのミッションでは、3人の宇宙飛行士が6時間半の船外活動 (EVA) を2回行い、1997年の後半に始まる国際宇宙ステーションの組み立てで使うことになる機器や工具をテストした。飛行5日目の EVA-1 ではリロイ・チャオ (EV1) とダニエル・バリー (EV2) が、飛行7日目の EVA-2 ではリロイ・チャオ (EV1) とウィンストン・スコット (EV2) が船外活動を行った。
関連項目
編集外部リンク
編集- NASA mission summary - ウェイバックマシン(2001年1月5日アーカイブ分)