S・T・ヨシ

アメリカ合衆国の著作家

スナンド・トリャンバク・ヨシ(Sunand Tryambak Joshi、1958年6月22日 - )は、アメリカ合衆国文芸評論家である。主に怪奇小説英語版幻想小説、特にH・P・ラヴクラフトの作品や関連する作品をテーマにしている。一般にはS・T・ヨシ(S. T. Joshi)と表記され、日本語文献ではS・T・ジョシとも書かれる。

S・T・ヨシ
S・T・ヨシ(2002年)
現地語名 S. T. Joshi
誕生 (1958-06-22) 1958年6月22日(66歳)
インドの旗 インド プネー
職業 著述家
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
市民権 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(1978年以降)
主題 怪奇小説
公式サイト stjoshi.org
ウィキポータル 文学
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キャリア

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ヨシは、作者の世界観に焦点を当てた文芸評論を行っている。"The Weird Tale"では、アーサー・マッケンアルジャーノン・ブラックウッドロード・ダンセイニM・R・ジェイムズアンブローズ・ビアス、ラヴクラフトなどの怪奇小説や幻想小説を取り上げている[1]

学術的なラヴクラフト研究のエキスパート[2]。ラヴクラフトの原稿に直接あたり、全原稿を校訂したことで、この校訂原稿がこんにちのアーカムハウスペンギン・クラシックスをはじめ各社の単行本の底本として使用されている[3]

ラヴクラフトから後続したクトゥルフ神話には一貫して否定的な評価をとっている[2][3]

日本では2012年に『H・P・ラヴクラフト大事典英語版』が翻訳刊行されている[2]

私生活

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インドプネー1958年6月22日に、トリャンバク・M・ヨシとパドミニ・T・ヨシの間に生まれた[4][5][6]。彼が4歳のときに一家でアメリカに渡り、インディアナ州に定住した[4][6]。13歳のとき、インディアナ州マンシーの公立図書館でラヴクラフトの作品に出会った。また、1975年に出版されたL・スプレイグ・ディ・キャンプによるラヴクラフトの伝記"Lovecraft: A Biography"も読み、以降、ラヴクラフトに傾倒するようになった。そのため、イェール大学ハーバード大学からの誘いを断り、ブラウン大学に進学した[注 1][7][8]。ヨシは無神論者である[8]

現在はワシントン州シアトルに在住している[1][8]。2001年9月1日にLeslie Gary Bobaと結婚した[1]が、2010年12月に離婚した[9]

2014年8月、ヨシは世界幻想文学大賞のトロフィーをゲアン・ウィルソン英語版によるラヴクラフトの胸像からアフリカ系アメリカ人作家オクティヴィア・E・バトラーの像に変更するキャンペーンに反対して、世界幻想文学大賞を返還した[10]

主な出版物

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著作

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受賞歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ ブラウン大学は、ラヴクラフトが進学を志していた大学であり、彼の作品に登場するミスカトニック大学のモデルでもある。

出典

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  1. ^ a b c S.T. Joshi: An Autobiography”. April 3, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ2011年1月12日閲覧。
  2. ^ a b c 学研『クトゥルー神話事典第四版』(2013年)「クトゥルー神話の歴史 新時代の足音」28ページ。
  3. ^ a b 三才ブックス『AllOverクトゥルー』89-90ページ。
  4. ^ a b Setiya, Kieran (2020). “Correspondence; Revisiting H. P. Lovecraft” (英語). The Yale Review 108 (3): 138. doi:10.1353/tyr.2020.0048. hdl:1721.1/130173. ISSN 0044-0124. 
  5. ^ “Obituary for Tryambak M. Joshi (Aged 83)”. Muncie Evening Press: p. 15. (1994年2月26日). オリジナルのAugust 23, 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210823170217/https://www.newspapers.com/clip/83991356/obituary-for-tryambak-m-joshi-aged-83/ 
  6. ^ a b Sunand Tryambak Joshi”. Indianapolis: Federal Naturalization Records, 1892–1992 (August 15, 1978). August 23, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ2021年8月23日閲覧。
  7. ^ “New Fans: H. P. Lovecraft Is As Good As Poe, They Say”. The Ludington Daily News: p. 11. (July 8, 1977). オリジナルのFebruary 28, 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200228023010/https://www.newspapers.com/clip/45766115/the-ludington-daily-news/ 
  8. ^ a b c Oppenheimer, Mark (2014年3月15日). “Spreading the Word on the Power of Atheism” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. ProQuest 2213674612. オリジナルのJuly 9, 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170709120012/https://www.nytimes.com/2014/03/15/us/spreading-the-word-on-the-power-of-atheism.html 
  9. ^ S. T. Joshi. “Blog”. S. T. Joshi. March 12, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ2011年1月8日閲覧。
  10. ^ Flood, Alison (2015年11月11日). “HP Lovecraft biographer rages against ditching of author as fantasy prize emblem” (英語). The Guardian. オリジナルのMay 12, 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210512201817/https://www.theguardian.com/books/2015/nov/11/hp-lovecraft-biographer-rages-against-ditching-of-author-as-fantasy-prize-emblem 
  11. ^ “Lovecraft Research Fellowship” (英語). Locus. (2018-01-15). ISSN 0047-4959. https://locusmag.com/2018/01/lovecraft-research-fellowship/. 
  12. ^ Cannon, Peter (August 29, 2013). “Lovecraft Fans and Scholars Gather for NecronomiCon Providence 2013” (英語). Publishers Weekly. ISSN 0000-0019. https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/trade-shows-events/article/58921-lovecraft-fans-and-scholars-gather-for-necronomicon-providence-2013.html. 

外部リンク

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