RETAS STUDIO
RETAS STUDIO(レタススタジオ)は、株式会社セルシスのアニメーション制作ソフトウェアスイート。旧称はRETAS!(レタス、Revolutionary Engineering Total Animation System)で同社の登録商標。ソフトウェアごとに個別の販売も行っていた。
開発元 | セルシス |
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初版 | RETAS! PRO / 1993年[1] |
最新版 | |
対応OS | macOS, Windows |
種別 | アニメ制作ソフト |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | RETAS STUDIO.net |
概要
編集アニメーション制作の全工程をデジタル環境で再現できるのが特徴。セル時代からアニメ制作をしていた者でも操作しやすいように、旧来の専門用語が多く使用され、従来の分業制に対応できるよう、作画用・トレース用・彩色用・撮影用にツールが分けられている。また、『RETAS STUDIO』Windows版のみ、編集用のMovie Edit Proが同梱されている。
「RETAS! LITE Debut」(現在は販売終了している)のパッケージによると、デジタル環境で制作しているアニメの90%以上がRETAS!を用いて制作されている。現状はデジタルペイント工程でTraceMan及びPaintManが専ら使用されるのみで、StylosやCoreRETASを採用している企業はごくわずかである。
ソフト内容
編集- Stylos(かつてはPencilMan)
- スタイロス。レイアウト、原画、動画をデジタルで作成するソフト。
- TraceMan
- トレースマン。アナログ(紙)で書かれた動画をスキャンし、彩色しやすい画像にするトレース作業を行うソフト。
- PaintMan
- ペイントマン。StylosやTraceManの動画に彩色を行うソフト。
- CoreRETAS
- コアレタス。彩色された画像と背景を重ね合わせ、撮影するソフト。
- Movie Edit Pro(Windows版のみ)
- 動画編集ソフトウェア。バンドル。機能は製品版と同等。
リリース履歴
編集公式ガイドブック
編集- 『RETAS! PRO Infinity テクニックバイブル - デジタルアニメーションを作ろう!!』(SBクリエイティブ、2001年8月6日発売)ISBN 4-7973-1600-4
- 著者:岡野国治、セルシス、海鋒重信、桑良人、古賀太朗、小和田良博
- 監修:セルシス
- 桑良人・小和田良博 著『RETAS! LITEではじめるデジタルアニメーション』(ビー・エヌ・エヌ新社、2002年12月27日発売)ISBN 4-89369-954-7
- 大平幸輝・尾川一行 著『アニメーションをつくろう!RETAS STUDIO TECHNIQUE』(ビー・エヌ・エヌ新社、2009年6月25日発売)ISBN 978-4-86100-654-8
脚注
編集- ^ 作画ソフトを先導 新たな開発怠らず - 千葉工業大学 2020年12月07日閲覧。
- ^ “セルシス、コンシューマー向けアニメ/マンガ制作ソフトを発売”. ASCII.jp. (2001年7月3日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ “セルシス、コンシューマー向けに低価格化を図ったアニメ制作ソフト『RETAS!LITE Debut』を発売”. ASCII.jp. (2003年2月10日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ “セルシス、1万2800円のアニメ制作ソフト「Retas!LITE Debut」”. ITmedia. (2003年2月7日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ アニメは、レタスから産まれる低価格アニメーション制作ソフト『RETAS!LITE Debut』を発表 2020年12月07日閲覧。
- ^ RETAS!PROの新たな革命 ワンソース・マルチユース、高画質・高解像度時代の到来を見つめる新世代アニメーション制作ソフト『RETAS!PRO HD』シリーズ3製品同時発売 2020年12月07日閲覧。
- ^ “セルシス、アニメ作成のプロ仕様の撮影ツール『CoreRETAS HD』を発売”. ASCII.jp. (2006年7月7日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ “セルシス、アニメ制作用オールインワンパッケージ「RETAS STUDIO」発売”. マイナビニュース. (2008年11月26日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ “セルシス、アニメ制作ソフトRETAS STUDIOを12月19日に発売”. PRONEWS. (2008年11月27日) 2020年12月7日閲覧。