Nothing Technology
Nothing Technology (ナッシングテクロノジー)、通称Nothingは、イギリスのロンドンに拠点を置くデジタル機器メーカー[1]である。
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | Nothing |
本社所在地 |
イギリス GB EC1N 8FH England Clerkenwell 32-38 Saffron Hill |
本店所在地 | 4 Peter Street, Soho, London, W1F 0AD |
設立 | 2020年10月29日 |
業種 | インターネット販売 |
法人番号 | 1010001228885 |
事業内容 | 電子機器販売 |
代表者 | カール・ペイ |
従業員数 | 300人 (2024年8月) |
支店舗数 | 1店舗 |
主要株主 | トニー・ファデル、ケイシー・ナイスタット、ケビン・リン、スティーブ・ハフマンなど |
外部リンク |
nothing |
中国本土のスマートフォンメーカー「OnePlus」の共同創業者であるカール・ペイによって2020年10月に設立[2]。
2021年2月25日にNothingはTeennage Engineeringを創業パートナーとして発表。2021年7月27日にNothing初の製品「Nothing Ear (1)」を発売。
来歴
編集OnePlusの共同創業者であるカール・ペイは、新しいベンチャーを始めるために、2020年10月16日にOnePlusから退社することを発表した[3]。
その後、ペイはiPodの発案者であるトニー・ファデル、Twitchの共同創設者ケビン・リン、RedditのCEOであるスティーブ・ハフマン、YouTuberのケイシー・ナイスタットなど、複数の友人や投資家から最大700万ドルのシードファイナンスを調達した[4][5]。
ペイはNothingを2021年1月27日に発表した[6]。
2021年2月15日、NothingはEssential Products社が事業を閉鎖してからほぼ1年後に Essential Productsの商標とブランドを取得[7][8]。
2021年2月25日、Nothingはブランドとその製品のデザイン美学を制作するために、Teennage Engineeringを創業パートナーとすると同時に同社が製品開発に携わることを発表した[9]。
Nothingは最初の製品である、完全ワイヤレスイヤホンのEar (1)を発表した[10]。 2021年10月13日に5000万ドルの資金を調達。同時にクアルコムとパートナーシップ締結したことも発表[11]。
シリーズBの資金調達が確保されたのと同じ日の2022年3月9日、Nothingは3月23日に記者会見を開催すると発表した[12][13]。そのイベントの間、同社は最初のスマートフォン、「Phone (1)」を発表した[14][15]。
2022年10月10日、初の実店舗をソーホーにオープンした[16]。
2023年8月3日、サブブランド「CMF by Nothing」をNothingの公式YouTubeチャンネルで発表した[17][18]。同年9月30日にロンドンで3つの製品を販売を開始し、同年10月20日には日本市場でも販売を開始した[19]。
製品
編集Earシリーズ(ヘッドホン)
編集Ear (1)
編集「Ear (1)」はNothing最初の製品である。 2021年7月27日に発表された完全ワイヤレスイヤホンである。イヤホンはBluetoothで接続でき、充電ケースも合わせて使用すると最大34時間、ANCをオフにすると最大5.7時間の使用が可能。2021年8月17日に 税込16,500円で発売された[20][21]。
Blackバージョンも2021年12月6日に発表され、12月13日に発売された。 同日、Ear (1)がカーボンニュートラルになったことが発表された[22]。
2022年10月18日、NothingのCEOであるカール・ペイはツイッターにて、生産コストの増加により、Ear (1)の価格が2022年10月26日から 税込18,500円に引き上げられると発表した[23]。
Ear (stick)
編集「Ear (stick)」は、2022年10月26日に発表された完全ワイヤレスイヤホンである。Earシリーズでは2番目の製品であり、Ear (1)の廉価モデルの位置付けであり、ノイズキャンセリング、外音取り込みモード、ワイヤレス充電は使用不可。Ear (stick)には1サイズのイヤーチップがのみ付属。 同年10月29日から先行発売が開始され、11月10日から 税込16,800円で発売された。
Ear (2)
編集「Ear (2)」はEar (1)の後継機種として、2023年3月23日に発表された完全ワイヤレスイヤホンである。LHDC 5.0に対応、デュアル接続に対応、操作方法がプレスコントロールに変更などのアップデートがなされた。3月23日から先行発売が開始され、3月30日から 税込22,800円で発売された。
2023年7月6日にBlackバージョンが発表された。
Phoneシリーズ(スマートフォン)
編集Phone (1)
編集「Phone (1)」は2022年3月23日に発表されたNothing初のスマートフォン[24]。
Phone (1)は、Androidをベースとした独自OSであるNothing OSを搭載。 2022年7月21日に発売された[25][26][27][28]。
2022年6月、Nothingは「Phone (1)」の招待制の予約注文を開始し、ウェイティングリストは最大10万件の登録に到達[29]。7月12日にロンドンで発表されたこのデバイスは、透明な背面のデザインにクアルコム社のSnapdragon 778G+ チップセットを採用[30]。発売価格は税込63,800円から。
Phone (2)
編集「Phone (2)」は2023年7月12日に発表され、同年7月25日に発売されたPhoneシリーズ2番目のスマートフォン。前作より本体サイズが大きくなり、様々な機能が進化した。また、Nothing OS 2.0が標準搭載された。
Phone (2a)
編集「Phone (2a)」は、2024年3月5日に発表されたスマートフォン[31]。
CMF by Nothing
編集Buds Pro
編集Buds Pro 2
編集Watch Pro
編集Watch Pro 2
編集CMF Phone 1
編集脚注
編集- ^ Alex Pell (2022年6月30日). “Can Nothing's cheaper handset really rival the iPhone?ריקי פרוכתר”. Standard.co.uk. 2022年7月17日閲覧。
- ^ “「Nothing Phone (1)」に込められた思いとは? CEOのカール・ペイ氏らが語る”. ケータイ Watch (2022年7月13日). 2024年1月24日閲覧。
- ^ Singh, Manish (16 October 2022). “OnePlus co-founder Carl Pei confirms he has left the company”. TechCrunch (Yahoo). オリジナルの23 March 2022時点におけるアーカイブ。 23 March 2022閲覧。
- ^ “Nothing phone quirky design aims to light up market”. BBC News. (12 July 2022)
- ^ Singh, Manish (9 December 2022). “OnePlus co-founder Carl Pei raises $7 million for his new venture”. TechCrunch (Yahoo). オリジナルの23 March 2022時点におけるアーカイブ。 23 March 2022閲覧。
- ^ Porter, Jon (27 January 2021). “OnePlus co-founder Carl Pei's next company is literally called Nothing” (英語). The Verge. 8 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。8 June 2021閲覧。
- ^ Wilde, Damien (15 February 2022). “Essential is now officially owned by Carl Pei's Nothing Technologies”. 9To5Google. オリジナルの23 March 2022時点におけるアーカイブ。 23 March 2022閲覧。
- ^ Seifert, Dan (15 February 2022). “Nothing company now owns the Essential brand, for some reason”. The Verge (Vox Media). オリジナルの23 March 2022時点におけるアーカイブ。 23 March 2022閲覧。
- ^ Porter (24 February 2021). “Nothing taps Teenage Engineering to design upcoming products” (英語). The Verge. 29 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。8 June 2021閲覧。
- ^ “Nothing launches its Ear 1 wireless earbuds with a transparent design” (英語). xda-developers (27 July 2021). 31 July 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。31 July 2021閲覧。
- ^ “Carl Pei's Nothing raises $50 mln, partners with Qualcomm”. Reuters. (13 October 2021). オリジナルの25 March 2022時点におけるアーカイブ。 26 March 2022閲覧。
- ^ "Nothing locks $70M Series B financing, and announces 23 March event" (Press release). Nothing Technology Limited. 9 March 2022. 2022年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月26日閲覧。
- ^ Heater, Brian (9 March 2022). “Money for Nothing and chips from a Series B”. TechCrunch (Yahoo). オリジナルの25 March 2022時点におけるアーカイブ。 26 March 2022閲覧。
- ^ "Nothing phone (1) Coming Summer 2022" (Press release). Nothing Technology Limited. 23 March 2022. 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月26日閲覧。
- ^ Brown, C. Scott (23 March 2022). “Nothing Phone 1 is company's first phone, landing with Android-based Nothing OS”. Android Authority. オリジナルの25 March 2022時点におけるアーカイブ。 26 March 2022閲覧。
- ^ Weatherbed (2022年12月9日). “Take a look at Nothing’s first permanent physical store” (英語). The Verge. 2022年12月10日閲覧。
- ^ Nothing (2023年8月3日). Nothing Community Update | Q2 2023. YouTube.
- ^ “Nothingからサブブランド「CMF by Nothing」誕生。2つの違いは?”. ギズモード・ジャパン (2023年8月4日). 2024年1月24日閲覧。
- ^ “CMF by NOTHNGがついに日本上陸!”. 産経ニュース (2024年1月24日). 2024年1月24日閲覧。
- ^ Jon, Porter (27 July 2022). “Nothing officially reveals its $99 Ear (1) true wireless earbuds”. The Verge (Vox Media). オリジナルの24 March 2022時点におけるアーカイブ。 24 March 2022閲覧。
- ^ "Here Comes a Sound of Change - Nothing ear (1)" (Press release). Nothing Technology Company. 2 August 2021. 2021年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月24日閲覧。
- ^ "Nothing Announces ear (1) Carbon Neutrality and a New Black Edition" (Press release). Nothing Technology Company. 6 December 2021. 2022年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月24日閲覧。
- ^ Moon, Mariella (18 August 2022). “Nothing raises the price of its Ear 1 buds to $149 citing increased costs”. Engadget (Yahoo)
- ^ Porter, Jon (23 March 2022). “Nothing's First Smartphone is Aimed at Apple, Not OnePlus”. The Verge (Vox Media). オリジナルの23 March 2022時点におけるアーカイブ。 23 March 2022閲覧。
- ^ Porter, Jon (23 March 2022). “Nothing's First Smartphone is Aimed at Apple, Not OnePlus”. The Verge (Vox Media). オリジナルの23 March 2022時点におけるアーカイブ。 23 March 2022閲覧。
- ^ "Nothing phone (1) Coming Summer 2022" (Press release). Nothing Technology Limited. 23 March 2022. 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月26日閲覧。
- ^ Brown, C. Scott (23 March 2022). “Nothing Phone 1 is company's first phone, landing with Android-based Nothing OS”. Android Authority. オリジナルの25 March 2022時点におけるアーカイブ。 26 March 2022閲覧。
- ^ Porter, Jon (July 12, 2022). “Nothing officially announces flashy Phone 1, starting at £399”. The Verge (Vox Media)
- ^ “After 2 Days, 100,000+ People Have Pre-Ordered The Nothing Phone (1)” (英語). ScreenRant (27 June 2022). 1 July 2022閲覧。
- ^ “Exclusive: Nothing Phone (1) uses mid-range Snapdragon 778G+ chip” (英語) (4 May 2022). 5 July 2022閲覧。
- ^ “「Nothing Phone (2a)」正式発表--ライトを減らし安価に”. CNET Japan (2024年3月6日). 2024年3月6日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- Nothing (@nothing) - X(旧Twitter)
- Nothing - YouTubeチャンネル
- CMF by Nothing
- CMF by Nothing (@cmfbynothing) - X(旧Twitter)