Olive (金融サービス)
概要
編集2023年2月3日に発表し[1]、3月1日より提供開始[2]。
オリーブは三井住友銀行の口座、三井住友カードのクレジットカード、ネット証券口座(SBI証券)、保険サービスを一つのアプリでまとめて管理できるサービスを提供するサービスである[3]。さらに、一枚のカードでキャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払い(プリペイドカード)の機能を集約し、世界のVisaカードでは初めてフレキシブルペイ機能を搭載した[4][5]。三井住友銀行は、リリースしてから5年で1200万アカウント獲得を目標としている[6]。2023年9月8日、アカウント開設が100万件を突破したことを発表した[7]。
特徴
編集キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード(Vポイント支払い)の4機能を1枚のカードに持つ。また、クレジットカード番号は表記されない「ナンバーレスカード」となる。銀行口座番号の表記は任意。
口座
編集SMBCの既存口座からOliveアカウントへの切替、またはOliveアカウントとして新規口座開設が必要。Olive契約を締結すると下記内容になる。
- 無通帳口座(通帳不発行)[8][9]
- SMBCポイントパックは解約[10][11]
- 他行宛振込が3回まで無料(無制限無料は2023/11/30を持って終了)[11]
- 「未利用口座管理手数料」が適用される[12][13]
- Oliveアカウント契約口座は、1人につき1口座[14]
キャッシュカード
編集ICチップのみを搭載し、磁気ストライプを持たない仕様。IC対応のATM専用であると共に、J-DebitやPay-easy口座振替受付サービス等、磁気ストライプを用いた取引・手続きは利用できない[15][16]。
口座番号のカードへの表記要否を選択可能。指静脈認証の登録可能(支店窓口へ来店し登録が必要)[9]。
従来のキャッシュカードで設定されていた、「ミドすけ」デザインのカードはOliveでは選ぶことが出来ない。
フレキシブルペイ
編集番号を一切表記しない、完全ナンバーレスカード[17]。サインパネル(署名欄)無し[18]。アプリによって支払いモードを任意選択する「フレキシブルペイ」を世界で初めて採用[4]。表面上は、4708から始まるデビットモード番号帯が用いられ、アプリで選択した方法(クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモード以外に、三井住友カードが発行する一部のVisaカードを追加することも可能である[19])によって決済される。その中で、下記の制約・仕様が存在する。
- 月額利用料等の定期払い(リカーリング取引)は、必ずクレジットモードでの決済となる(クレジット審査が承認された者のみ)[20]
- ガソリンスタンド、一部ホテル等では、デビットモード・ポイント払いモードは不可[20]
- プリペイドカードへのチャージ、乗車券・貴金属など換金性の高い取引については、ポイント払いモードは不可[20]
- iDによる支払いは、必ずデビットモードでの決済となる[21]
- レシート等に表記されるAPL名(アプリケーションラベル)は、必ず「Visa Debit(もしくは VISA DEBIT)」の表記になる(実際の決済は選択したモードに依る)[22][23]
- ウィキペディアなど、海外からの決済について一部が強制的にデビットモードとなる[20]
- クレジットモード専用のカード番号が別途で付与されており、Oliveの通常のカード番号では「デビットカード」と判定されて登録不可となる場合、またiDや上述の一部海外決済元などでクレジットモードを使用したい場合に利用が可能である。ただし、インターネット予約したチケットをカード挿入で受け取る場合など、物理カードが必要な場面ではこの番号は利用できない[24]
- キャッシュカードと異なり、クレジット(またはデビット、プリペイド)の磁気ストライプは有り、カードスワイプでの取引も可能[23]
- クレジットモード請求およびデビットモード利用の引き落とし口座は、当該Olive契約をした口座に限る
- カードの国際ブランドはVisaのみ
Olive LOUNGE
編集Olive LOUNGEは、SMBCの出張所である。
脚注
編集- ^ “三井住友が「スーパーアプリ」発表 個人向け金融サービスを一つのアプリで”. テレ朝news (2023年2月3日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “個人のお客さま向けの総合金融サービス「Olive」を2023年3月より提供開始”. PR TIMES (2023年2月3日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “銀行よりカードが主役、「三井住友経済圏」の成否”. 東洋経済オンライン (2023年2月13日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ a b “世界初、Visaの新決済機能を使用した「フレキシブルペイ」サービスの提供開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年2月3日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “世界初! Visaの「フレキシブルペイ」提供開始へ - 1枚のカード・アカウントに複数のカード・ポイントを集約する新決済機能”. マイナビニュース (2023年2月7日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “三井住友FG、個人向け総合金融サービス「Olive」を2023年3月に提供開始”. 日経クロステック (2023年2月3日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “三井住友銀行「Oliveアカウント」開設100万件突破!”. prtimes.jp. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年9月8日). 2023年9月8日閲覧。
- ^ “Oliveアカウント”. 三井住友銀行. 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b “Oliveアカウントはじめてガイド”. 三井住友銀行. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “Oliveアカウント/SMBCポイントパックの契約があるか確認したい | よくあるご質問 : 三井住友銀行”. qa.smbc.co.jp. 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b “比較するとこんなにお得!OliveアカウントとSMBCポイントパック: 三井住友銀行”. 三井住友銀行. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “未利用口座管理手数料”. 三井住友銀行. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “未利用口座管理手数料についてのご説明” (pdf). www.smbc.co.jp. 三井住友銀行. 2023年9月8日閲覧。
- ^ “【Olive】Oliveアカウントの契約口座を追加で開設したい | よくあるご質問 : 三井住友銀行”. qa.smbc.co.jp. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “【Olive】ジェイデビットカードサービスの利用はできますか? | よくあるご質問 : 三井住友銀行”. qa.smbc.co.jp. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “【Olive】キャッシュカードを使って口座振替契約の申込みはできますか? | よくあるご質問 : 三井住友銀行”. qa.smbc.co.jp. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “三井住友カード - Olive|キャッシュレスが見える、まとまる、使い分ける。”. 三井住友カード - Olive|キャッシュレスが見える、まとまる、使い分ける。. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “Visaで世界初!フレキシブルペイ機能搭載のカード「Oliveフレキシブルペイ」 | 【ヒトトキ】三井住友カード”. クレジットカードの三井住友VISAカード (2023年5月22日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “支払いモードを追加する|Olive フレキシブルペイ|三井住友VISAカード”. 三井住友カード. 2024年12月6日閲覧。
- ^ a b c d “ご利用上の注意|Olive フレキシブルペイ|三井住友VISAカード”. 三井住友カード. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “FAQ詳細 -OliveフレキシブルペイでiDを利用するとデビットモードでの利用になるのはなぜですか? | 三井住友カード株式会社”. qa.smbc-card.com. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “【実際に使ってみた】Oliveフレキシブルペイのカード番号は全部同じ。完全クラウドで切り替わる仕組みだった | 電子決済マガジン” (2023年3月11日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b “SMBCグループの「Oliveフレキシブルペイ」 変幻自在な「マルチナンバーレスカード」は“なに”カード?”. ITmedia Mobile. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “Oliveフレキシブルペイでネットショッピングをする際に、カード番号が登録できません。なぜですか?”. 三井住友カード. 2024年12月6日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- Olive|Fit For Your Cashless Living. - 三井住友カード