NMKV・BR06エンジン
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NMKV・BR06エンジンは、2019年より日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社NMKVが企画・開発し、三菱自動車が製造し日産と三菱の両社が販売する軽自動車専用のガソリンエンジンの系列である。
NMKV・BR06エンジン | |
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生産拠点 | 三菱自動車工業 |
製造期間 | 2019年3月(搭載車発売日) - |
タイプ | 直列3気筒DOHC12バルブ |
排気量 | 659cc |
内径x行程 | 62.7mm×71.2mm |
圧縮比 |
12.0(自然吸気) 9.2(ターボ) |
最高出力 |
38kW(52ps)/6400rpm(自然吸気) 47kW(64ps)/5600rpm(ターボ) |
最大トルク |
60N・m(6.1kg・m)/3600rpm(自然吸気) 100N・m(10.2kg・m)/2400-4000rpm(ターボ) |
概要
2019年3月28日に販売が開始された2代目デイズ、および2代目デイズハイウェイスター、4代目三菱・eKワゴン、初代eKクロスに、初めて採用された。これまでの同社製の軽自動車用の主力エンジンである3B20型の事実上の後継エンジンに当たる。
このエンジンは、ルノー・日産が主に新興国市場向けのルノー・クウィッド、ダットサン・redi-GO用に開発した800cc級エンジン「BR08」を基に、日産の子会社である愛知機械工業が日本の軽自動車規格に合わせてボアダウンさせたものである[1]。ゆえに、排気量自体は軽自動車規格の660cc以下ではあるが、より大きな排気量を想定した設計のため、静粛性に優れている[2]。また、低回転域のトルク特性が優れているのも特徴であるが、これは普通自動車同等の動力性能を発揮できるようにするためである[3]。
ちなみに、BR06DE(自然吸気)/BR06DET(インタークーラーターボ)[4]は日産式の表記であるが、三菱側でも取扱説明書内で表記が見られる(脚注内p499を参照)[5]。
機構
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エンジン本体には高圧縮比シリンダブロック、シリンダヘッド、そして水冷EGRシステムを採用することで、熱効率の向上にも繋げている。ターボ仕様には電子制御式ウェイストゲートバルブ付きターボチャージャーを採用した。これによって、更に効率のよい過給圧のコントロールが可能になった[6]。また、自然吸気仕様のエンジンオイルには以前より低粘度なエンジンオイルであるSAE 0W-8が採用されている(ターボ仕様のエンジンオイルはSAE 0W-16を使用)[7]。こうした熱効率の向上、フリクションの低減などにより、燃費性能も向上した。
主な搭載車種
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ “【日産 デイズ 新型】ルノー日産エンジンで質感向上”. Response.. (2019年3月28日) 2019年4月17日閲覧。
- ^ “日産が初めて開発を行なった軽自動車用エンジン[BR06]”. Motor-Fan. (2020年1月28日) 2023年10月30日閲覧。
- ^ “軽自動車クラスを超えた技術を満載する新型日産デイズのメカニズムに迫る”. WEB CARTOP. (2019年5月9日) 2023年10月29日閲覧。
- ^ “現在販売中の車種に搭載されているエンジン型式”. 日産自動車. 2022年9月2日閲覧。
- ^ https://www.mitsubishi-motors.co.jp/afterservice/manual/pdf/ek_series_manual.pdf
- ^ “日進月歩の最新テクノロジー 『日産 デイズ(AA1型系)』”. アドバンスクラブ (2019年7月3日). 2023年11月22日閲覧。
- ^ “新型ルークスに充填されるオイルは0W-8という超低粘度オイルか?0W-8というオイルとは?”. MHO ENGINEERING (2020年3月6日). 2023年11月22日閲覧。